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「フォートナイト」で学ぶオンラインプレイのマナー。こどもの日を前に親子でゲームの遊び方を話し合ってみよう
しかし,プレイヤー人口の増加に伴って問題となっているのが,オンラインプレイでのマナー。ボイスチャットでつい乱暴な言葉を使ってしまったり,負けてイライラしたりといったことは,大人でも経験があるだろう。また,本人にその気がなくても「不快な行為」ととられてしまうことがあるので,お子さんがオンラインプレイを楽しむことが心配な保護者も多いのではないだろうか。
そこで本稿ではフォートナイトを題材に,オンラインプレイで心がけたいマナーや,設定しておきたいペアレンタルコントロール機能を紹介していく。自宅でプレイをする機会が増える時期だけに,こちらを読んでから親子で話し合ってみてほしい。
※「フォートナイト」は基本プレイ無料のアイテム課金制。CEROレーティングは15歳以上対象の「C」なので,プレイヤーが15歳未満の場合には,保護者が内容を把握したうえで許可を出してほしい
オンラインプレイで気をつけたい3つのポイント
オンラインプレイの楽しさは,なんといっても画面の向こうにたくさんのプレイヤーがいて,時には協力し,時には敵対して戦っていくこと。しかし,それだけにトラブルも起きやすい。特に勝敗がシビアなゲームでは,プレイヤーの経験や装備の差から,相手を貶めるような行為をする人もいる。
フォートナイトのようなゲームでは基本的に勝つことを目指すのだから,ミスしたチームメンバーを責めたくなる気持ちも分かる。しかし,まず心がけてほしいのが「自分がされたら嫌な行為は,他人にはしない」ということ。具体的なポイントとしては3つある。
1つめは乱暴な言葉を使わないこと。相手の顔が見えないからといって,何を言ってもいいというわけではない。テキストチャットであれボイスチャットであれ,暴言は絶対に避けよう。
2つめは,ゲームのルールや目的に沿ったプレイをすること。例えば,チーム対抗戦でチームメイトの足を引っ張るなどの,嫌がらせを目的とした行為は厳禁だ。
また,フォートナイトでは「チーミング」という行為が厳しく取り締まられている。これはソロモードで身内と徒党を組み,1人で戦っているほかのプレイヤーを蹂躙することだ。
暴言や嫌がらせを続けた場合,ほかのプレイヤーにブロックされたり,エスカレートすれば運営に通報されてプレイ自体ができなくなったりする可能性もある。
3つめは,初心者であっても最低限の操作やルールを把握したうえで参加することだ。誰もが最初は初心者だが,ゲームのルールや操作をよく分かっていないと,結果として味方の足を引っ張ってしまったり,迷惑をかけてしまったりすることもある。いきなりオンラインプレイに飛び込んで場数を踏むのもいいが,マナーの視点では,ある程度ゲームに慣れてからオンラインプレイに挑戦することをお勧めしたい。
フォートナイトには「クリエイティブ」や「バトルラボ」といった1人でプレイできるモードが用意されているので,まずはそこで操作に慣れ,一通り自分でできるようになってからオンラインに参加するのもいいだろう。
上達への近道にもなるオンラインプレイの始め方
ゲームは失敗して腕を磨いていくものだが,展開が速いオンラインプレイだと,中々そうはいかない。そこで,フォートナイト初心者に向けて,オンラインプレイに慣れるための遊び方を紹介しよう。
最初にプレイしてほしいのが「バトルラボ」だ。
フォートナイトにはさまざまな武器が用意されており,使う武器によって戦い方も変わってくる。バトルラボでは武器の入った宝箱がたくさん用意されているので,簡単に試すことが可能だ。また,CPUが操作する敵味方のキャラクターを好きな数だけ出現させられるため,戦闘の練習も思う存分できる。
フォートナイトでは素材を収集し,壁や階段といった建造物を作って利用する「建築」の要素も重要だが,戦いながらの建築がうまくいかず,戸惑ってしまうプレイヤーも多いだろう。バトルラボでは素材が大量に収集できるため,建築もしやすい。まずは手当たり次第にいろいろなものを壊してみて,何からどんな素材が取れるのかを知っておきたい。素材を集めたら,次に一通りの建築物を作ってみて,戦いにどんな建築が向いているかをじっくりと試してみることをおすすめする。
バトルラボで操作に慣れてきたら,いよいよ実戦。「チームランブル」や「ソロ」に挑戦してほしい。どちらも大人数でのバトルを体験できるため,ベテランプレイヤーたちの戦いを見て,建築や戦い方を学べるだろう。
「チームランブル」は,20人構成の2チームに分かれるチーム戦だ。たくさんのチームメイトがいて初心者でも非常に心強いし,間違えて味方を攻撃してしまっても当たり判定はないので,安心して戦える。ただし,建造物は味方敵の区別なく壊すことができるので,味方が防衛や戦術のために一生懸命作っている建造物を端から壊すといった行為は避けよう。
「ソロ」はチームを作らないバトルロイヤルで,周りはすべて敵だ。「チームランブル」よりシビアな戦いになるし,一度倒されたらリスポーン(復活)できないが,チームメイトに迷惑をかけることがないので,気楽とも言える。1人で黙々とプレイするタイプなら,こちらで経験を積んでもいいだろう。
ボイスチャット&ペアレンタルコントロールの設定を確認
フォートナイトにはボイスチャット機能があり,チーム戦などで非常に重宝する。テキストチャットも用意されているが,プレイ中は戦闘に建築にと忙しいため,のんびりメッセージを打っている余裕はあまりない。
ボイスチャットはチームの仲間など,フレンド以外のプレイヤーに届くこともあるため,マナーを守ることが重要だ。具体的には,「戦いに関係のない余計な事をしゃべりすぎない」「やたら大声を出したり,独り言を言ったりしない」「相手の悪口を言わない」といったことだ。
フォートナイトでは,ボイスチャットを使う子供が多いようだ。彼らがボイスチャットをする場合,保護者の方はぜひその様子を確認してほしい。負けて悔しがるのはしょうがないが,あまりに大きな声で叫んだり,乱暴な言葉を使ったりするようであれば,年齢的にボイスチャットは早すぎるかもしれない。知っている友だちと遊ぶ時のみボイスチャットを許可するなど,保護者がしっかり管理して活用してほしい。
また,フォートナイトにはペアレンタルコントロール機能が用意されている。知らない保護者の方が意外に多いようなので,ぜひこの機会に設定してみてほしい。
ペアレンタルコントロールでは,成人向けの言葉を非表示にできるほか,フレンドリクエストの拒否,匿名表示,プレイ時間レポート,テキストチャットやボイスチャットのオン/オフなどが設定できる。
一定の年齢に達していて,友達がいるようなら,「フレンドリクエストを受け取る」と「スクワットメンバー以外の名前を表示する」の2つはオンにしても構わないと思うが,それ以外は必要かどうか,各家庭で検討してほしい。
注意したいのは,親が勝手にペアレンタルコントロールの設定を決めてしまわないこと。親子で話し合い,お互い納得のうえで決めてほしい。また,子供が成長する中で設定を見直していくことも必要だ。
さらに,ゲーム内のペアレンタルコントロール機能だけでなく,子供が遊んでいるゲーム機のペアレンタルコントロール機能も加えることで,より安全性を高められる。機種ごとのペアレンタルコントロールについては,フォートナイト公式サイトの「ペアレンタルコントロール」ページにも解説されているし,4Gamerでも設定方法を紹介しているので,ぜひ参考にしてほしい。
子供だけでなく,“困った大人”にも使える! ゲーム機&スマホのペアレンタルコントロール機能ガイド
ゲーム機やスマホに搭載されている「ペアレンタルコントロール」機能は,主に子供を対象としたものだが,大人の家族,さらには自分自身に使っても役立つものだ。うまく使って,プレイのし過ぎやお金の使い過ぎを防いでほしい。
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- ライター:相川いずみ
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マナー違反のプレイヤーに出会ったときの対応策
これまで紹介してきたように,オンラインプレイではマナーを守ることが大切だが,残念ながらマナーを守らないプレイヤーに遭遇することもある。フォートナイトで遊んでいる子供たちが感じた,とあるマナー違反のケースを例に,対応策を紹介していこう。
ケース1:ボイスチャットがうるさい・暴言を言われた
「ボイスチャットにすごいうるさい人がいて困る」という経験をしたプレイヤーは多いだろう。その際は,そのプレイヤーを「ミュート」しよう。チームメンバーやフレンドリストから,相手を指定し,「ミュート」を選ぶと,そのプレイヤーの声が聞こえなくなる。
たまたま出会ったプレイヤーが暴言を吐いてくるなら「ブロック」でも構わないが,フレンドに対しての「ブロック」は慎重になってほしい。特に現実世界での友人に対して気軽にブロックを使うと,人間関係にヒビが入りかねないので,“最終手段”と考えておこう。
ケース2:友だちと遊んでいるときに,他の人が入ってきて困る
これはオンラインゲームであれば,ある意味当たり前のことで,入ってきたプレイヤーのマナー違反ではない。決まったメンバーだけで遊びたいときは,ゲーム開始時の設定に「足りないメンバーを埋める」(誰でも参加できるようにする)という項目があるので,「埋めない」設定にしておけば,外部から参加者が入ることはない。
ケース3:チームプレイで味方にいやがらせをされた
同じチームの味方に攻撃の当たり判定はないが,建造物で囲んで逃げられないようにし,敵に倒させるといった悪質なプレイをする人が時折いる。あきらかに悪質だと感じた場合は,「通報」を使おう。画面右のメニューにある「プレイヤーを通報」から,通報したいプレイヤーの名前と,通報した理由を具体的に書いて送ろう。運営側が悪質だと判断すれば,何らかの処分が下るはずだ。
ケース4:ボイスチャットで,友だちと本名で呼び合ってしまった
このケースは学校に通って,友達と一緒にゲームの話をするような場合に意外と多い。他の人にも聞こえるボイスチャットで,本名を呼び合ったり,学校名や住んでいる地域のことを話したりするなどの,個人情報が分かるような会話は絶対にやめておこう。また,ヘッドセットを使っていても,意外と家の中の音を拾ってしまうことがあるので注意したい。こればっかりはゲームの設定で何とかなるものではないので,難しいのであれば友人同士だけで遊ぶほうがいいだろう。
特定の友だちと遊びたい場合は,まずフレンド登録を行う。フレンドになっていれば,相手にパーティの招待を出すことで一緒に遊ぶことができる。
ただしフレンドは「パーティの招待」がなくても自分のパーティに参加することができて,同様に自分もフレンドのパーティに参加できる。勝手にパーティに入ってこられるのがいやな場合は,自分の設定を「プライベート」にしておけば,招待したフレンドしか参加できないので安心だ。
ケース5:クリエイティブで作った島をほかのプレイヤーにに壊されてしまった
これもよく起きるトラブルのひとつだが,島の設定で「島の編集とコピーの許可」を「プライベート」にしておけば,勝手に建造物を壊されることはない。ただし「編集をしたい」と言われることも多々あり,それが原因でトラブルになることもあるようだ。「編集はできないけど,いいかな?」と確認するなど,円滑に遊べるように心がけたい。
オンラインプレイにはオフラインと違った楽しさがあるが,画面の向こうに人がいることを忘れてはいけない。相手のことを考えて,みんなが楽しいプレイになるように心がけて遊んでみてほしい。
「フォートナイト」公式サイト
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