プレイレポート
ブラウザゲーム「Ravine Online」のMMORPGとしての実力をテストプレイで確認。お手軽システムと本格的なゲーム性を実現
最近では,ブラウザでも本格的なMMORPGが楽しめるという作品もいろいろ出てきているのだが,それらと比べても本作のシステムの充実度は段違いだ。ブラウザゲーム特有の手軽さの中で,ユーザーは自分の趣向で好きなことを楽しめる。そんなRavine Onlineの魅力を,テストプレイで得た情報から紹介していこう。
神と悪魔が支配する世界を描いた王道ファンタジー
本作は,中国では「神魔遮天」という名称でサービスされているタイトルだ。中国では,30か所以上のゲームポータルに提供され,実に1000サーバー以上が稼動する人気作となっているという。
ゲーム内容は,神と悪魔が支配する世界を舞台としたファンタジーMMORPG。王道といえる設定に武侠色も加味され,独特の世界観が生まれている。このラヴィネ世界に,プレイヤーは流派(職業)を決めて降り立つことになるのだ。
スキルの習得には歴錬というポイントが必要になるのだが,これは敵を倒すだけでは入手できない。歴錬を入手するには,クエストをクリアしたり,“瞑想”や温泉システムを活用したりする必要があるのだ。
瞑想は座禅を組むようなポーズをとっている間,歴錬や経験値が少しずつ溜まっていくシステムだ。仲間と一緒に瞑想をすると,より多く歴錬が溜まるので,チャットを楽しみながら活用するケースが多くなりそうである。また,ギルドメンバーが集まる場所には中央に焚き木があって,その周りでギルドメンバーが集まって瞑想するとさらに効率よく瞑想が行われる。これも中国では定番になっているのだとか。
ブラウザゲームならではのお手軽さを演出するオート戦闘
中国製タイトルということで,サポートシステムも充実している。クローズドβテストに参加した人は,ほとんどフルオートでチュートリアルが進んでいくことに驚いたのではないだろうか。昨今では,クエストで自動移動などのサポートが行われることは珍しくないのだが,本作はさらにその先を行っている。画面に表示されているクエスト名をクリックすると,受諾できるNPCの前まで自動で移動し,さらに敵を倒すクエストならば,その敵のいる場所まで移動して,戦闘も自動で行ってくれるのだ。
このオート戦闘では,自動で敵を攻撃するのはもちろん,スキルや回復アイテムを使ったり,そして次の敵への移動したりといったことまでが自動となっているのだ。例えば,ダンジョン内でオート戦闘を発動したとしよう。すると敵に自動で近づいてスキルを使いながら攻撃,撃破すると自動で先に進んでいく。「自分の体力が○%以下になったら回復アイテムを使用」というように,オート戦闘の内容を自分でカスタマイズできるのもポイントだ。
この機能はとても便利で,使用頻度も高くなると思われるのだが欠点もある。それは,アクティブな敵に無造作に近寄ってしまうことだ。ダンジョン内の敵は,策敵範囲内に入るとプレイヤーに近寄ってくるので,同格以上の敵が多数いるゾーンでは致命的な事態になりかねない。したがって,オート戦闘と手動戦闘をうまく切り替えながら進めていくのが,Ravine Onlineの基本的な戦い方になるだろう。
また,比較的安全な地域であればオート戦闘で放置狩りなども手軽に行え,ブラウザゲームであることの利点を生かせるのもメリットと言えるだろう。
ブラウザゲームらしからぬ数多くの要素がRavine Onlineを盛り上げる
このゲームに盛り込まれた要素は数多いのだが,その中からいくつかをピックアップして紹介していこう。
まずは,ソロでの突入やパーティを組んで挑むダンジョンについて。Ravine Onlineのダンジョンには2種類のものが存在する。広場にボスなどがいる1マップのタイプと,階層型のタイプだ。
面白いのは階層タイプのダンジョンで,それぞれのフロアは狭く,その代わりに階層が100階と深いのが特徴だ。各フロアでザコ敵を一掃して次のフロアへ移動するのが基本ルールで,道中ではボス級の敵が出現することもあり,それほど単調になることはない。もちろん,階層が深くなるほど敵の強さは増していく。
また,どの階層まで到着したのか,そのタイムはどれくらいだったのかを記録する機能も搭載されており,途中のフロアには到達者の石像が建立されるなど,新記録を作るのも楽しみの一つとなっている。
大規模戦闘については,その対戦ルールの豊富さが魅力。世界観のとおり,神軍と悪魔軍に分かれて戦うというものや,自分以外はすべて敵というバトルロイヤル形式のものが用意されている。開始時間が決められているコンテンツではあるが,最大300人規模と,多数対多数の対人戦が行えるので,末永く楽しめるものになりそうだ。
PvPは大規模戦闘だけでなく個人レベルでも行える。町などの拠点以外はPvP可能エリアとなっていて,狩りをしているプレイヤーの横を通ると攻撃に巻き込まれることも。もちろん,システムでPvPを不可とすることもできるので,まったり楽しみたい人も安心だ。
なお,PKをしすぎると指名手配の代名詞ともいうべき赤ネームになり,さらにPKを繰り返すと監獄に入れられてしまうこともあるのだとか。監獄から出るには,クエストを通して善行を積まなければならない。
さらに,フィールドボス,世界ボス,ギルドボスといったように,強大な敵にプレイヤー同士が協力して挑むコンテンツも存在している。タフなうえにザコ敵を呼び出したりするボスも多く,撃破するのは一筋縄ではいかないが,その分,達成感は得られるだろう。
なお,ギルドボスはギルドメンバーの集まる場所にボスを呼び出し,ギルドメンバー全員でこれを倒すというもの。回数制限があり,かつ貴重なギルドポイントを消費するが,ギルドイベントで行えば,メンバー全員で盛り上がれること間違いなしだ。
そのほかのコミュニティ機能では,温泉がイチオシの要素だ。ファンタジーな世界観の中,なぜ温泉なのか……は不明だが,裸の付き合い(実際には水着を着用)を行うことでユーザー間の絆が深まりそう。温泉内ではユーザー同士で背中流しなどを行って経験値や歴練を入手することも可能となっている。
ちなみに,温泉はフィールド内に点在するのではなく,システムから温泉専用エリアへと一瞬で移動できる仕様となっている。ダンジョンやボス戦に挑む前に温泉で作戦会議を開いたり,イベント後に温泉で反省会をしたりと,さまざまなシチュエーションで使用されることになりそうだ。
プレイヤー間には親密度が設定されており,男女間で親密度を上げていくと,いずれは結婚もできる。このとき結婚式を挙げることもでき,さらに専用衣装や騎乗ペットをもらえ,新婚旅行へ赴くことも可能となっている。値段によってこれらのグレードが変化するのが妙にリアルだ。結婚式のときは壮大なパレードが行われ,そのパレードの近くにいくとご祝儀として経験値がもらえることもあるという。
ここで説明した機能以外にも,武具の強化やプレイ実績と連動する成就システムなど,やり込める要素は数多い。そういった数多くの要素の中から,ユーザーは自分が好きなことを見つけ,自分が思うように自由に行動すればいい。それがMMORPGとしてのRavine Onlineの楽しさにつながっていくのだ。
気になった人は,これから始まるであろうオープンβテストに参加してみよう。移動すら自動で行うオート戦闘の軽快さと楽しさは,少しプレイしただけでも十分に分かるはずだ。
「Ravine Online」公式サイト
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