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サイバーコネクトツー松山氏が「.hack//Versus」を紹介。「ドットハック セカイの向こうに+Versus Hybrid Pack」先行体験会+トークショーレポート
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印刷2012/06/23 22:12

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サイバーコネクトツー松山氏が「.hack//Versus」を紹介。「ドットハック セカイの向こうに+Versus Hybrid Pack」先行体験会+トークショーレポート

画像集#002のサムネイル/サイバーコネクトツー松山氏が「.hack//Versus」を紹介。「ドットハック セカイの向こうに+Versus Hybrid Pack」先行体験会+トークショーレポート
 バンダイナムコゲームスが2012年6月28日に発売を予定しているPlayStaion 3用ソフト「ドットハック セカイの向こうに+Versus Hybrid Pack」。その発売を目前に控えた本日(2012年6月23日),東京・池袋のヤマダ電機 LABI1 池袋モバイルドリーム館にて同作の先行体験会と,サイバーコネクトツーの松山 洋氏らによるトークショーが行われた。

 「ドットハック セカイの向こうに+Versus Hybrid Pack」は,2012年1月に公開された3DCG映画「ドットハック セカイの向こうに」と,新作ゲーム「.hack//Versus」を1枚のBlu-rayディスクに収録したもの。通常のBlu-rayプレイヤーに入れれば映画が再生され,PS3に入れれば映画とゲームの両方を楽しめる。
 なお,「Hybrid Pack」の表記がない,「ドットハック セカイの向こうに」のBD/DVDにはゲームが収録されていないのでご注意を。

 本作では,3DCG映画として劇場公開された「ドットハック セカイの向こうに」はもちろんのこと,ゲーム「.hack//Versus」のほうも3D立体視に対応しており,今回の体験会ではしっかり3D立体視対応のディスプレイが用意されていた。

画像集#004のサムネイル/サイバーコネクトツー松山氏が「.hack//Versus」を紹介。「ドットハック セカイの向こうに+Versus Hybrid Pack」先行体験会+トークショーレポート 画像集#005のサムネイル/サイバーコネクトツー松山氏が「.hack//Versus」を紹介。「ドットハック セカイの向こうに+Versus Hybrid Pack」先行体験会+トークショーレポート

 体験会とあわせて開催されたトークショーでは,.hackのゲームシリーズを開発してきたサイバーコネクトツーの代表取締役社長である松山 洋氏が登場。
 同社の映像制作チーム「sai −サイ−」のプロジェクトリーダーとして「ドットハック セカイの向こうに」に携わった二塚万佳氏や,「.hack//Versus」のディレクターを務めた中舎健永氏も加わり,制作秘話を明かした。

画像集#012のサムネイル/サイバーコネクトツー松山氏が「.hack//Versus」を紹介。「ドットハック セカイの向こうに+Versus Hybrid Pack」先行体験会+トークショーレポート

 まずは映画「ドットハック セカイの向こうに」について。二塚氏は本作のディレクターとして国内外のクリエイターの取りまとめを担当しており,監督である松山氏の下で,かなりの“ムチャ振り”に対応しながらも映画を完成させたという。
 制作中は,松山氏に「ここが悪い,あそこも悪い」と何度もダメ出しをされたそうだが,二塚氏は「結果としてすごく良くなったので,叩いてもらって正解だった」と振り返る。

 また,映画では福岡県の柳川市を舞台としているが,制作にあたっては,福岡県のフィルムコミッションや柳川市の観光課などの協力のもと,市内に実在する中学校などでロケハンを行ったそうだ。
 松山氏いわく「柳川市はノリがいい」らしく,映画の公開にあたって主人公達に特別住民票を授与したり,(作中にも登場した)実在する鰻屋さんの店内には映画のポスターや松山氏のサインが飾られていたりと,市を挙げて盛り上がったのだという。

映画「ドットハック セカイの向こうに」
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 続いて,新作ゲーム「.hack//Versus」を実際にプレイしながら内容の紹介が行われた。松山氏によると,本作は「今までの集大成的に,10年分の人気キャラクターが一堂に会して戦って遊べるゲーム」というコンセプトで作られており,キャラクター性をより引き出すために,シリーズ初となる対戦格闘アクションというジャンルを採用したそうだ。

画像集#013のサムネイル/サイバーコネクトツー松山氏が「.hack//Versus」を紹介。「ドットハック セカイの向こうに+Versus Hybrid Pack」先行体験会+トークショーレポート

 本作のメインとなるのは,映画の1年後が舞台のストーリーモード。ストーリーを進めるにつれて使用可能なキャラクターが増えていく仕組みで,クリアまで約10時間ほどのボリュームだという。
 これまでの.hackシリーズ同様,本作も架空のオンラインゲーム「The World」が舞台となっており,プレイヤーがThe Worldに名前を登録するところからゲームは始まる。
 なお,The Worldのバージョンは,映画に登場した「THE WORLD FORCE:ERA」ではなく,CC社が新たに開発している「VERSUS:The World」という架空のオンライン対戦ゲームで,プレイヤーはこのゲームのモニターに当選したという設定だ。
 ゲームシステムとしては,「触って気持ちのいいアクション」をモットーに,シンプルな操作で楽しめるアクションゲームになっているという。
 今回は“そら”と“司”の対戦が実演されたが,各キャラクターには特色がある。例えば,そらは対戦中にレベルアップして強くなるという能力を持っており,呪紋使いである司は遠距離攻撃が得意な一方,懐に飛びこまれると弱い……という具合になっている。

 また,ステージの背景には,壊すとエネルギーを獲得できるオブジェクトも存在するなど,背景を使った仕掛けもあるそうだ。
 アクションが苦手な人のために,装備アイテムによってキャラクターを強化できる要素も用意されている。そのため,「勝てなくて先に進めない」といったこともなく,ストーリーを最後まで楽しめるそうだ。

装備アイテム
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 ちなみに,松山氏が初心者向けのキャラクターとしてオススメするのはハセヲ。一番最初に作られたキャラで,ほかのキャラクターを作るうえでの基準にもなっているため,松山氏にとっては一番スタンダードな位置付けだという。逆に,オーヴァンは足が遅いため使いづらいものの,覚醒後は非常に強力になるため,上級者向きなキャラクターとのことだ。
 一方,中舎氏がオススメするのはカイトで,飛び道具も対空技も連続攻撃も揃えているうえ,「ほんのちょっぴりだけ判定が強い」らしい。ただし,スタンダードな能力のため,非常にクセの強いキャラクターにはあっさり負けてしまうこともあるようだ。そういったカイトの苦手とするピーキーなキャラの代表として,中舎氏は司を挙げ,「飛び道具を至るところにばらまいて,相手の行き場をなくすようなバトルを終始やり続ければ,基本的にはノーダメージで(カイトに)勝てます」という。

 さらに,本作は「架空のオンライン対戦ゲーム」であるため,戦闘終了時には,対戦を見ている人達のコメントが吹き出しのようなバルーンとして表示される。このコメントの内容はプレイヤーの腕前によって「ヘタクソ」や「さすが」などと変化するそうだ。
 また,対戦の模様はプレイムービーとして鑑賞できるのだが,その際にはリアルタイムでバルーンが次々と表示されていくという。その内容も「まだ繋がるぞ」や「冷静に」などとさまざまで,松山氏は「クセになって何度も何度も見ちゃう」と述べる。しかも,この機能では自分のプレイのみならず,NPC同士の対戦の模様と,それに付いたコメントも見られるそうだ。

バルーンによるコメント表示
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 さらに本作では,対戦プレイ以外の要素も充実しているようだ。メニュー画面は架空のOSとなっており,ゲーム内で入手したグラフィックスを壁紙にもできる。
 「YOMOYAMA RECORDS」という未来のコミュニケーションサービスでは,2025年の人々がどういった生活やコミュニケーションをしているのかが見てとれるようになっている。
 また,「ALTIMIT PLAYER」ではゲーム内で入手したムービーなどの再生や,モデルビューワーの機能を搭載。各キャラクターのCGモデルやアルティメットスキルなども見られるそうだ。

YOMOYAMA RECORDS
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モデルビューワー
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壁紙

 そして,ゲームをクリアすると,「タナトスレポート」のアニメーションムービーがアンロックされるが,松山氏はその内容が「一番最後の時間軸の物語」で,「.hack,10年の一つの結末」だと述べる。つまり,本作は映画とゲームとアニメの3本立てとなっているのだ。

 最後に,松山氏は「.hackは今週の6月20日でちょうど10周年を迎えたプロジェクトです。こういったオリジナルシリーズを続けてこられたのも,ここにいらっしゃる皆様をはじめとした,ファンの方々の支えがあってこそだと思っております。サードシーズンはここで一区切りではありますけども,皆さんの応援が続く限り,皆さんに望まれるものをこれからも作り続けていきたいと思います」と挨拶し,今回のトークショーを締めくくった。

トークショーの終了後には,ソフトの予約者に松山氏らがサイン入りポスターをプレゼントするというファンサービスも。写真左は中舎氏,松山氏の後ろにいる二塚氏だ
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