［TGS 2012］圧倒的な迫力で襲いかかる九尾と対決。「NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム3」プレイレポート

　バンダイナムコゲームスが2013年に発売を予定している「NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム3」（PS3 / Xbox 360）。サイバーコネクトツーが開発する人気シリーズの最新作となる本作のPS3版が，東京ゲームショウ2012のバンダイナムコゲームスブースにてプレイアブル出展されていた。今回のバージョンでは，三代目火影VS.九尾，ミナトVS.仮面の男といったバトルを体験できたので，そのプレイレポートをお伝えしよう。

「NARUTO−ナルト− 疾風伝 ナルティメットストーム3」公式サイト

　今回のバージョンで遊べたのは，原作の物語が始まる12年前（第2部からみて16年前），木ノ葉隠れの里が九尾に襲撃されているシーンだ。
　1stステージでは，三代目火影を操作し，里を破壊してまわる巨大な九尾と対決。あまりにも体格差のあるボスとの戦いであるため，まずは相手の攻撃をひたすら避けまくりながら隙を見つけていくこととなる。三代目は最初，建物の屋根の上に立っているが，横へジャンプすることで，ほかの建物へと飛び移ることができる。
　うまく九尾の懐へと飛びこみ，金剛如意で少しずつ攻撃を叩き込んでいくと，イベントが発生。秋道チョウザなどの増援が，次々と戦場に現われる。彼らのもとでボタンを押すことで，チョウザが「倍化の術」で巨大化して九尾と組み合うなど，さまざまな特殊攻撃を行ってくれる。ここはいわゆるQTEとなっており，画面に表示された特定のコマンドを入力することによって，形勢が好転していくのだ。
　このバトルでは，とにかく九尾の迫力が圧倒的で，「いくら三代目火影を操作しているからって，こんな相手に勝てるのか……？」と，冒頭から絶望的な気分を味わったのだが，増援として現われた忍たちが次から次へと九尾に攻撃を決めてくれるため，絶体絶命のピンチからの反撃――という，非常に“熱い”戦いが体験できた。


　続く2ndステージでは，九尾を暴れさせた張本人，仮面の男が登場。ナルトの父である波風ミナトを操作し，1対1のバトルとなった。
　こちらは通常のバトルに近い形式となっており，通常攻撃からのコンボ，手裏剣，チャクラを消費する忍術などのアクション，変わり身の術，といった一通りのアクションが行える。中でも注目すべきは，右スティックを回転させることで発動する「覚醒」モードだ。覚醒した状態で［L1］もしくは［R1］ボタンを押すと，「新覚醒アクション」という，強力な攻撃を放つことができた。
　また，このバトルでは画面下に操作方法を案内するテロップが表示されていたのだが，これに従ってチャクラダッシュを行ってみたところ，「シークレットファクター」なるものが発生し，特殊な演出を見ることができた。どうやら，戦闘中に特定の条件を満たすことで，こういった仕掛けが発動するようだ。


　これまでのシリーズと同様，いやそれ以上と言っていいほどのグラフィックスによる圧倒的迫力の演出はもちろんのこと，忍者同士のバトルについても，さらにシステム的な磨きがかかっているという印象だ。今回は，主人公であるナルトが出てこない（というかまだ産まれていない）という異色のプレイアブル版となっていたが，非常に力を入れて作り込まれていることが理解できた。今から発売を心待ちにしたい。

「NARUTO−ナルト− 疾風伝 ナルティメットストーム3」公式サイト