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「ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い」のイラスト展第2弾が開催。サイバーコネクトツーの松山 洋氏が,開発秘話や「.hack」シリーズの展望などを語ったオープニングイベントをレポート
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印刷2013/11/27 15:39

イベント

「ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い」のイラスト展第2弾が開催。サイバーコネクトツーの松山 洋氏が,開発秘話や「.hack」シリーズの展望などを語ったオープニングイベントをレポート

画像集#001のサムネイル/「ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い」のイラスト展第2弾が開催。サイバーコネクトツーの松山 洋氏が,開発秘話や「.hack」シリーズの展望などを語ったオープニングイベントをレポート
 バンダイナムコゲームスがサービス中のスマートフォン向けRPG「ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い」iOS / Android)の「ユニットイラスト展 第2弾」が,2013年12月1日まで,東京都内のコトブキヤ秋葉原館5F イベントスペースで開催中だ(関連記事)。

 このイラスト展は入場無料で,ゲーム本編第二章に登場するカードユニットのイラスト画やラフ画,キャラクターデザインを担当した細川誠一郎氏によるキャラクター設定画などを,スマートフォンの画面とは違う“実物大”で観覧することが可能だ。
 また,会場では,イラスト画集「ドットハック ギルティドラゴン ビジュアルワークス #3」も先行販売されている。

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「ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い」ユニットイラスト展 第2弾概要
展示期間:2013年11月26日(火)〜12月1日(日)
時間:午前10:00〜午後8:00(金・土のみ午後9:00まで)
場所:コトブキヤ秋葉原館(東京都千代田区外神田1-8-8)
   5Fイベントスペース
入場料:無料・入場自由

 イベント初日となる11月26日にはオープニングイベントが開催され,本作の開発・運営を手がける,サイバーコネクトツー 代表取締役社長の松山 洋氏によるトーク&サイン会が行われた。本稿ではその模様をレポートしよう。

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会場には約50人のファンが集まり,松山氏にサインをもらっていた
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来場者が自分のスマートフォンを松山氏に渡し,「ギルティドラゴン」の13連ガシャを代わりに引いてもらう,という行為がなぜか続出。それに快く応じた松山氏は,最高でSRカードを2枚出すなど,なかなかの引きの良さを見せていた

「ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い」公式サイト


サイバーコネクトツー 代表取締役社長 松山 洋氏
画像集#008のサムネイル/「ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い」のイラスト展第2弾が開催。サイバーコネクトツーの松山 洋氏が,開発秘話や「.hack」シリーズの展望などを語ったオープニングイベントをレポート
 松山氏はトークの冒頭で,「ギルティドラゴン」がサービスインから1周年を迎え,この1年間で,ゲームにさまざまな機能拡張を行ったり,イベントを充実させたりした結果,11月には累計111万ダウンロードを突破したことを報告。
 また,ダウンロード数のみならず売上も好調であるとし,ユーザーに育ててきてもらったことで「一番身近なオンラインゲーム」と感じながら運営ができていると,来場者をはじめとしたファンに,感謝の意を示した。

 トークでメインの話題となったのは,「ギルティドラゴン」の開発秘話および裏話の数々だ。
 本作は現在,ディレクターの穴井昭廣氏が率いる,サイバーコネクトツー福岡本社のチームが開発・運営を担当している。
 チームでは,プレイヤーから寄せられた意見・要望のみならず,各種SNSやインターネット掲示板の書き込みなどを逐一チェックして,サービスの向上に役立てている。そうしたチェックの中で,「多くのプレイヤーが疑問に感じている」と思われる事柄がいくつか浮かび上がってきたということで,今回はそうした疑問に松山氏が回答することになった。

画像集#009のサムネイル/「ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い」のイラスト展第2弾が開催。サイバーコネクトツーの松山 洋氏が,開発秘話や「.hack」シリーズの展望などを語ったオープニングイベントをレポート
 最初のお題は,「ギルティドラゴン」に登場するユニットのネーミングについて。
 ダジャレのような気軽なネーミングが多いのは,本作が「.hack」シリーズの流れを汲んでいるため,その世界観を生かし,ネット上のハンドルネームやオンラインゲームで使うキャラクターネームを意識した結果であると,松山氏は語る。
 基本的に,先に仕上げたイラストのイメージからキャラクターの名前を決めているそうだが,現在はユニットが860体ほどに達しているため,名前を被らないように考えるのが大変になってきているそうだ。

画像集#010のサムネイル/「ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い」のイラスト展第2弾が開催。サイバーコネクトツーの松山 洋氏が,開発秘話や「.hack」シリーズの展望などを語ったオープニングイベントをレポート
 「主人公がAIなのではないか?」という疑問は,松山氏にキッパリと否定された。氏は,「自分がAIだった」という発想は面白いかもしれないが,そこに血の通ったドラマは生まれにくいだろうとコメント。
 基本的に,「.hack」シリーズの主人公はプレイヤー自身であり,またオンラインゲームの主人公はプレイヤーの分身である,だからこそ感情移入ができると松山氏は述べていた。
 主人公をAIにするという提案は,開発中にシナリオ担当の野口泰弘氏から実際に出たことがあるそうだが,松山氏は先述の理由から「バカヤロウ」と一蹴し,即ボツにしたそうである。

 次の「イベント装備は誰が考えているのか」というお題の回答は,カッコいい装備デザインはアーティストが,ネタ系の装備デザインは企画担当のゲームデザイナーが考えているというものだった。
 松山氏は,本作の醍醐味が装備変更によるキャラクターメイクのため,かなり力を入れていると述べる。「ギルティドラゴン」開発チームのみならず,社内の「ナルティメット」シリーズチームや「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」チームのアーティストやモデラーに,穴井氏がデザインを“こっそり”依頼しているケースもあるそうだ。
 松山氏は続けて,今後「そう遠くないうちに」,装備関連の要素がさらに充実するとほのめかしていたので,プレイヤーは期待して実装を待とう。

画像集#011のサムネイル/「ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い」のイラスト展第2弾が開催。サイバーコネクトツーの松山 洋氏が,開発秘話や「.hack」シリーズの展望などを語ったオープニングイベントをレポート

「ナビコ」は当初,仮の名前で「ナビナ」と呼ばれていたが,「.hack」シリーズ独特の“中二魂”を出すために,「NAVIgation COmunicator」を略して「NAVICO」と,設定が後付けで追加されたとのこと
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ユニット「エリンギうまい」は,シナリオ担当の野口氏がファンであるという,声優の斉藤梨絵さんがルーツ。その愛称が由来で命名されたことが明かされた
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2013年6月から11月にかけて登場した,新キャラクターの設定も公開された
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ユニットのイラストは,キャラクターデザインの細川氏をはじめとした,サイバーコネクトツーのさまざまなスタッフが手がけている。社内コンペを勝ち抜けば,アーティスト以外でも起用されるとのこと。その一人であるNum氏は,アルバイトながら社内コンペを勝ち抜き,イラストが採用されたそうだ
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会場では,2014年初頭までのサイバーコネクトツーの展開に関する情報も紹介された
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 そして会場では,現在開発中である「新ファントム」の初期デザイン,および“生ポリゴン”動画がチラ見せされた。残念ながら来場者のみのお楽しみということで,記事には掲載できないのだが,「シリーズファンにはおなじみのキャラクター」というヒントだけお伝えしておこう。来るべき実装の日を,楽しみに待っていてほしい。

 最後に松山氏はあらためて,「ギルティドラゴン」のサービスが順調であり,引き続きプレイヤーからの支持が高ければ,PS3やPS Vitaで「.hack」シリーズ最新作を出すことや,PS Vita版「.hack//G.U.」,HD画質の「.hack」などの企画が実現する可能性も高まると話す。
 さらに松山氏は,「『.hack』シリーズ最新作の企画は,すでに社内で始まっています。あとは,それがいつ実現するかだけです」と語り,企画が“現実”となったときの準備はすでに進めているとコメント。引き続き「ギルティドラゴン」とサイバーコネクトツーを応援してほしいと会場に呼びかけ,イベントを締めくくった。

「ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い」公式サイト


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