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「The Fist of Wave Motion」の制作秘話も飛び出した,光吉猛修氏の3rdアルバム「From Loud 2 Low SUN」発売記念イベントの模様をレポート
トークパートでは,「From Loud 2 Low SUN」の収録楽曲に関する裏話が惜しげもなく披露されたほか,光吉氏と来場者が音楽ゲーム「maimai」をプレイする大会も実施された。一方のライブパートでは,氏のライブではお馴染みの楽曲から,普段はあまり聴けないレアな楽曲まで,幅広いセットリストで観客を熱狂の渦に巻き込んだ。本稿では,当日の模様をレポートしていこう。
今回で2回目となるトーク&ライブイベントの開催について,光吉氏は「本当の意味で密度が濃いですよね(笑)。皆さん集まってくれてありがとうございます!」とコメント。アミューズメント施設のスペースを利用した手作り感のある会場の雰囲気を,とても気に入っていた様子だった。
さらに今回のアルバムでは,セガ作品以外の楽曲が収録されていることも,大きな特徴になっているという。セガ作品以外の楽曲は3曲収録されており,そのうちの1曲が「The Fist of Wave Motion SUN Burst Mix」(「ストリートファイターII」のリュウのテーマ)である。
「ストリートファイタートリビュートアルバム」に収録されている「The Fist of Wave Motion」は,歌詞を英語で書く必要があったそうで,それまで英語で歌詞を書いたことのない光吉氏はかなり苦労したという。そこで,翻訳ソフトを使って英語の歌詞を書くことにしたものの,当時の翻訳ソフトは今のものほど性能が高くなく,めちゃくちゃな歌詞になってしまったという。
結局,そのめちゃくちゃな歌詞のまま「ストリートファイタートリビュートアルバム」が発売され,案の定,海外のファンから文句が殺到。……となると,「今回のアルバムで歌詞を直したんだろうな」と誰もが思うはずだが,光吉氏は「それも味」とばかりに,歌詞を直さなかったそうだ。しかし「意味は分からなくても,光吉さんが歌う『The Fist of Wave Motion』は文句なしにかっこいい!」という意見も多く,それを耳にした光吉氏は嬉しそう笑っていた。
ちなみに海田氏は,かつてカプコンに在籍し「ヴァンパイアハンター」「バイオハザード」「ブレス オブ ファイアIII」といった名作の楽曲を手がけた人物。そんな海田氏に,自分の歌うカプコン作品の楽曲をアレンジしてもらうというのは奇跡的だと,光吉氏は感慨深そうに語っていた。
その後,光吉氏の特製ポスターが当たる抽選会や,音楽ゲーム「maimai」のゲーム大会などが行われ,トークパートは終了。休憩時間を挟んだのち,ライブパートがスタートした。
続く3曲目では,海田氏もステージに上がり,カプコンのRPG「ブレス オブ ファイア III」から,エンディングテーマの「Pure Again」を光吉氏と共に熱唱。しっとりとした楽曲に,会場全体が優しい雰囲気に包まれる。
続いては,「デコボコ体操」のクリエィティブ監督としても知られている白石博希氏が登場し,「デコボコ体操第一」を披露。ノリのいいサウンドに合わせて,光吉氏,海田氏と共に爆笑必至の踊りを見せてくれた。
5曲目は,ニンテンドーDSソフト「きみのためなら死ねる」から,同名の楽曲「きみのためなら死ねる」が披露された。独特のサウンドから生み出されるグルーヴが,何とも言えない心地よさを生み出す本楽曲。光吉氏と海田氏の振り付けも,会場の盛り上がりをさらに加速させていた。
そして6曲目は,「maimai」にも収録されている「ソーラン☆節」。民謡テイストのノリのいいサウンドがライブにぴったりの楽曲だ。光吉氏が合いの手を求めると,ファンもそれに応える形で大盛り上がりだった。
ラストは,光吉氏の代表曲と言っても過言ではない「Let's Go Away」。ファンと共に,「デイトナー!」と叫ぶ本楽曲は,この日一番の盛り上がりを見せ,イベントは華やかに締めくくられた。
■セットリスト
1:We ARE the GHOST(オペレーションゴースト)
2:The Fist of Wave Motion SUN Burst Mix(ストリートファイターII)
3:Pure Again(ブレスオブファイアIII)
4:デコボコ体操第一(デコボコクレーンカンパニー)
5:きみのためなら死ねる[完全版](きみのためなら死ねる)
6:ソーラン☆節(maimai)
7:Let's Go Away Back 2 AKIBA Ver(デイトナUSA)
- 関連タイトル:
maimai GreeN
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