連載
マフィア梶田の二次元が来い!:第113回「そこまでの勇気はない番長達へ贈る鎮魂歌(アニソン)」
>だがそこまでの勇気はない……
番組ではアソシエイト・プロデューサーの大地 将氏をお招きし,「番長とはなんぞや」というところを教わりながら,実際にゲームをプレイしてきました。
なお,「喧嘩番長」シリーズにおいて,凶器の使用はとてつもなく“シャバい”行為として扱われるので,良いヤンキーのみんなはマネしないようにね!
「喧嘩番長Bros. トーキョーバトルロイヤル」をプレイして思ったのですが,最近こういうコッテコテのヤンキーって見なくなりましたよね。ましてや“番長”なんて絶滅危惧種。遭遇できたらサインとツーショット写真を求めたくなるレベルではないでしょうか。
時代の流れと共に,不良少年達のスタイルも変わってしまったということでしょうけど,古き良きヤンキー漫画に出てくるようなスタイルの不良達にポケモン的な愛着心を持っている自分としては,寂しい限りです。俺の学生時代でも,すでにヤンキーって希少種でしたし……ぶっちゃけ,実在の生物というよりも,アニメやゲームのキャラクターと同じカテゴリで見ちゃうんですよねぇ。コスプレと同じで,個性的な格好をしている人がいると“非日常感”でワクワクするんですよ。できることなら,番長と呼ばれるようなキャラの濃い存在と,青春時代を共にしてみたかったもんです。
……まぁ,リアルにヤンキー全盛の時代を生きた人生の先輩方にとっては,「なんだそりゃ」かもしれませんけど。俺の場合,完全にフィクションのキャラクターに憧れている感覚ですからね。
しかし何だかんだで,俺と同じような感覚を持っている人って多いんじゃないですかね。ヤンキー達の生態を面白おかしくカッコよく描いた「喧嘩番長」シリーズが,長いこと愛され続けているのも,ある意味ヤンキーという存在が,キャラクターとして多くの人々に認知されていることの証明でしょうし。現実世界だと滅びかけているにも関わらず,フィクションの世界ではいまだ現役で活躍し続けているというのが面白いですよね。
もしも,この連載を読んでいる学生諸君の中で「俺のクラスにはヤンキーいるよ!」という人がいたら,どうか大切にしてあげてください。レッドリスト(絶滅が危惧されている動植物のリスト)の仲間入りをしてもおかしくないくらい貴重な生物なんですから。
だだし,もしそれがパンピーに迷惑をかけるようなシャバ僧なら,修正しておやりなさい。清く正しいヤンキーとして更生(?)するように,縛り上げてでも「喧嘩番長」シリーズを初代から最新作までプレイさせておやりなさい。
それでもダメだったら俺のところに連れてきなさい。連日連夜ピザとコーラを流し込みながら,萌えアニメを観させて賢者の魂が宿るまで教育してあげるから。そうすればホラ,海より大きな慈しみの心を持った立派なオタクに……オタクだこれ!! ああ,そうか……こうしてヤンキーはいなくなっていくんだなぁ……。
- 関連タイトル:
喧嘩番長Bros. トーキョーバトルロイヤル
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