［TGS 2014］「ベヨネッタ2」の発売記念イベント「PlatinumGames’ Night 9.20」をレポート。開発スタッフのトークセッションではギリギリ発言連発！？

　2014年9月20日，千葉県のイオンシネマ幕張新都心において，Wii U用ソフト「ベヨネッタ2」の発売記念イベント「PlatinumGames’ Night 9.20」が開催された。映画館を貸し切って行われたこのイベントには，公式サイトから応募した300人近いファンが参加し，トークセッションやプレゼント抽選会などで大いに盛り上がっていた。

　本稿では，「ベヨネッタ2」の開発秘話や今だから言える裏話が飛び出したトークセッションの模様を中心にイベントの雰囲気をお伝えしてみたい。
　本イベントに出演したのは，プラチナゲームズの神谷英樹氏（スーパーバイザー），橋本祐介氏（ディレクター），黒田晶子氏（プロデューサー），そして稲葉敦志氏（エグゼクティブプロデューサー）の4名である。

（左から）神谷英樹氏，橋本祐介氏，黒田晶子氏，稲葉敦志氏。イベントの司会進行を務めた稲葉氏によると，イベント参加者の応募開始早々に，当初想定してい数をオーバーしてしまったため，急きょ，キャパシティが倍の会場に変更したとのこと

　「禁断のぶっちゃけトークコーナー」と題したトークセッションでは，その名のとおり，次々にギリギリ発言が飛び出して会場を沸かせていた。

　発表当時，大きな話題となった任天堂タイトルとのコラボコスチュームは，企画段階では1種類だけ制作する予定だったという。しかし，そこで神谷氏は「一つに絞れるわけないやろう。どう考えたって，ピーチ（姫）とサムスとリンクはいるやろう」と，その種類を増やしたそうだ。
　また，サムスのコスチュームをデザイナーに発注したところ，「スーパーメトロイド」の衣装だったため，「そこはディスク版だろう」と書き直したとのこと。
　ただ，その当時，橋本氏は困ったことになったそうだ。その理由は，神谷氏がコスチューム制作のために，「ベヨネッタ2」のスタッフを引き抜いてしまったから。稲葉氏いわく「プラチナゲームズに激震が走った」というほどの“事件”だったらしい。

「ベヨネッタ2」に登場するコラボ武器「ワンワン」の映像が披露されると，足に装備するという奇抜なアイデアに来場者は大いにどよめいた。神谷氏も発案者の橋本氏に対して「これはぶっ飛んでるよね」「ちょっと負けた感がある」と舌を巻いていた

　「ベヨネッタ2」に同梱されるWii U移植版の前作「ベヨネッタ」（PlayStation 3/Xbox 360）に話題が及ぶと，日本語音声の収録時のエピソードが明かされた。神谷氏がシナリオを担当したものの，その当時は「The Wonderful 101」の開発も佳境に差し掛かっており，開発現場（大阪）を離れられなかったという。そこで，東京の収録スタジオとSkypeで通話しながら，ディレクションを行ったそうで，もちろんベヨネッタ役の田中敦子さんにとっても初めての経験だったようだ。

ベヨネッタ役の田中敦子さんからビデオメッセージが寄せられた

　イベントの終盤には，来場者に豪華賞品が当たるプレゼント抽選会が行われた。賞品の中で最も注目を集めたのが，このイベントのために製作されたという「ベヨネッタ抱き枕」。神谷氏にとって念願のグッズとのことで，世界に1つしかない超レアな逸品だ。来場者の前で披露されると，そのあまりにも艶やかなベヨネッタの姿にそこかしこからため息が漏れていた。

イベント終了後は出演者一同でファンをお見送り。サインや握手，写真撮影といった要望にも気軽に応じていた

「ベヨネッタ2」公式サイト

4Gamer「東京ゲームショウ2014」特設サイト