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プラチナゲームズの神谷英樹氏も出演し,田中敦子さんと園崎未恵さんによる「ベヨネッタ2」の収録話も飛び出した,「BAYONETTA Bloody Fate」のBlu-ray&DVD発売記念イベントをレポート
「BAYONETTA Bloody Fate」は,2013年11月に劇場公開された長編アニメーション。制作はGONZO,監督は「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」「AFRO SAMURAI RESURRECTION」などを手がけた木﨑文智氏が起用されている。作品の概要については,映画の公式サイトや「こちら」の記事を参照してほしい。
なお,原作となった「BAYONETTA」(Xbox 360 / PS3)は,数百年の時を超えて現代に蘇った魔女・ベヨネッタと天使の戦いを描いた“∞(ノンストップ)クライマックス・アクション”で,2009年にXbox 360/PS3で発売されたタイトル。2014年夏には,最新作「ベヨネッタ2」がWii Uで発売予定となっている。
イベントでは,本作の監督である木﨑文智氏,「BAYONETTA」の開発元であるプラチナゲームズの神谷英樹氏,そしてメインキャストの田中敦子さん(ベヨネッタ役)と園崎未恵さん(ジャンヌ役)が登壇し,「BAYONETTA」にまつわるさまざまなトークを行った。本稿では,その模様をレポートしよう。
「BAYONETTA Bloody Fate」公式サイト
「ベヨネッタ2」公式サイト
『BAYONETTA Bloody Fate』
2月14日(金)
Blu-ray&DVD発売!
〜豪華特装版(初回限定生産)Blu-ray DISC+CD〜
発売日:2014年2月14日(fri)
価格:¥9,000(税抜き)
収録内容:本編91分+特典映像
仕様(予定):【1】3方背BOX 【2】特殊ディスク仕様
特典映像(予定):【1】東京国際映画祭舞台挨拶映像 【2】監督・木﨑文智による絵コンテ集(静止画) 【3】BAYONETTAプロモーション映像(劇場上映予告トレーラー、TVCM)
封入特典(予定):【1】アフレコ台本 【2】劇場上映時パンフレット(縮小版) 【3】サウンドトラックCD
※商品の仕様ならびに収録内容は変更になる場合がございますので予めご了承ください
〜Blu-ray DISC〜
発売日:2014年2月14日(fri)
価格:¥6,800(税抜き)
収録内容:本編91分+特典映像
特典映像(予定):【1】東京国際映画祭舞台挨拶映像 【2】BAYONETTAプロモーション映像(劇場上映予告トレーラー、TVCM)
※商品の仕様ならびに収録内容は変更になる場合がございますので予めご了承ください
〜DVD DISC〜
発売日:2014年2月14日(fri)
価格:¥5,800(税抜き)
収録内容:本編91分+特典映像
特典映像(予定):【1】東京国際映画祭舞台挨拶映像 【2】BAYONETTAプロモーション映像(劇場上映予告トレーラー、TVCM)
※商品の仕様ならびに収録内容は変更になる場合がございますので予めご了承ください
■発売元:東映アニメーション
■販売元:エイベックス・マーケティング
■公式ホームページ http://www.bayonetta-movie.com
■ ツイッター @bayonetta_movie
(C)SEGA/BAYONETTA FILM CLUB
プラチナゲームズでは木﨑氏と連絡を密に取っていたものの,神谷氏は木﨑氏の一ファンとして映画を楽しみたいと思い,自身では絵コンテなどをあまり見ないようにしていたとのこと。その甲斐(?)もあってか,完成した作品を新鮮な気持ちで観ることができたそうである。
木﨑氏は,神谷氏からは「好きにやってください」と任されたものの,原作が世界中で大ヒットしたゲームで,自身も全クリアするほど好きなゲームだったため,かなりプレッシャーを感じていたそうだ。
また,セクシーなシーンは神谷氏のフェチズムの表れではないかとコメントを付け加え,会場を笑いに包んでいた。
神谷氏はこれに,アニメ版では胸がかなりふくよかになっていることを挙げ,フェチに関して「いやー,そんなことないと思いますよ」と切り返した。なお,セクシーシーンについて神谷氏は,「まったくOKです(笑)」と太鼓判を押していた。
なお,アニメ版の方向性を決める際のディスカッションで,木﨑氏と神谷氏がいちばんアツく語り合ったのは,お風呂のシーンを入れるべきかどうか,という話だったという。まだ「Bloody Fate」を観ていない人は,その顛末はどうなったのか,作品を鑑賞して確認してほしい。
初めてベヨネッタを見たときの印象を聞かれた田中さんは,「昇天させられました」とコメント。ベヨネッタの役ができることが非常に嬉しく,演じられて幸せだったと話していた。
園崎さんは以前から「BAYONETTA」のファンだったそうで,街で「BAYONETTA」の広告が展開されていたときは,見るたびに「かっこいい」と思っていたという(関連記事)。
そのため,オーディションでジャンヌ役が決まったときは,自分でも信じられないくらい嬉しかったと話していた。
なお,田中さんと園崎さんが一緒に収録していた現場に立ち会った木﨑氏は,直感的に「これはいけるぞ!」という確信を持ったそうである。
神谷氏は,5年前に発売された原作ゲームではCGキャラおよび英語音声日本語字幕だったことから,アニメで動いているのを見るのも「日本語で話す」のも不思議な感じで,新鮮だったとコメント。また,実際に聞いてみるとしっくりきたとも話していた。
次に,登壇者達がそれぞれ,アニメ版の好きなシーンを挙げていった。
田中さんは,大好きなシーンの一つとして,ベヨネッタの「昇天させてあげる」のシーンをチョイスしていた。
ちなみに田中さんは,アニメ版を鑑賞した友人から,ベヨネッタが舌なめずりする場面が艶めかしかったと言われたという。田中さんによれば,劇中のキスや舌なめずり,キャンディを舐めるといった効果音も自分で演じていたので,それを役者としての褒め言葉として受け取っていると話していた。
園崎さんは,ジャンヌが闘っているところで羽が舞うシーンがお気に入りとのこと。また,ジャンヌの「お前が◯◯なんて」(※ネタバレのため伏せ字)というセリフを挙げ,劇中の彼女の行動は,このシーンのこのセリフにたどり着くためだったと,アツく語っていた。
木﨑氏は,黒猫が登場する場面に注目してほしいとコメント。アニメ版では,原作ゲームにあった要素すべてを反映させられないこともあり,「べヨネッタが黒豹に変身する」という要素を黒猫の形で昇華させたそうである。
神谷氏は,バルドルとの闘いで「トーチャーアタック」が繰り出されたシーンを挙げた。「あれを食らっているバルドルを見ていると,男子としてコカンが熱くなりますね(笑)」と,ストレートな意見を述べて会場の笑いを誘っていた。
ちなみにトーチャーアタックとは,ベヨネッタがさまざまな拷問具を呼び出して天使を“お仕置き”する攻撃のこと。バルドルに「エンジェル・オン・トップ」(意訳:三角木馬)というゲームにはなかった組み合わせは必見といえるだろう。
ここで,2014年2月14日の「Nintendo Direct」で,発売時期が2014年夏と発表されたばかりの「ベヨネッタ2」最新PVが上映された。なお本作で神谷氏は,スーパーバイザーとして制作に携わっているとのこと。
ベヨネッタがショートヘアになったことについて神谷氏は,ベヨネッタというファッショナブルなキャラクターなら,ガラっとイメージを変えてもさまになるだろうと,その理由を説明していた。
「ベヨネッタ2」では日本語音声が収録され,英語/日本語の切り替えができるようになっている。
神谷氏は,「BAYONETTA」を日本語音声でプレイしたいという声が以前から多かったと述べ,「ベヨネッタ2」では,そういう声に応えられたのではないかコメント。日本語音声は芯に伝わるものがあり,これまで感じたことのない感動を覚えたとも述べていた。
なお,「ベヨネッタ2」の日本語音声では,アニメ版同様,ベヨネッタを田中さんが,ジャンヌを園崎さんが演じている。
田中さんと園崎さんからは,「ベヨネッタ2」の収録に絡んだ話が出た。
田中さんは,「BAYONETTA Bloody Fate」と「ベヨネッタ2」の収録時期が近かったため,アニメ版の収録を「ベヨネッタ2」のムービーパートの収録と勘違いしていた時期があったそうだ。
園崎さんも同じような勘違いをしていて,「BAYONETTA Bloody Fate」を,「ベヨネッタ2」の同梱アニメか何かだと思い込んでいたのだとか。のちに田中さんから劇場上映される作品だと言われたときは,「劇場版?」と聞き返すほどビックリしたそうである。
最後に,登壇者達が来場者に向けてコメントし,イベントは終了となった。本稿の締めとして,以下にコメントを掲載しておこう。
田中さん:
本日は雪の中ありがとうございました。Blu-ray,DVDをご自宅で何度でも観ていただいて,いろんなところを探りながらお楽しみいただけたらと思います。「ベヨネッタ2」も発売されますので,そちらも合わせてお楽しみいただけたら嬉しいです。
先ほど木﨑さんから,Blu-ray,DVD用にいろいろ書き直したということを小耳に挟みましたので,家に帰ってDVDを楽しみたいです。
「ベヨネッタ2」のPVが流れましたが,いちばん最後に丸まってたのがジャンヌで,髪が長くなっています。PVが流れたときに,敦子さんが私に「迎えにいくからね」と言ってくださいました。ごちそうさまです(笑)。
神谷氏:
今日は一ファンとして映像を楽しませていただいて,僕のほうこそありがとうございますという感じでした。先ほど「ベヨネッタ2」の新しいPVを見ていただきましたが,ご縁があったら,「2」の劇場版も,木﨑監督,よろしくお願いします。
木﨑氏:
「BAYONETTA Bloody Fate」は,神谷さんのお墨付きをもらえて嬉しいです。「ベヨネッタ2」劇場版の振りをいただきましたが,実現するには皆さんの想いがなければ作れないので,どんどん盛り上げてほしいです。「BAYONETTA Bloody Fate」のBlu-ray&DVD,そして「ベヨネッタ2」をよろしくお願いします。
「BAYONETTA Bloody Fate」公式サイト
「ベヨネッタ2」公式サイト
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