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「黒い砂漠」の新コンテンツ“Abyss One:マグヌス”で井戸から異世界へダイブ! 各都市へのワープも実現する新要素を紹介しよう
これは冒険者がマグヌスと呼ばれる領域の謎を解き明かしていくというもので,依頼を進めていくと報酬の獲得はもちろん,各地域の主要都市へのワープが可能になる。本作をよく知る人ほど「ついに来たか!」と言いたくなる新要素となっており,本稿では,その詳細な内容や進め方などを紹介しよう。
「井戸から異世界へ」という面白い設定のストーリー
Abyss Oneの依頼は,ゲームのスタート地域である「バレノス」のメイン依頼を完了していれば,闇の精霊から受けられる。まずは,ベリア村の雑貨商人「エイリーン」に会いに行くことに。
エイリーンと共に村長の孫娘エマのところへ向かうと,エマが倒れていた。なにやら井戸から黒いモヤが……これが「Abyss One:マグヌス」の導入となる。井戸を調査するために中に進入すると,そこはロストテクノロジーの香り漂う多次元解釈のような世界だったのだ。
クエスト内容は,黒い砂漠の基本的な操作やコンテンツを踏襲しながら行う「謎解き中心のミニゲーム集」といった感じだ。ひとつひとつが程よい難度ですぐに終わるバランスで作られている。
これたのしかった pic.twitter.com/j0Was3n7BR
— おっさんゲーマー? (@ossangamernet) October 19, 2022
またAbyss Oneでは,黒い砂漠のスピンオフ作品となるバトルロイヤルアクション「シャドウアリーナ」の登場人物がウージュに救われる形で登場。そして,実はウージュもシャドウアリーナに登場するキャラクターだったりする。
マグヌスの依頼の進め方のポイント
続いて,マグヌスでの依頼を進めるポイントを紹介していこう。まず,マグヌスに入るとUIが変わる。具体的には,画面右にある依頼のリストなどが消えて,画面全体がさっぱりするのだ。
なお,Abyss Oneはメイン依頼と進行がリンクするような作りになっている。
例えば,最初の地域であるバレノス地域のメイン依頼をクリアすると,次のセレンディア地域につながるまでのAbyss Oneのストーリーが進められるようになり,セレンディア地域のメイン依頼を終えると,また次のカルフェオン地域につながるストーリーができる……といった形だ。
そして,カルフェオンまでのメイン依頼まで終了させれば,その後の各地域のメイン依頼の進行とは関係なく,Abyss Oneのストーリーがプレイできるようになる。
つまり,少なくともカルフェオンまでのメイン依頼を終わらせずに,いきなり各地をワープするというのは,できない仕組みになっている。
逆に言えば,カルフェオンでのメイン依頼を終了させれば,未踏達の地域まで移動先を開拓できるわけだ。久しぶりに黒い砂漠をプレイする場合は,とりあえず各地の井戸に飛んでみれば,手っ取り早くすべての街の位置を知ることができ,開拓の手助けにもなるだろう。
黒い砂漠の旅情感を失わない程度のワープ
黒い砂漠の都市をサッと移動できる「ワープ」が実装されたとは言え,黒い砂漠の魅力である「広大なオープンワールド感」が失われたわけではないことは付け加えておきたい。
ワープの機能的な話から先にすると,マップから簡単に無料のファストトラベルができる……というわけではない。各大都市の付近に入口となる「井戸」が設けられ,そこからマグヌスに入り,さらに行き先の装置にアクセスすることで,出口となる井戸に出るという流れになる。また,入口から出口の距離に応じ,利用料として一定のシルバー(ゲーム内通貨)を支払う必要もある。
世界観的な話をすると,ワープそのものは黒い砂漠の世界に以前から「超技術」的なものとして存在していた。プレイヤーはサービス初年度からメインストーリー上でバレンシアからのワープを「体験」していたし,狩りで手に入る特別なアイテムを集めることで,パーティメンバーを自分のもとに「集結」させる機能を使って街に戻るようなこともできた。そして,一部のワープ方法は「宝物アイテム」が必要になるため,熱心なプレイヤーの特権として与えられていた。
そういった点にも十分に配慮しつつ,Abyss Oneでは「限定的なワープ」が実装されたという印象だ。井戸に入り,アクセスし,お金を払って移動するというプロセスをあえて踏ませるのも,世界観を損なわない程度に,かつ利便性が上がりすぎないための施策となっているのではないだろうか。
というのも,利便性としては実際のところ,短距離の移動だとワープを行うよりも馬で走ったほうがシンプルだし早い。それに遠距離移動の場合も安くはないお金がかかるため,初心者のうちは多用できないだろう。ゲームに慣れてきて,安定してお金が稼げるようになったとき,マグヌスのワープ機能がだんだん活かされるようになってくるのだ。
とくにオート移動が難しい砂漠地帯を抜ける「バレンシア」への移動では多用されるだろう。また,ワールドボス「ガーモス」に参加する場合や,その帰り,あるいはとにかく急いで移動したいときなどにも助かる機能だと感じられた。
圧倒的に便利になった「遠隔倉庫機能」
そうしたプレイ上の変化として言及しておきたいのが,ワープよりも革新的に利便性が上がったと言える“各地の倉庫がつながる機能”だ。黒い砂漠には各領土の中心となる大都市や小規模な村に,それぞれ個別に「倉庫」がある。各倉庫は容量の上限があるため,このアイテムはハイデルで管理,このアイテムはベリアで保管…という風に用途を分ける必要がある。このあたりをいかに効率よく管理するかがプレイヤーにとっての攻略にもなっていた。
実は,Abyss Oneのメイン依頼をクリアしていくと,これらの倉庫がつながっていく。正確には倉庫は個別に存続しているのだが,各地の倉庫からほかの倉庫にもアクセスできるようになるのだ。例えば,遠隔地で労働者に採らせた作物を輸送せず一気に持ってくることができる。そのため,輸送というコンテンツは貿易品以外であまり使われなくなるだろう。
なお,遠隔地で売買すると高く売れる「貿易品」については,遠方の倉庫に入れられない。従来どおり,自分の足で持っていく必要がある。こういったところはバランスを崩壊させないように配慮されている。また,大洋の向こうにある「ラット港町」へは倉庫がつながらない。これはワープも同様だ。海については帆船のアドバンテージがしっかりと残っているわけだ。
新しいスキルを使えるように
マグヌスのメイン依頼を最後までプレイすることで,「深淵の遺産」として新しいスキルが使えるようになる。これは,各クラスの既存のメインスキル1つと置き換えるような形で習得できる。
そしてこのスキルは,単発で使うだけでもある程度強いのだが,コンボに組み込みやすい作りにもなっているのが特徴だ。全クラス分を試せてはいないが,これを覚えれば,狩りでもPvPでも,そのクラスの魅力をグッと引き上げてくれるだろう。
ただ,深淵の遺産のスキルはメインスキルに属するため,覚醒武器から使う場合は一度メイン武器に持ち替えることになる。覚醒→メイン→覚醒という形になるので,覚醒武器に戻すためのスキル回しなども学んでいく必要があるだろう。その点,伝承はメイン武器のままなので,使い勝手は多少良いかもしれない。
「真V」ボス防具が1つ手に入る
マグヌスのメイン依頼報酬として見逃せないのが,黒い砂漠で最高の強化段階である「真V」のボス防具が1つもらえることだ。真Vのボス防具はそう簡単に作れるものではなく,エンドコンテンツの入り口とも言えるアイテムなので,そのうちの1つが手に入るというのは驚きである。真Vボス装備がないと厳しい上位狩場も増えてきたので,初心者にとっては新しい狩場に踏み出すための大きな後押しになるだろう。
なお,マグヌスで手に入る真Vボス装備は取引所で販売できないが,素材を集めてより上位の「太古が眠る防具」シリーズにアップグレードすることで販売が可能になる。
「一度クリアで全キャラに恩恵」は太っ腹な対応だ
Abyss Oneの依頼は,先に紹介しているとおり「メイン依頼」に属している。メイン依頼とは,キャラクターごとにこなすべき依頼だ。しかし,マグヌスは例外的に1人のキャラクターで一度クリアすれば,アカウント内のほかのキャラも恩恵が受けられるようになっている。つまり,一度マグヌスをクリアすれば,どのキャラでも井戸を通じてワープができるし,遠隔地の倉庫も利用できる。もちろん,深淵の遺産スキルも闇の精霊と話すだけですぐに使えるようになるのだ。
黒い砂漠のコンテンツは,もともと繰り返しプレイを前提とした作りだったように思うのだが,Abyss Oneは利便性を重視し,ワンプレイで全報酬が得られるライトなものとしてデザインされているように感じられる。これまでのアップデートを考えると,これはかなり思い切った,ユーザーフレンドリーであることを第一に考えた施策と言える。
なお,戦闘ステージもあるものの,アクション性はそこまで問われない。操作に関してはあくまでも「MMORPGのメインクエストレベルの難度」であることも配慮を感じたポイントだ。黒い砂漠はアクションに秀でたMMORPGであるが,生活コンテンツなどを中心にゆったりとプレイする人も少なくない。そのため,プレイにあたり特別な準備も必要がない「謎解き型のミニゲーム」で構成され,ステージ1つ1つは短時間で終わり中断もしやすいコンテンツに仕上がっている。新規プレイヤーの方もぜひ気軽に挑戦してもらいたい。
「黒い砂漠」公式サイト
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