プレイレポート
CBTが開始された「Dragon's Prophet」プレイレポート。ドラゴンを捕獲しともに冒険するファンタジーMMORPG
そんなDragon's Prophetをクローズドβテスト直前の段階でテストプレイすることができたので,さっそくレポートしていこう。なお,使用されたのはCBT版ではなく開発中のバージョンであり,一部の翻訳など完成していない部分があるのであらかじめご了承いただきたい。なお,翻訳に関してはCBT中も改善を行っていくとのことだ。
龍達が創り出した世界「オティヤ」を舞台に,人間とドラゴンが共に世界の脅威に立ち向かう,というのが本作の大筋。いわゆる正統派ファンタジー的な世界観であると考えてもらえれば間違いはない。
ドラゴン関係以外では,MMOフィールドでほかのプレイヤーとアクション性の高い戦闘を楽しめるのも本作の特徴の一つだ。通常攻撃とスキルを組み合わせたコンボ攻撃は爽快だし,敵の動きを見ての攻撃回避はスリリングだ。敵をクリックすれば自動で戦ってくれるタイプのゲームとは対極に位置しており,アクションゲーム好きな人でも楽しめる内容となっている。
また,後述のようにコンボ自体は非常に簡単に出せる(というか,攻撃していると自然と出る)ので,効率にこだわらなければ,アクションゲームが苦手な人でもさほど苦になることはないだろう。
クラスはファイター,ハンター,マジシャン,プリーストの4種類。理想のキャラクターを作り出そう
プレイヤーはオティヤの冒険者。「ファイター」「ハンター」「マジシャン」「プリースト」といった職業から自分の好きなものを選んでキャラクターを作成できる。
キャラクターを作るといっても,あらかじめ用意された外見を選ぶという方式ではない。「鼻の高さ」や「目の位置」「背の高さ」「胸の大きさ」などかなり細かな項目も調整できるため,「目が大きくて背が低い巨乳の女性」や「切れ長の目でスリムなイケメン男性」など,いろいろな外見のキャラクターを作ることができる。とくに女性の胸については,パラメータが5つもある充実ぶりだ。
絵柄がリアル志向なためか,目力の強いキャラクターを作りやすいようだったが,目の大きさや角度などを工夫することでかなり柔らかい印象にすることも可能だ。自分のイメージにどこまで近づけられるか,キャラクター作成時にいろいろと工夫してみるのも楽しいだろう。
以下に,それぞれの職業の特徴を挙げておくので,選択時の参考にしてほしい。
●ファイター
両手持ちの大剣を武器に,モンスターと直接斬り合う戦士。
接近戦では無類の強さを誇るものの,遠距離戦はやや苦手。
レベルが上がると,物理攻撃に特化した【狂血】と,魔法攻撃もバランスよく習得する【魔剣】のいずれかに成長する。
●ハンター
弓やボウガンを持ち,飛び道具や華麗な体術で戦う。
遠距離にいる相手を気づかれる前に狙い撃ったり,近距離では相手に連続蹴りを入れて打ち上げたりするなど,幅広いレンジに対応したオールラウンダー。
飛び道具を追求した【狩人】,接近戦も可能な【軽身】に成長する。
●マジシャン
さまざまな魔法を操る魔術師。
通常攻撃に火の玉や水を飛ばす魔法が割り振られているなど,遠距離戦に特化した職業。
半面,技の発動時間の関係から接近戦はやや苦手な印象。
「ファイター」など仲間と一緒に戦うと真価を発揮するチームプレイヤーのようだ。
龍の力を借りる【龍語】と,属性魔法を得意とする【元素】という二つのスタイルを持つ。
●プリースト
龍の崇拝者で,巨大なカマや円盤など一風変わった武器を使う。
攻撃範囲が広く,相手との位置が多少ずれていても平気で攻撃に巻き込める。
通常攻撃が猛ラッシュをかけるものに変化するスキルなどがあり,近距離戦での爆発力は大きなものがある。その半面リーチ自体は短めという少し癖のある性能で,相手にいかに接近するかが勝負になるようだ。
相手の能力を吸収する【退魔】,そして適応力に優れた【紅月】に成長する。
さまざまなスキルを組み合わせ,コンボを叩き込め!
本作の戦闘におけるキーワードは「アクション性の高さ」と「スピーディさ」の二つだ。
まずはアクション性の高さについて見ていこう。
W/A/S/Dキーで前後左右に移動,左右クリックで通常攻撃を行い,Q/E/R/Vと数字キーでスキルを繰り出すという,アクションRPGとしてはスタンダードな操作方法なので,少し遊べばすぐに遊び方を把握できるだろう。
敵を倒してレベルが上がると,スキルを習得し,通常攻撃のバリエーションが増えていく。通常攻撃の締めにスキルを入れて相手を吹っ飛ばし,落ちてくるところをさらに通常攻撃で追撃するなど,格闘ゲームのようなコンボ攻撃が楽しめる。
高レベルのキャラクターはさまざまなバリエーションのコンボを使えるため,キーボード操作は少々複雑になるが,レベルが上がるにしたがって攻撃バリエーションが増えるようになっているため,じっくりと遊んでいけば問題なく慣れていけるはずだ。
レベルが上がって,「タレントスキル」を覚えることで,既存の攻撃やスキルを強化することができる。レベルアップ時に手に入る「タレントポイント」を「タレントスキル」に振り分けるのだが,一つのタレントスキルが複数の派生先を持つ場合があり,バリエーションは多彩だ。より自分のスタイルにあった形にキャラクターを強化できるのだ。
さて,本作のスピーディさには二重の意味がある。キャラクターの動きがキビキビしているので軽快な戦闘が楽しめることに加え,スキル使用の制限がゆるく,どんどん次の相手に向かっていける仕組みになのだ。
本作のキャラクターは体力を表す「HP」に加え,特殊な行動に使う「スタミナ」を持つ。スタミナは,ダッシュや回避行動,スキルといった特殊な行動をとると減少し,戦闘が終了すると一瞬で回復する。
多くのMMORPGではスキルを使うためにMPなどのエネルギーが必要で,これを回復するためにアイテムや長時間の待機を求められたが,本作にはそうした手間が存在しないのだ。だからといって強力なスキルを連発していたのではすぐにスタミナが切れてしまい,とっさに回避行動が行えなくなるなどの弊害が出るので,ある程度の計画性は必要だが。
実際に触ってみてもテンポよく戦いが進むため,次から次へと新しい相手にケンカを売ってしまいがちになるが,多数との戦いではペース配分や,一瞬待ってのスタミナ回復が重要になるように感じられた。
ドラゴンの背に乗って契約を
ドラゴン達はそう特別な存在ではなく,低位のものであれば普通にフィールドにたむろしている。また,もちろんドラゴン以外の動物も存在する。前述のとおり,見た目的にドラゴンであることが分かりにくい場合もあるが,気になる相手がいたら契約用の「ドラゴンソウルスキル」を使ってみよう。
ドラゴンとの契約といっても難しいものではなく,暴れ馬を乗りこなすロデオのミニゲームが始まると考えればいい。ドラゴンの近くでスキルを発動すると,キャラクターはドラゴンの背にまたがり,画面には特殊な契約用インタフェースが表示される。ドラゴンが背中のキャラクターを振り落とすべく大暴れすると,契約用インタフェースの中央からキャラクターの位置を示すアイコンがどんどんずれていく。W/A/S/Dキーでアイコンを動かし,できるだけ中央に近い位置を保とう。マーカーを動かしたい方向のキーを細かく連打すると効率がよいようだ。
円の左右にはプレイヤーのドラゴンスピリットポイント(左側の黄色いバー)とドラゴンの捕獲進行度(右の赤いバー)が示されており,一定時間で赤いバーがいっぱいになると捕獲が成功し,ドラゴンとの契約が完了する。マーカーが円の中心から外れるにしたがってキャラクターのドラゴンスピリットポイントが減少していく。先にキャラクターのドラゴンスピリットポイントが尽きたら契約失敗だ。
契約の成功率がいろいろな条件で変わるのも面白いところ。ドラゴンソウルスキルを使う前にドラゴンにダメージを与えておけば成功率が上がるし,キャラクターよりもドラゴンのレベルが高ければ成功率は下がる。
今回のテストバージョンでは,ある程度レベル差があるドラゴンとも契約することができた。レベルが低いうちからあまり高レベルのドラゴンと契約できるのも問題だろうが,こうしたギャンブル的なところが楽しく感じられたので,楽すぎずマゾすぎずの調整に期待したいところだ。
戦闘,騎乗,生産。ドラゴンと一緒の生活
フィールドでドラゴンを召喚すれば,キャラクターと共に戦ってくれる。ドラゴンが敵の注意を惹いているうちに自分は後方から攻撃するなど,さまざまなコンビネーションが可能だ。ドラゴンが戦闘用のスキルを持っている場合もある。威力の大きな一撃を繰り出すものや,キャラクターの攻撃力を上げるなどの補助をするもの,相手を弱らせる効果を発生させるものなどスキルのバリエーションは豊富だ。ドラゴンがどのスキルを覚えているかはランダムなので,理想の一匹を探すのもいいだろう。
召喚したドラゴンの背中に乗って騎乗用にすることも可能だ。キャラクターが普通に歩くよりも移動速度は速く,なかには短距離を滑空したり,空を飛べたり,水中に潜ったりできるドラゴンもいる。騎乗専用のスキルを使えるドラゴンもおり,一定時間走る速度をアップさせるなど,冒険がより効率的になる。なお,ごく一部のドラゴンでは,キャラクターを背に乗せた状態で攻撃できるようにすることを検討中とのこと。残念ながらテストプレイではこうしたドラゴンを見ることができなかったが,はたして騎乗しての戦闘ができるようになるのか期待大だ。
フィールド上でさまざまな素材を採取すれば,街の施設でポーションや装備品に加工することができる。こうした採取や生産を補佐するスキルを持つドラゴンもいて,入手できる素材や,生産できるアイテムを増やすといった効果を発揮してくれる。
こうなると,できれば戦闘用,移動用,生産用の3頭はドラゴンがほしくなってくるが,心配ご無用。契約を済ませたドラゴンは,街にある「ドラゴンポスト」に預けることができる。ここでお金を払えばドラゴンを訓練することが可能だ。さまざまなアイテムを持ち帰ってきたり,新しいスキルを覚えたりしてくれる。
ドラゴンポストに何頭のドラゴンを預けられるかは現在調整中とのこと。課金要素と絡むため調整が難しいポイントではあるが,ドラゴンのバリエーションが多いだけに,少なくとも3〜5頭くらいを預けて育成を楽しみたいところだ。
なお,装備品の中にはドラゴン専用のものがあるうえ,アイテムでドラゴンの体色を変えることも可能。好きなスキルを組み合わせ,好みの色に染め上げたドラゴンを育てるのも面白そうだ。
アクション性が高い爽快な戦闘とドラゴンの育成を,共に正統派のファンタジー世界で楽しめる。Dragon's Prophetは料理のやり方次第で大きな伸びしろのある作品であると思えた。とくに,ドラゴンポストに預けられる数と契約の難度は本作の面白さを左右する重要なポイントであるため,慎重な調整に期待したいところだ。現在Dragon's Prophetはクローズドβテストの最中だが,今後どのような作品に育っていくのかが楽しみだ。
「Dragon's Prophet」公式サイト
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