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“痛い”世界観が意外と熱い。iOS向けの「中二病のゲーム」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第3回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
今回取り上げるタイトルはiOS向けの「中二病のゲーム」。名前にインパクトがありすぎて,気になって仕方なかった無料ゲームである。
「中二病のゲーム」ダウンロードページ
ちなみに中二病とは,Wikipediaによれば,「思春期の少年少女にありがちな自意識過剰やコンプレックスから発する一部の言動傾向を小児病とからめ揶揄した俗語である」とのこと。本作では,どのあたりにその中二病のエッセンスが盛り込まれているのか気になるところだ。
プレイヤーは,首に赤いマフラー+腰に日本刀という,何となくヒーローっぽい主人公を操作し,立ちはだかる3つの危機(ステージ)を乗り越えていき,スコアを競う。
ステージ1は,巨大鉄球を吹っ飛ばすために,「気合ボタン」を5秒以内に50回以上叩く連打ゲーム。ステージ2は,スワイプで手裏剣を投げて,上下左右から飛んでくる10発のミサイルを撃破する射撃ゲーム。そして,ステージ3は,ライバルと思われるキャラクターとの居合い斬り対決ゲームで,「斬れ」の表示とともに斬ボタンを早押しするというものだ。
どういう計算で中二ポイントが算出されるのかは謎だが,「Game Center」のリーダーボード(世界ランキング)に対応しているので,1回でもクリアすれば晴れて中二病ゲーマーの仲間入りというわけだ。
ぶっちゃけると,よくあるミニゲーム集なのだが,ヒーロー風な出で立ちの主人公を自分だと思ってプレイするとなかなか熱くなれる。「鉄球を吹っ飛ばす俺」「ミサイルを撃破する俺」「敵を切り倒す俺」みたいな。
人目がないのをしっかり確認してから「くぉぉぉぅ!」と唸りつつ気合ボタンを連打してみたら,思いのほか盛り上がってしまったのは,筆者がスネに傷を持つオタクだからかもしれない。
「中二病のゲーム」ダウンロードページ
著者紹介:トリスター/牛澤庸二
ゲームやアニメなどの書籍や解説書,広告制作を行うプロダクション「トリスター」の代表取締役。「ゲーメスト」のライターから「ザ プレイステーション」の編集者を経て現在に至る。インターネット番組「2.5次元てれび」にて,トレーディングカードゲーム「ご当地大戦」の商品化プロデューサーとしても活動中だ。
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