迫り来るモンスターからタワーを守れ！ タワーディフェンス要素を盛り込んだSLG「Crazy Tower」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第57回

スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが，「じゃあ，どれが面白いの？」「そもそも，数が多すぎて好みのタイトルが探せない！」と思っている人も少なくないはず。　そんな問題を解決すべく，スタートした連載が「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで，スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして（ほぼ）毎日お届けする。

　「パズル＆ドラゴンズ」が120万ダウンロードを記録したガンホー・オンライン・エンターテイメントから，スマートフォン向けアプリの新作「Crazy Tower」（iOS / Android）が登場した。本作は，タワーを築き上げていく経営シミュレーションゲームに，タワーディフェンスのスパイスを加えた作品となっている。早速，本稿でその魅力をお伝えしてみたい。

毒々しいブラックユーモアに溢れた独自の世界観も魅力。iOS版，Android版ともに基本プレイ無料のタイトルとなっている

iOS版「Crazy Tower」ダウンロードページ

Android版「Crazy Tower」ダウンロードページ

　本作では，タワーのフロアを増築していき，どんどん住人達を増やしていくのが目的となる。
　増築できるフロアは，「アパート」「レストラン」「娯楽施設」「サービス」「小売店」の5種類。アパートが住人の居住施設となり，そのほかの4つは住人の労働施設となる。労働施設だけを作りすぎると，労働者不足になるので，まずはアパートを優先して設置していくといいだろう。ちなみに，アパートには，最大5人入居することが可能となっている。

フロアの増築にはお金が必要で，増築から完成までしばらく時間が掛かる仕組みになっている

　住人が増えてきたら，労働施設を増設し，住人達を労働者として配置していこう。ここで注意したいのは，住人には，職種の適正があるということ。その住人に合った職種ほどやる気を出して働いてくれるので，なるべく適正職種に就職させるのがオススメだ。

　労働者の配置が完了したら，次は商品の仕入れをすることになる。労働施設のフロアをタップすると，メニューが表示されるので，仕入れたいアイテムをタップすればオーケー。あとは，一定時間待つだけだ。
　仕入れたあとは自動で販売してくれるので，放置していても問題ないが，すべて売り切ってしまうと，再び仕入れる必要がある点には注意しておこう。

　1つの労働施設に対して，3人までの労働者を配置できるが，労働者の数に応じて仕入れられるアイテムの種類や利益が増えるので，なるべく3人配置するのがよさそうだ。

住人のパラメータは，左からレストラン，娯楽施設，サービス，小売店の適正を示しており，数字が大きいほどその職種に向いていることになる

商品の仕入れメニュー。労働者の数が多いほど，利益の高い商品を仕入れられるようになる。なるべく3人配置していこう

　本作で面白いのは，タワーの1階に「スロットマシーン」が設置されており，出目によって，入居者を獲得できたり，労働施設に客が来たり，待ち時間なしで商品を仕入れてくれたり，といったボーナスが得られるようになっていること。このスロットマシーンは，とくに制限なく回せるので，仕入れを待っているときなどにプレイするといいだろう。

　そのほか，増築や仕入れなどの時間を短縮できる「ジュエル」というアイテムが用意されているのもポイント。ジュエルは，ランダムで発生する「アクシデント」というイベントをクリアしたり，フロアを増築したりすると入手できるほか，リアルマネーで購入することも可能だ。待ち時間を一気に短縮できるので，状況に応じて使っていくといいかもしれない。

　プレイヤーは，このような感じでタワーを経営していくが，ある程度フロアの増築をしていくと，「ハンティング」ミッションが出現する。これは，タワー最上階にあるお宝を目指してやってくるモンスター達を，タワーの住人が総出で撃退するという，タワーディフェンス要素のパートだ。
　タワーを登っていくモンスターに対して，タワーの住人達が商品やトイレットペーパーなどで攻撃を行い，モンスターが最上階に辿り着く前に体力をゼロにできれば防衛成功となる。

　住人達の攻撃は自動で行われるが，プレイヤーは，画面下に表示された「ボム」「毒薬」「ネット」「植木鉢」といったアイテムを使用することが可能。これらのアイテムは，時間が経過すると使えるようになっており，アイテムを使用するタイミングも重要になってくる。さらに，モンスターには，“レストランに弱く，サービスに強い”といったような特徴が設定されているので，プレイヤーは，そのあたりも考慮しつつ，フロアを増築をしていく必要があるのだ。とはいえ，タワーが高いほど最上階が遠くなるので，基本的にフロアの数が多ければ多いほど有利になるのは間違いない。

モンスターを倒すと，特殊な商品を仕入れられるようになったり，お金を入手できたりするほか，労働施設のレベルアップチケットが入手できるので，積極的にハンティングをしていこう

　経営パートでうまくやりくりしながらタワーを増築し，新たなモンスターを倒すという，シミュレーション要素とタワーディフェンス要素を融合した本作。放置しているだけでも十分楽しめると思うが，“普通のタワーディフェンスには飽きた”という人に試してもらいたいタイトルだ。

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著者紹介：トリスター/目代将規
　ゲームやアニメの書籍企画，編集，シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや，一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。

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