オープンサービスの開始日や新クラス「リトルサマナー」など新情報が目白押し。大ボリュームだった「黒い砂漠」のステージイベントをレポート

　ゲームオンは本日（2015年4月25日），千葉・幕張メッセで開催中の「ニコニコ超会議2015」の同社ブースにおいて。新作MMORPG「黒い砂漠」のステージイベントを開催した。

「黒い砂漠」公式サイト

麥谷将人氏

　本日掲載した速報でもお伝えしたとおり，このステージイベントではオープンサービス（オープンβテストに相当）の開始日や，新クラス「リトルサマナー」の実装などが発表されている。本稿ではそれらを含め，「重大ニュース」と銘打たれた「黒い砂漠」ステージの模様を紹介していこう。

　ステージのプレゼンターを務めたのは「黒い砂漠」日本運営プロデューサー，麥谷（むぎたに）将人氏だ。ウォリアーのヘタスタイルで決めた麥谷氏は力強く，気合いが入っていた

ゲームオンのブースには，プロのヘアメイクアーティストを招いた「超キャラメイクサロン Pmang店」が開店しており，訪れた人に「黒い砂漠」や「TERA」「AVA」のキャラクターメイクを施していた

オープンサービスは2015年5月8日9:00スタート

レベルキャップ開放やスキル覚醒など新要素も実装

　イベントでまず明かされたのがオープンサービスの開始時期。2015年5月8日の9：00スタートで，平日の午前中となかなか珍しい時間設定だが，プレミアムオープンのように混雑してログインできないといったことを懸念してのものかもしれない。


　続いて発表されたのが，エリアの追加とレベルキャップ開放だ。
　すべてのマップがシームレスにつながる「黒い砂漠」は，プレオープンテストの時点でもなかなかの広さだったが，エリアの追加によりさらに広くなるという。追加されるエリアは，ストーリーでも重要な位置を占める資本と商業の国「カルフェオン」方面だ。麥谷氏によれば，隠し洞窟など含めて行動可能なエリアはプレオープンテストの2倍以上の広さになるという。
　レベルキャップ開放については，プレオープンテスト時のレベル30から。50に引き上げられ，それに応じてスキルレベルも上昇，バトルがさらに楽しめるようになるとのことだった。


　次に発表された「密貿易」は，なかなか興味をそそられるコンテンツだ。「黒い砂漠」では，貿易品をやりとりすることによってキャラクターの貿易レベルが上がる。
　そして，貿易レベルが上がると，夜だけ出現する闇商人から「希少なアイテム」を購入できるようになり，それを使って「密貿易」が可能になるというのだ。
　しかしこの「希少なアイテム」がくせ者で，所持することでキャラクターに「密貿易をしている」というマークが付いてNPCの山賊に狙われやすくなるうえ，キャラクターの善悪を示す「性向値」が一気に下がってしまうのだとか。性向値はモンスターなどを倒せば上がっていくが，下がったままだと悪者扱いとなり，街の兵隊（NPC）に襲われるようになる。
　密貿易ができる時間帯は夜だけに限られており，以上のようにリスクは非常に高いものの，成功すればリターンはかなり大きいらしい。つい試してみたくなるコンテンツではないだろうか。

　また「スキル覚醒」とは，各クラスごとに割り振られた特定のスキルのうち，どれかを覚醒させることが可能になるというものだ。覚醒させることで，クリティカル率をアップさせたり，PVPで受けるダメージを減らしたりと，スキルに応じたさまざまな効果がランダムで付与される。
　しかし，覚醒にはキャラクターのEXPが必要で，自らの成長と引き替えにしなければならないというリスクがあるようだ。スキル覚醒はレベル48で1つでき，レベル50で3つできるという。経験値をつぎ込めば，望んだ効果が得られるまで何度も繰り返せるようで，新しいスキルビルドの形といえるかもしれない。


　プレオープンテストでは，最大15人が所属できる「クラン」だけだったが，オープンサービスではその上位組織である「ギルド」が実装されるという。ギルドのレベルを上げることで所属人数を最大100人に増やせるとのこと。
　ギルドに所属するためには契約を結ばなくてはならないのがユニークだ。ギルドに所属するとギルドスキルなどが使えたり，ギルドミッションを請け負ったりできるほか，定期的にお給料がもらえるなど，まるで会社に就職したような気分になれるとのことだ。

　ギルドを対象としたコンテンツとしては，「占領戦」が実装される。これは，領主の座を争ってギルド同士が戦うというもので，最大で100人vs.100人という大型GvGコンテンツになる。勝利すると当然領主となり，街から税金が入ってくる。
　気になる参加レベルだが，韓国ではレベル50となっているものの，今回のオープンサービスではもう少し下げられないかと，開発元と調整しているとのことだ。

左のテントのようなものがカルフェオン陣営の指揮所で，右の石造りの建物がバレノスやセレンディア陣営の城塞だ。占領戦では，敵の指揮所または城塞の破壊を目指すことになる。これらの施設は建築可能エリアのどこに建ててもよく，確実に勝利するためには，建てる場所も十分に考える必要がありそうだ

新クラス「リトルサマナー」がオープンサービスとともに登場。いち早くキャラクターを作製してキャラ選手権に参加しよう

　ここで，女優の山本舞香さんのビデオレターが公開された。背後でチャンバラをする女の子が微妙に気になるビデオレターの最後では，山本さんが出演する「黒い砂漠」のコマーシャル映像が初公開された。凝ったキャラメイクができる「黒い砂漠」の特徴にフォーカスした映像になっていたが，コマーシャル映像はもう1本あるそうで，公開は後日とのこと。

キャラメイクに絞った内容は，個性的なコマーシャルで定評のあるゲームオンらしいものだった。もう1本あるようだが，もしかしたら山本さんの背後でチャンバラしていた女の子達と関係しているのかも

　さて，このコマーシャルには見慣れぬキャラクターが登場していたのだが，それこそが「黒い砂漠」の5つめのクラス「リトルサマナー」だ。オープンサービスで実装されることが，正式に決定したという。
　レンジャーやソーサレスに比べて幼さを残すリトルサマナーは，笛と小刀で闘う女の子だ。最大の特徴は，レベル20から召喚できる「黒狼」と連携した攻撃で，スピーディかつ強力な攻撃ができそうだ。

呼び出した黒狼は，闘わせるだけでなく乗ることも可能。乗った状態からも攻撃できるので，ほかのクラスとはまた違った戦いが楽しめるだろう

　リトルサマナーを紹介した麥谷氏は，ここでオープンサービス開始記念企画として「キャラメイク選手権」の開催を発表した。
　これはプレイヤーにキャラメイクの腕を競ってもらおうというイベントで，最優秀キャラには等身大フィギュアが作られ，それが制作者にプレゼントされるというから太っ腹だ。イベントのサブタイトルは「俺の嫁に会える!?」となっているが，ジャイアントやウォリアーが最優秀作品になって，嫁ならぬ旦那か彼氏が等身大フィギュアになるかもしれない。詳しいレギュレーションは公式サイトに掲載されているので，応募の前によく読んでおこう。

作り込んだキャラクターだけでなく，嫁に対する熱い思いや魅力も投稿する必要がある。最終審査はニコニコ生放送の投票で決まるとのことだ

　さらに麥谷氏から，オープンサービスを待つファンや，キャラメイク選手権に燃えるファンに向けて，先行してキャラクターを作成ができるクライアントソフトのダウンロードが発表された。
　このクライアントソフトは，現在「黒い砂漠」の公式サイトからダウンロードできる。ただし，作成できるのは1つのIDにつき1キャラクターだけで，公開予定の2つのサーバーのうち1つのサーバーにしか登録できないとのこと。作成できる期間は，5月1日12:00までだ。


　麥谷氏は最後に，「5月8日からオープンサービスを始めます。ユーザーの皆さんに安定した環境で楽しく遊んでもらえるよう頑張りますので，よろしくお願いします」と述べ，ステージを締めくくった。

ステージ終了後，ブースの一角にあるスペースで「黒い砂漠」のキャラメイクが体験できた

「黒い砂漠」公式サイト