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「Kingdom Conquest」のサービス終了から4th Seasonを迎えた「Kingdom Conquest II」の今後の展開まで,プロデューサーの唐島一宇氏に話を聞いてきた
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印刷2014/07/26 10:00

インタビュー

「Kingdom Conquest」のサービス終了から4th Seasonを迎えた「Kingdom Conquest II」の今後の展開まで,プロデューサーの唐島一宇氏に話を聞いてきた

画像集#012のサムネイル/「Kingdom Conquest」のサービス終了から4th Seasonを迎えた「Kingdom Conquest II」の今後の展開まで,プロデューサーの唐島一宇氏に話を聞いてきた
 セガネットワークスのスマートフォンアプリ「Kingdom Conquest」(以下「KC」)は,2010年8月に海外でサービスを開始したMMORTSで,日本では2011年1月にiOS版,2011年12月にAndroid版のサービスが開始されたタイトルだ。
 プレイヤーがゲームにログインしていなくてもゲーム世界の時間だけは進んでいくという,いわゆる“トラビアン型”でありながら,プレイヤーキャラクターを直接操作するアクションRPG的なパートもあるのが特徴だ。
 2012年12月には,続編となる「Kingdom Conquest II」(以下「KC2」)のiOS版Android版がリリースされ,以後は並行して運営が行われてきた。

 しかし「KC」は,2014年5月に公式サイトで告知されたとおり,2014年7月31日13:00をもって,日本では約3年半,海外を含めると4年近く続いたサービスを終了することになり,現在は最終シーズンが進行中だ。「KC2」への移行キャンペーンも行われているが,現在も「KC」をプレイし続けるプレイヤーが数多くいる中,なぜサービス終了を決断したのだろうか。また,今後「KC2」はどのような進化を遂げていくのか,いずれもプレイヤーは気になるところだろう。

 今回4Gamerでは,「KC」の黎明期から運営開発に携わり,現在は「Kingdom Conquest 2」のプロデューサーを務めている,セガネットワークスの唐島一宇氏にインタビューを実施し,「KC」サービス終了の理由と「KC2」における今後の展開について話を聞いてきた。

「Kingdom Conquest II」公式サイト

App Store「Kingdom Conquest II」ダウンロードページ

Google Play「Kingdom Conquest II」ダウンロードページ



4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。今回は「KC」と「KC2」についての話を聞かせていただくのですが,4Gamerでは,唐島さんに登場していただくのは初めてとなります。まずは唐島さんと「Kingdom Conquest」シリーズとの関わりから教えてください。

「Kingdom Conquest 2」プロデューサー 唐島一宇氏
画像集#009のサムネイル/「Kingdom Conquest」のサービス終了から4th Seasonを迎えた「Kingdom Conquest II」の今後の展開まで,プロデューサーの唐島一宇氏に話を聞いてきた
唐島一宇氏(以下,唐島氏):
 私はもともと,セガで「サクラ大戦3 〜巴里は燃えているか〜」「Shinobi」「ファンタシースター ユニバース」など,コンシューマゲームの企画開発に携わっていました。
 その後,PCオンラインゲームの開発,運営に興味を持って部署を異動し,「KC」が海外でβサービスを開始する少し前の2010年6月頃から,「KC」の開発と運営を取りまとめるサービスディレクターとしてプロジェクトに参加しました。
 「KC2」のサービス開始以降は,「KC」と「KC2」のコンテンツ開発と運営に携わってきました。長らく「Kindom Conquest」シリーズの開発と運営に携わってきた経緯から,2014年3月より「KC2」のプロデューサーを担当させていただいております。

4Gamer:
 唐島さんは,この4年間「Kingdom Conquest」シリーズとともに歩んできたわけですね。

唐島氏:
 そうですね。今だから話せるのですが,実と言うと「KC」のサービスが成功してこれほど長く続くとは,社内的にはまったく思われていなかったんですよ(笑)。
 当時のスマートフォン向けアプリとしては前例のない,もろもろな面においてヘビーなオンラインゲームということもあり,サービス前の社内評価はあまり高くなくて,むしろ失敗するだろうと。
 ですが,私個人としては,「持ち歩けるオンラインゲーム」として隙間時間にモバイル端末で遊べるトラビアン型のゲームは,ライフサイクルにうまくフィットできれば,ゲーマーと呼ばれる皆さんに認めていただけるコンテンツに化ける可能性もあると考えていました。
 また,セガにいても全世界でサービスを展開できる機会はなかなかないと思い,プロジェクトに参加することにしました。

4Gamer:
 最初は失敗すると思われていたというのは,少し意外に感じられるのですが。

画像集#001のサムネイル/「Kingdom Conquest」のサービス終了から4th Seasonを迎えた「Kingdom Conquest II」の今後の展開まで,プロデューサーの唐島一宇氏に話を聞いてきた
唐島氏:
 海外のメディアからはかなり高い評価をもらえてはいたんですけど,「KC」のβサービスを開始した当初は,高頻度の通信でiPhone3Gが発熱するくらいの尋常ではない消費電力量で,「遊ぶ以前」の状態だったんです。
 また,テキストの戦闘ログがなくて,どんな魔獣スキルの駆け引きがあって勝敗が付いたのか分かりませんでしたし,戦争のシステムもなければ,報酬どころかシーズンを終了させるシステム自体がなかったくらいでした。
 たとえば,最初のβサービスに相当する「キャンペーンシーズン」では,シンガポール系同盟のプレイヤーが優勝したんです。でもそのような状態だったので,彼らに与えられたのは「名誉」だけで,当時私が「中の人」をやっていた「KC」の公式Twitterで,「おめでとう! 君達の同盟が優勝だ」という英語のツイートを贈るくらいしかできなかったんですよ。

4Gamer:
 そういう話を聞くと,確かに「KC」が成功するとは思えないところもありますね……。

唐島氏:
 システム面の改善や修正を繰り返して,敵同盟の盟主を攻略すると敵同盟全体が配下になるといった戦争全体の機能を実装したことで,ようやく本格的な戦争ゲームの体裁が整いました。
 日本でiOS版のサービスを開始したのが2011年1月で,当時のワールド数は13か14程度でしたが,Android版のサービスインを経て,最終的に89のワールドを開設するまでになりました。プロジェクトとしてここまで継続成長ができたのは,多くのプレイヤーの皆さんに熱狂的に支えていただけたおかげだと思っています。

4Gamer:
 日本でのサービス開始以降,「App Store Japan Rewind 2011」のトップセールスApp部門で1位を獲得したり,ワールドワイドで累計300万ダウンロードを突破したりと,大躍進を遂げましたよね。

唐島氏:
 ええ。この成果は,セガがスマートフォン向けアプリの開発に本格参入するきっかけになりましたし,「KC」の成功がセガネットワークスという会社の設立につながった部分もあると思います。

「Kingdom Conquest」(iOS版)
画像集#002のサムネイル/「Kingdom Conquest」のサービス終了から4th Seasonを迎えた「Kingdom Conquest II」の今後の展開まで,プロデューサーの唐島一宇氏に話を聞いてきた 画像集#003のサムネイル/「Kingdom Conquest」のサービス終了から4th Seasonを迎えた「Kingdom Conquest II」の今後の展開まで,プロデューサーの唐島一宇氏に話を聞いてきた

4Gamer:
 それでは,なぜ「KC」のサービス終了を決定したのでしょうか。

唐島氏:
 サービスインから4年近くが経過した「KC」は,あまりスペックが高くない端末でも動作するというメリットがあります。一方で,拡張を続けてきたサーバーやアプリのシステムなど,今以上のゲーム要素の追加や拡張が難しいという限界も見えてきて,デメリットのほうが大きくなってきてしまいました。
 私個人としても非常に残念ですが,現状のプレイヤー動向と合わせて判断して,「KC」のサービスを終了して,今後は正統な後継タイトルである「KC2」に一本化する,という結論に至りました。

4Gamer:
 「KC」プレイヤーの反応は,どのようなものだったのでしょうか。

唐島氏:
 長期間遊んでいただいているiOS版「KC」ユーザーさんの一部からは,やはりネガティブな反応がありました。とくに「KC」の場合,これまでの4年間,寝る時間を惜しんで戦争を楽しんでいただいていた方も少なくないですから,思い入れのある人ほど抵抗が強いだろうと思います。
 逆に,Android版の「KC」ユーザーさんからは,それほど強い反応はなかったんです。「KC」ではiOS版とAndroid版のサービスが別々だったので,Android版ユーザーの皆さんは,iOS版ユーザーさんと一緒にプレイができる「KC2」への期待感があるような印象でしたね。

4Gamer:
 現在は「KC2」への移行キャンペーンを行っていますよね。

唐島氏:
 はい。まず,キャンペーン期間中に移行していただいた方全員に,「KC」でおなじみのキャラクターの指揮官カード,そのキャラクターになりきれるダンジョン装備,1万5000CPをプレゼントしています。
 また,「KC」の魔獣所持数に応じて,「KC2」で「KC 移行パック」を引けるチケットを提供させていただいたり,所持しているLR魔獣やデブリズ魔獣に応じた限定指揮官を雇用できたりと,「KC」でのプレイ資産を可能な限り「KC2」に引き継げるようにしています。
 それと,「KC」の最終シーズン終了時点の戦績に応じて,「KC2」で使える多額のCPを,終了報酬としてプレゼントさせていただくのですが,その総額は合計で数億CP相当となっています。詳細は公式サイトに記載していますので,そちらをご覧いただければと思います。

画像集#004のサムネイル/「Kingdom Conquest」のサービス終了から4th Seasonを迎えた「Kingdom Conquest II」の今後の展開まで,プロデューサーの唐島一宇氏に話を聞いてきた

4Gamer:
 サービス終了後,「KC」プレイヤーには「KC2」に移行してもらおうというわけですね。

唐島氏:
 そうしてもらえるとありがたいですが,何よりもまず「KC」の現役プレイヤーには,7月末までの最終シーズンをきっちりと遊びきって,「KC」の歴史における最後の瞬間をきちんと見届けていただきたいんです。「KC2」に移行するかどうかは,そのあとプレイヤーの皆さん自身で決めていただければかまわないと考えています。

4Gamer:
 「KC」サービス終了を待たず,「KC2」で6月26日に「4th Season」を開始したのはなぜでしょうか。素人考えだと,タイミングを合わせたほうが「KC」のプレイヤーも移行しやすそうに思えるのですが。

唐島氏:
 「KC2」の基本的なルールやシーズン制という部分は「KC」と同じですが,「4th Season」は基本的に,「KC2」をプレイし続けているプレイヤーの方へ向けたアップデートです。
 「KC」から移行していただいたプレイヤーの方には,ゆくゆくは「KC2」の既存プレイヤーの皆さんと,スポーツライクな大戦争を繰り広げていただきたいのですが,最初は「KC2」に慣れていただく期間が必要です。
 いきなり「4th Season」から参加するよりも,「KC」から移行してきた方に向けて用意した1st Seasonの新ワールド「KC World」で,まずは「KC2」で進化した戦争の遊びを体感していただいて,プレイに慣れてもらえればと思います。

画像集#005のサムネイル/「Kingdom Conquest」のサービス終了から4th Seasonを迎えた「Kingdom Conquest II」の今後の展開まで,プロデューサーの唐島一宇氏に話を聞いてきた

4Gamer:
 「KC」と「KC2」では端末の必要スペックにだいぶ開きがありますが,「KC」のプレイヤーは現在,「KC2」をプレイできるくらいの端末でプレイしているものなのでしょうか?

唐島氏:
 「KC2」は,iPhone 5相当のスペックを前提に作られています。サービスイン当初はiPhone 5が最新機種でしたから,「KC」をプレイしている端末では動作が重くて,プレイをあきらめてしまった方も多かったのでは,と思っています。
 ですが,「KC2」ではサービス開始から現在にかけて,さまざまな負荷軽減を実施して必要スペックを下げてきましたし,今はAndroidも含め高スペックの端末を使っている方が多くなっていますから,スペックの問題は,あまり生じないのではないかと予想しています。

4Gamer:
 ちなみに,現在の「KC2」における,プレイヤーの国別比率はどのような状況なのでしょうか。

画像集#011のサムネイル/「Kingdom Conquest」のサービス終了から4th Seasonを迎えた「Kingdom Conquest II」の今後の展開まで,プロデューサーの唐島一宇氏に話を聞いてきた
唐島氏:
 以前から大きな変化はないのですが,全体でいうと日本のプレイヤーが6割,中国と欧米のプレイヤーが4割といった比率です。今後はアジア圏を中心に,海外展開にも注力していくことを考えています。
 あと全般的な流れで言うと,さまざまな国のプレイヤーが同盟を組む多国籍同盟が増えていますね。各国それぞれに戦争するか,交渉で手打ちに持ち込むかのラインが異なるので,見ていてなかなか面白いですよ。
 たとえば,中国のプレイヤーはPvPに熱心で,ゲーム内で積極的に戦争を起こそうとする傾向にありますから,いい意味でゲームをかき回してもらっているかと。

4Gamer:
 やはり「KC2」チームとしては,交渉より戦争が起きたほうがいいと考えているのでしょうか。

唐島氏:
 外交交渉も重要ですが,「KC」シリーズは,強い同盟がほかの同盟を吸収したり,同盟間で連携したりしながら大きくなり,さらにその大きくなった同盟同士が争うという,大規模戦争が醍醐味のゲームです。
 負けて配下になっても終わりではなく,再度反撃することも可能ですから,プレイヤーの皆さんには,スポーツライクで禍根ない戦争を,離合集散しながらアクティブに楽しんでいただきたいです。
 そういった国内のオンラインゲームには珍しいPvPを楽しむという流れは,システム的な部分だけでなく,ユーザーの皆さんによって形成される“文化”に左右されますから,「KC2」でも,そういった部分の醸成を大事にしていきたいです。

4Gamer:
 それでは,いったん中締めとして,「KC」サービス終了についてのメッセージをお願いします。

唐島氏:
 「KC」が4年近くサービスを続けられたのは,潰し合いの消耗戦ではなく,戦った相手の強さを理解し敬意を持ってPvPを楽しもうとするゲーム内の“文化”を,プレイヤーの皆さんが作り上げたからこそだと考えています。
 今後は「KC2」のゲーム内で,「KC」プレイヤーと「KC2」プレイヤーという構図で盛り上げていただきたいと思っていますので,できることなら「KC」プレイヤーの皆さんには,「KC2」でまた新たな形の“文化”を築いていただきたいです。
 私個人としては,日本と海外を分け隔てることなく遊べるグローバルなPvPタイトルとして,言わばPCオンラインゲーム黎明期の「Diablo」や「EverQuest」といったタイトルに近い形で,スマートフォン向けに「KC」を開発・運営できたことは非常に嬉しく思っています。本当にプレイヤーの皆さんには感謝しています。


「KC2」では今後「戦争とコミュニケーション」を深化させる


4Gamer:
 ここからは,「KC2」の今後の展開について話を聞かせてください。唐島さんがプロデューサーとなって,「KC2」はどのような方向に進化していくのでしょうか。

画像集#010のサムネイル/「Kingdom Conquest」のサービス終了から4th Seasonを迎えた「Kingdom Conquest II」の今後の展開まで,プロデューサーの唐島一宇氏に話を聞いてきた
唐島氏:
 今後の「KC2」では,戦争における同盟内や同盟間での連携をしやすく,戦争に必要な情報を得やすいゲームを目指します。
 この背景には,「KC」でやり残した部分を「KC2」で実現したいという思いがあります。「4th Season」では,ユーザビリティのさらなる向上を目標に掲げ,プレイ上のストレスを軽減すべく,この1年くらい手を付けられなかった部分の改善を少しずつ進めています。
 ゲームの高速化やタッチフィーリングといった部分は,最近のアップデートで,効果が実感できるレベルになってきているのではないでしょうか。ユーザーインタフェースの細かい改善やデブリズレイドの修正,一部の魔獣スキルなど,バランスの調整なども実装を完了しています。
 私がプロデューサーになった段階で,開発体制に手を入れて,「KC」チームのリーダーを中心とした構成に変更しました。ただ,新体制が始まったばかりということもあり,新シーズンのスタートが遅れたり,新コンテンツの実装予定がずれ込んだりと,運営上のトラブルでプレイヤーの皆様にご迷惑をおかけしてしまい,非常に申し訳なく思っております。

画像集#006のサムネイル/「Kingdom Conquest」のサービス終了から4th Seasonを迎えた「Kingdom Conquest II」の今後の展開まで,プロデューサーの唐島一宇氏に話を聞いてきた

4Gamer:
 せっかくなので,最近の具体的な改善点をあらためて教えてもらえますか。

唐島氏:
 直近で実装したものでは,掲示板の機能追加です。
 一つは,「KC」にあった機能の使い勝手をもう一段階良いものにした「共有掲示板」です。複数の同盟間で掲示板を共有できるという単純な機能ですが,複数同盟連合での大規模戦争のような場合に,同盟間で連携や統制を図りやすくなります。また,配下になって所属同盟から分断された場合にも,元の同盟と個別にコミュニケーションを取り続けて連携を取ることができます。
 もう一つは,ワールド全体のプレイヤーが利用できる「ワールド掲示板」です。ワールド掲示板では,魔獣スキル構成やユニット構成などの質問や雑談であったり,同盟に加入していないプレイヤーの勧誘や同盟員の募集などのアシストをしたりと,ワールド内の現状を知りたいときに使っていただければと考えています。

4Gamer:
 そのほか,「4th Season」中に実装される新要素には,どのようなものがありますか?

画像集#007のサムネイル/「Kingdom Conquest」のサービス終了から4th Seasonを迎えた「Kingdom Conquest II」の今後の展開まで,プロデューサーの唐島一宇氏に話を聞いてきた
唐島氏:
 7月18日公開の「戦略マップ」や,「4th Season」中の大型アップデートで実装できるように準備を進めている「内政官」があります。
 戦略マップは,Webブラウザでゲーム内のマップ状況をリアルタイムで表示できるというものです。スマートフォンの画面では狭い範囲のエリアしか表示できませんから,ワールドの状況や,自分の同盟や同盟連合と敵同盟がどのように進軍しているか,全体像を把握するのは困難です。そこで,Webブラウザでワールドマップを広範囲にわたって確認できる機能を追加することにしました。
 これは「KC」にも実装していた機能ですが,「KC」では更新頻度が6時間おきだったため,時々刻々と変化する戦争の状況をとらえられるものではありませんでした。その反省を踏まえ,「KC2」ではワールドマップの状況をリアルタイムに反映し,戦況を確認できるようにしています。

4Gamer:
 閲覧できるのはPCだけなのでしょうか。

唐島氏:
 まずはPCのWebブラウザで操作や閲覧ができる戦略マップを公開して,その後,スマートフォンのブラウザにも対応する予定です。これで職場や学校でもこっそり戦争をウォッチできるようになりますよ(笑)。
 戦略マップに関しては,大きな展開を一つ予定しているのですが,こちらはまだお話できる段階にないので,情報公開までもう少々お待ちください。

4Gamer:
 それでは,「4th Season」中の実装を予定しているという内政官は,どのようなものになるのでしょうか。

唐島氏:
 まだ仕様が確定していない部分もあるので,おおまかな概要になりますが,内政パートで機能する人間タイプのカードで,戦争パートにおける指揮官のような感じです。たとえば,資源採掘量や拠点の建造速度をブーストするような役割を担わせれば,戦争の遊びがまた少し変わると考えています。
 ちなみに,まだ検討段階ではありますが,東京などでオフラインミーティングの開催を予定しています。タイミングが合えば,新情報の発表も行いたいと考えていますので,実現した暁には,近隣にお住まいの方はぜひご参加いただければと思います。

4Gamer:
 それでは最後に,読者に向けてメッセージをお願いします。

画像集#008のサムネイル/「Kingdom Conquest」のサービス終了から4th Seasonを迎えた「Kingdom Conquest II」の今後の展開まで,プロデューサーの唐島一宇氏に話を聞いてきた
唐島氏:
 「Kingdom Conquest II」は,ネットワークを介した本格的なストラテジーゲームをモバイル端末で実現している,世界でも数少ないタイトルです。いわゆるソーシャルゲームでは満足できない方,頭をフル回転させて知略的なゲームを遊びたい方,ヘビーなコミュニケーションを取りながらオンラインゲームをアクティブに楽しみたい方は,ぜひ「KC2」にトライしてみてください。
 今回お話ししたように,「KC2」はずっと進化を続けています。「KC」や「KC2」をかつて遊んでいた方も,ぜひ「4th Season」や移行キャンペーンを機に,もう一度「KC2」に触れていただき,「今はこうなっているんだ」ということを体感していただけると幸いです。
 「KC2」チームとしても私個人としても,プレイヤーの皆さんとの有形無形の“対話”を通じて,今後も丁寧に「KC2」を作り続けていきます。「KC」プレイヤーの皆さんにも,ぜひ「KC2」をプレイしていただいて,対話に参加していただけたら嬉しいです。

4Gamer:
 「KC2」が今後さらに活況となることに期待しています。本日はありがとうございました。

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