テストレポート
HW短評:Google「Nexus Player」(1)
→短評(2)
Nexus Playerという名称からは,メディアプレイヤー然とした印象を受けるが,ゲーマーにも意味のあるものなのだろうか。英語版を試用する機会を得たので,レポートしてみたい。
まずは本体をザッと見ておこう。実測で直径120mm,高さ20mmの円筒形をしたボディは,目に見えるところにボタンやインジケータの類が何もないという独特のデザインをしている。裏返した底面側は一部が切り取られたように凹んでおり,インタフェース類はここに配置されていた。
とくに重要なのは,利用できるアプリケーションが「Android TVへの対応が完了しているもの」だけに限られている点だ。付属のBluetooth接続型リモコン,または別売りの「Nexus Player ゲームパッド」で操作できるアプリケーションしか使えず,未対応のものは「Google Playストア」で検索しても出てこない。
ホーム画面やGoogle Playストアの操作,リモコンでの操作に対応したゲーム「BADLAND」をプレイしている様子を動画で撮影したので,以下に掲載しておこう。
冒頭で紹介したとおり,Android TVはたしかにAndroid 5.0ベースだ。ただ,「Android 5.0ベースのスマートフォンやタブレットをテレビにつないだ状態」とは,できることが大きく異なるので,この点は理解しておくべきだろう。現時点では対応アプリケーションも多くはなく,ゲームデベロッパ側がAndroid TVへの対応を進めるように,働きかけを強める必要がGoogleにはありそうだ。
この違いを理解したうえでなら,テレビにつないでリモコンで操作できるAndroidデバイスのNexus Playerは,手軽なメディアプレイヤーとして価値があるかもしれない。
●Nexus Playerの主なスペック
- OS:Android 5.0(Lollipop)
- プロセッサ:Atom(型番未公開,最大CPU動作クロック 1.8GHz,統合型グラフィックス機能 PowerVR Series 6)
- メインメモリ容量:1GB
- ストレージ:内蔵(8GB)
- 無線LAN対応:IEEE 802.11ac(2x2 MIMO)
- Bluetooth対応:4.1(Bluetooth Smart対応)
- 本体サイズ:120(W)×120(D)×20(H)mm
- 本体重量:約235g
- そのほか搭載インタフェース:HDMI(Type A),USB Micro-B(USB 2.0)
Nexus Player製品情報ページ
※HW短評に関する注意
- HW短評(ハードウェア短評)は,各執筆者が,テスト経過時点でのインプレッションをまとめたものです。最終的な評価の掲載を目的とするわけではないため,次回以降のHW短評,もしくは別途掲載されるレビュー記事などとは異なる評価が掲載されることもあります
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