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  • 発売日:2013/07/11
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[AOU2012]手の動きで「舞い」を表現し,「踊ってみた」動画を録画/投稿できる「maimai」ステージイベントレポ&ミニインタビュー
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印刷2012/02/18 15:35

プレイレポート

[AOU2012]手の動きで「舞い」を表現し,「踊ってみた」動画を録画/投稿できる「maimai」ステージイベントレポ&ミニインタビュー

画像集#006のサムネイル/[AOU2012]手の動きで「舞い」を表現し,「踊ってみた」動画を録画/投稿できる「maimai」ステージイベントレポ&ミニインタビュー
 「AOU2012 アミューズメント・エキスポ」のセガブースでひときわ目を引く,真っ白な筐体に円形のスクリーンが付いた「maimai」。巨大なスピーカーにも見えるこの筐体で,果たしてどのようなゲーム体験が楽しめるのか。そんな疑問に答えてくれるステージイベントが開催されたので,プレイレポとあわせてお伝えしていこう。

「maimai」公式サイト


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白い筐体と円形スクリーンの組み合わせはとにかく目立つ。公式サイトによれば「maimai」は,「フィジカル&パフォーマンス系音楽ゲーム」とのこと。一体どのようなゲームなのだろうか
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フィジカルな楽しさと「ニコニコ動画」との連携が「maimai」の魅力


真っ白な「maimai」筐体が一列にずらりと並ぶ様は壮観。試遊台にはひっきりなしに人が訪れていた
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 「maimai」は,公式には「フィジカル&パフォーマンス系音楽ゲーム」と銘打たれている。タッチパネルになった画面と,その縁に沿って円形に配置されたボタンが「maimai」のプレイフィールドだ。音楽に合わせて,画面の中央から縁に向かって,リングや星といったマークが飛んでくるので,タイミング良くボタンやタッチパネルを押していく。ちなみに,リングは画面の縁に達したところでボタンを叩き,星ならタッチパネルを押し,その後矢印の通りに指を滑らせるという操作が必要だ。

 筆者も実際に遊んでみたところ,操作はシンプルだが,両手を忙しく動かす必要があるため,確かにフィジカルな楽しさが味わえた。「タイミングを合わせてボタンを押す」だけでなく,「2つのボタンを同時に押す」「指定された間,ボタンを押し続ける」といった操作もあり,マークの通りにボタンを押していくだけで,なんとなくダンス風の動きになってしまうのがなかなか愉快だ。

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 また,一つの曲をさまざまな難度で遊ぶことができるのもポイントだ。低い難度ではシンプルな動きで攻略できるが,同じ曲を高難度に設定したところ,「片手でボタンを押し続けつつ,もう一方の手で次々と飛んでくるリングに対応する」というような操作も要求された。やり込み系の人なら高度なパフォーマンスも追求できるのではないだろうか。
 なお本作には,二人のプレイヤーが協力して遊ぶという「SYNC MODE」も用意されている。二人のスコアが合計されることになるため,お互い適度に緊張しながら楽しめそうだ。

 「maimai」の舞台はアミューズメントセンターだけに留まらない。自分がプレイしている光景は,筐体備え付けのカメラで動画撮影することができ,その動画を「ニコニコ動画」にアップロードすることも可能となっている。「ニコニコ動画」では,自分が踊っている姿を撮影した動画を「踊ってみた」動画と言うが,PCやカメラの知識がなくても,「踊ってみた」動画が簡単に作れるというわけだ。


楽しんごさんも登場,大盛り上がりのステージイベント


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 セガブースで行われたステージイベントに登場したのは,「DANCEROID」の,いとくとらさん,愛川こずえさん,柚姫さん,まぁむさんの4人。「ニコニコ動画」の「踊ってみた」カテゴリがきっかけとなって結成されたダンスユニットだ。
 論より証拠と言うことで,いとくとらさんとまぁむさんが「ハッピーシンセサイザ」をプレイした後,ステージ上にはサプライズゲストが登場。「ラブ注入」などのネタで知られるタレント,楽しんごさんだ。
 「楽しそうだから仲間に入りたい」とやってきた楽しんごさんは,「DANCEROID」の4人にダンスを伝授。愛川こずえさんと柚姫さんが「ルカルカ★ナイトフィーバー」をプレイする後ろで,楽しんごさんといとくとらさんとまぁむさんが踊るという豪華な布陣が実現した。
 ダンス伝授の甲斐あってか,ステージは大盛り上がり。楽しんごさんは「(maimaiは)身体を動かすのでエクササイズになる。お母さんもお子さんと一緒に遊んでほしい」とご満悦だった。

タレントの楽しんごさんと「DANCEROID」の面々。舞台上では見事なパフォーマンスを披露し,会場を沸かせていた
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コンセプトは「舞」そして「人に見てもらう」こと


 会場では,セガ第一研究開発本部 企画開発セクション ディレクターの小早川 賢氏と,第一研究開発本部 プロデュースセクションの瀧 隆一氏のお二方に話を聞くことができた。短い時間ではあったが,気になることをアレコレ聞いてきたので,インタビュー形式でお届けしよう。

画像集#008のサムネイル/[AOU2012]手の動きで「舞い」を表現し,「踊ってみた」動画を録画/投稿できる「maimai」ステージイベントレポ&ミニインタビュー
4Gamer:
 実際にプレイさせてもらいましたが,「maimai」はかなりユニークなゲームですね。

小早川 賢氏(以下,小早川氏):
 AOUに先んじて,秋葉原,池袋など4店舗でロケテストを実施したのですが,とくに秋葉原での反響は大きかったですね。初日からパフォーマーと呼ばれるプレイヤーさんが多く集まり,セガサターン(1994年にセガから発売された家庭用ゲーム機)のマスクを被った方や,初音ミクのコスプレをした方などもプレイしてくれました。お客様が楽しまれる土壌の可能性というものが感じられましたね。

4Gamer:
 そもそも,「maimai」はどういったコンセプトで開発されたのでしょう?

小早川氏:
 コンセプトは,日本語の「舞う」です。従来のダンスゲームは,プレイのハードルが高いという側面がありました。日本には,手を使った「舞」というフィジカルな踊りがありますので,そこからヒントを得て,「身体を動かす割にハードルが低い」という現在の形になりました。

4Gamer:
 プレイヤーさんに身体を動かしてもらう,というところが軸にあったんですね。

小早川氏:
 そうです。しかし,身体を動かすということに抵抗を感じるお客様もいますので,そうでなくても遊べるというバランスを追求した結果,現在の筐体デザインにたどり着きました。

瀧 隆一氏(以下,瀧氏):
 「誰でも楽しめる音楽ゲームを作りたい」というのが大きなコンセプトですね。「音楽ゲームを目当てにアミューズメントセンターに来た」というお客様に楽しんでいただきつつ,ゲームをあまり遊ばれない方や,アミューズメントセンターにあまり来られない方を呼び込めるよう,カメラを付けたり,操作をシンプルにしたりしています。

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4Gamer:
 どちらかというと,カジュアル寄りのイメージで開発されたんですか?

瀧氏:
 「現在音楽ゲームを楽しんでいるお客様にご満足いただく」という点が大前提としてありますので,その点ではコア寄りです。しかし,コアの方のみが遊べるゲームを作るつもりはありません。
 私がよくいっているのが「二軸のプレイヤー層を意識する」ということで,「maimai」でも,コアな方でもカジュアルゲーマーでも楽しめる作品を目標としています。
 一つのパッケージで色々な方に楽しんでもらうためには,シンプルである必要があるし,ゲームに奥深さが必要になります。奥深さとは,難易度なのか,演出なのか……というところで試行錯誤して,今の形になっています。

小早川氏:
 今のアミューズメントセンターにおける音楽ゲームの主流というのは,1人で集中して遊ぶものにあると思うんです。「maimai」は「もっと人に見てもらいながらプレイしてもいいんだよ」という点を強くアピールしています。
 アミューズメントセンターで目立てるようなボタンの配置や,プレイするだけで流れるように身体を動かせて,なんとなくパフォーマンス的になるようなものを目指しています。
 「音楽ゲームなんですか? ダンスゲームなんですか? パフォーマンスゲームなんですか?」というご質問をよくいただきますが,パフォーマンスを楽しんでもらい,なおかつその枠がアミューズメントセンターに留まらないような展開を考えています。

画像集#014のサムネイル/[AOU2012]手の動きで「舞い」を表現し,「踊ってみた」動画を録画/投稿できる「maimai」ステージイベントレポ&ミニインタビュー
4Gamer:
 収録されている楽曲も,やはりさまざまなユーザー層を意識したラインナップですよね。

瀧氏:
 ボーカロイド曲やAKB48,ゲームミュージックやアニメ曲など,幅広いジャンルを収録しております。「一つのパッケージで色々な方に楽しんでいただく」ためのバランスを,ここでも意識しているんです。

4Gamer:
 足の動きが重要なダンスゲームは多いですが,足ではなく「手」に着目したのは興味深いですね。

小早川氏:
 足を動かした瞬間にハードルが上がっていく,ということを感じていました。女性のお客様だとハイヒールやブーツを履かれている方もいらっしゃいますし。
 そんな中で,アミューズメントセンターで気軽にフィジカルな楽しさを感じてもらうには,やはり手だろうと。難しかったのは,上半身で「らしい動き」を作るということで,そのための二人プレイでもあるんです。難しい動きでなくても,二人で揃って動くということで,非常に見栄えのする動きになります。一人で遊ぶのは恥ずかしいという方も,二人でやれば恥ずかしさも減るだろうと言う面もあります。低い難度であればどなたでも遊べるものになっていますよ。

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4Gamer:
 足はフリーなんですよね。

小早川氏:
 そうなんです。動画撮影用カメラの画角が結構広いので,足の動きのほかに,コスプレをして遊ぶなどの盛り上がりにも期待しています。
 見た目のインパクトが注目されがちですが,ハードルは非常に低いゲームになっていますので,アミューズメントセンターで見かけたら,ぜひ気軽に遊んでみてほしいと思います。

瀧氏:
 カメラは側面上部に設置されていますので,二人プレイも問題なく撮影できます。どんな風に映っているかを確認するためのモニターも用意しておりますので,プレイ後にプレビューを確認することもできます。今までアップロードの仕方が分からなかったという方にも,簡単に動画投稿が楽しめるはずです。

4Gamer:
 プレイしている風景を「ニコニコ動画」にアップロードするには,何が必要になりますか?

小早川氏:
 「ニコニコ動画」のアカウントと,弊社でサービスしております「Aime」が必要です。携帯サイトでお客様のアカウントと「Aime」を紐付けていただく形になります。
 デフォルトでは,お客様ご自身しか見られない「非公開」設定でアップロードしますので,ご自身で動画を確認したうえで,公開するかどうかを決めていただける仕組みを考えております。

瀧氏:
 アップロードした後に,気に入らない動画を削除することもできます。ただ動画を撮影して,ただ流すということではなく,表現の一つとしてカメラをご用意させていただきました。どのような形で遊ばれるかはプレイヤーさん次第です。
 新しいお客様をアミューズメントセンターに呼び込む,ということが目標で,そのために有効な手段であると我々は信じています。

小早川氏:
 見た目のインパクトが注目されがちですが,ハードルは本当に低くなっていますので,皆様,アミューズメントセンターで見かけたら遊んでみてください。

4Gamer:
 ありがとうございました。

 インパクト抜群の筐体と,「ニコニコ動画」への動画アップロードで,カジュアル層とコア層の両方にアピールする「maimai」。手を動かすフィジカルな楽しさには独特のものがあるので,正式可動された際にはぜひ一度プレイしてみてほしい。

「maimai」公式サイト

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