プレイレポート
次のマップはベルファスト!? 「機動戦士ガンダムオンライン」“ソロモン”インプレッション&ミニインタビュー
4月24日に追加された局地戦に引き続き,開発のキーマンであるディレクターの前島一仁氏と,プロデューサーの丸山和也氏からお話を聞きつつ,ソロモンマップを実際にプレイしたので,さっそくインプレッションをお伝えしよう。
「局地戦」インプレッション
「機動戦士ガンダムオンライン」公式サイト
待望のガンダム&ゲルググがロールアウト
ついに始まった“ソロモン攻略戦”!!
「機動戦士ガンダム」といえば,泥臭い重力戦線はもちろんのこと,ビームの残光きらめく宇宙戦も大きな魅力。本作でもサービス開始以来,宇宙マップの登場を心待ちにしていたプレイヤーは少なくないだろう。
しかも,今回戦場となるのは,ジオン公国の重要拠点であるソロモン。宇宙空間に浮かぶ無数の戦艦や,遥か彼方に見える地球の姿から,非常に広大な印象を受けるマップだ。
そして,記事冒頭でもお伝えしたように,DXガシャコンの目玉として,連邦には幻の「プロトタイプガンダム」,ジオンには待望の「先行量産型ゲルググ」と,間違いなく今後の戦場における“花形”になるであろう機体が揃い踏み。……個人的には,「機動戦士ガンダム MS IGLOO」から,連邦軍に「ジオンのごみ箱」「ドラム缶の化け物」と揶揄されていたオッゴが参戦しているという点に,最も衝撃を受けたのだが。学徒兵かわいそうです。
プロトタイプガンダムは,「2刀流ビーム・サーベル」を標準装備。絶大な威力と広い攻撃範囲を兼ね備えるが,シールドを構えられなくなるというデメリットもある |
ガンダム並みのジェネレーターを搭載している先行量産型ゲルググは,ゴールド設計図でフルオートのビーム・ライフルが開発可能になるとのこと。ついにジオンにも本格的なビーム兵器時代が到来するのだろうか? |
とくに注目したいのが,ビグ・ザムの「これぞジオンのMA!」と言わんばかりの異常なデカさ。スペック的にも原作どおり,ビーム兵器による攻撃を無効化する“Iフィールド”や,近付くものすべてを蹂躙する圧倒的火力を備えており,両軍とも驚くこと間違いなしだ。
次に,具体的な宇宙戦の特徴について解説していこう。地上戦との最も大きな違いは,ブースト関連の挙動で,宇宙マップでは空中に対空している間もブーストゲージが回復する仕様になっている。そのため,繰り返しジャンプすることでかなりの高度まで上昇でき,ブーストゲージをしっかり管理しながら動けば,延々と滞空し続けることが可能だ。
しかし,ソロモンの地表側は建造物が少なく視界が開けており,無防備に滞空している機体は狙撃されやすい。つまり,狙撃機が天敵になる可能性が高いマップでもあるわけだ。腕のいいスナイパーに狙われれば,それこそカトンボのように墜ちてしまうことだろう。
狙撃機といえば,宇宙マップで地雷を設置すると「その場でプカプカと滞空する」ので,地雷というよりは「機雷」のような感覚で運用する必要がある,ということを覚えておこう。
そして,気になる宇宙適正を持たない機体の扱いについてだが,実のところ,地上専用機体や水陸両用機体についても,一応出撃は可能となっている。しかし当然ながら,機動性が大幅にダウンするので,「あのザクIIは地上仕様のJ型です! 溺れているんです!」となってしまい,水中適正のない機体で水中に入った時と同じような挙動になってしまう。つまり,宇宙マップは言わば広大な海そのものなのだ。
……かといって,宇宙にズゴックやゾックで出撃して“冒険王版”を再現するような酔狂はオススメしない。
以上,軽くではあるが,ソロモンのファーストインプレッションをお届けした。このゴールデンウィーク期間を利用して,ソロモン攻略戦を楽しんでほしい。
最後に,「機動戦士ガンダムオンライン」の今後の展開について,前島氏と丸山氏からお話を聞くことができたので,ミニインタビュー形式でお届けして本稿の締めとしよう。6月のアップデート予定も教えてもらったのでお見逃しなく。
最優先でマッチング機能の改修を予定
6月のアップデート予定も明らかに!
4Gamer:
いよいよ宇宙マップが実装されましたが,現状の「機動戦士ガンダムオンライン」について思うところなどあれば,ぜひ聞かせてください。
「ゲームとして面白いものを作ろう」という意気込みで開発し続けてきた本作ですが,5月1日にようやく宇宙マップを実装できました。今後もまだまだアップデートしていく要素がありますし,一安心する暇もありませんね。
前島氏:
ご要望の多かったマッチングシステムに関しても,5月1日のタイミングで「一定階級以下の大規模戦仕様の変更」を実施しました。これにより,「一等兵」以下のパイロットは「上等兵」以上の人とマッチングしなくなり,ゲームに慣れるまで専用フィールドでNPC戦を行えるようになります。マッチング仕様については,ゲーム内動向を見つつ随時調整していく予定です。
4Gamer:
具体的には,どのような改修案があるのでしょうか?
丸山氏:
バランスのとれたマッチングを実現しようとすると,出撃までの待機時間がどうしても長くなってしまうのですが,現在は待機している間に演習を行ったり,長さに応じてボーナスを獲得できるようにしています。こういった工夫を盛り込んだことで,改修のハードルは若干低くなったのではないかと考えています。
前島氏:
現状のマッチングシステムでは,とくに初心者がステップアップしづらいんですよね。まだ下士官なのに,佐官や将官とマッチングしてしまうような場面もある。それでは,ゲームを続けていくうえでのモチベーションに悪影響が出ますし,特定の操作で同じ戦場に入ろうとする動きがあることも認識していますので,まずはそのあたりの改修を実施する予定です
4Gamer:
確かに,こちらは佐官がいいところなのに,相手側にだけ将官が3〜4人いたりとかすると,かなりの絶望感がありますよね……。
丸山氏:
おっしゃるとおりです。そのあたりは優先的に調整していきたいですね。それとバランス問題はもちろん,ビジュアル面でも個性を出していきたいと考えています。宇宙マップを実装したことで,少しは新鮮な雰囲気を味わっていただけるのではないかと思いますが,今後も引き続き,“原作ならでは”のマップを追加していきます。
前島氏:
今後は,もう少し変わったギミックを盛り込んでみたいですね。たとえば,戦艦のように移動する本拠点があったり,通路の扉をロックして敵の侵攻を食い止めたり。もっとマップごとの特色を出していければと考えています。
4Gamer:
機体についてはいかがでしょう。公式アンケートも行われましたが,ボールが意外と上位に食い込んでいましたよね。今回早くも実装されたので驚きました。
丸山氏:
あれは偶然なんですよ。ボールはかなり前から作っていたんです。アンケート結果の上位機体はもちろん優先的に作っていきますが,実装には原作的な順序というのも考慮しなければならないので,少し先になるものももありそうですね。
多数の票を獲得したケンプファーやブルーディスティニーはもちろんのこと,それ以外の機体も順次追加していきますので,楽しみにしていてください。
4Gamer:
ブルーディスティニーとなると,“EXAM”がどうなるのか気になるところですが……。発動するとAI操作に切り替わるとか,ちょっと面白そうですよね。
丸山氏:
詳細はまだ明かせませんが,もちろん“EXAM”を再現しますよ。期待していてください。
4Gamer:
個人的にはオッゴの登場で,「機動戦士ガンダム MS IGLOO」からの機体追加にも,希望が出てきたのが嬉しいです。
丸山氏:
ヅダはほしいですよね,当然。
4Gamer:
あれ……加速しすぎると爆散しますけど……。
丸山氏:
再現したいですよね。当然!
前島氏:
こらこら(笑)。
4Gamer:
さすがにヒルドルブとかは……無理ですよね?
丸山氏:
いやいや,可能性は十分にありますよ。
前島氏:
もし実装するなら,対抗馬はもちろん強襲型ガンタンクですかね(笑)。
4Gamer:
胸が熱くなってきました……。ソロモンの実装直後で気が早いとは思うのですが,今後のアップデートに関して,現状話せることがあったら教えてください。
前島氏:
具体的にお伝えできる範囲ですと,5月末くらいに原作BGMセットの第2弾を配信する予定です。
丸山氏:
第2弾では「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」などの,OVA関連の曲を主に収録予定です。
4Gamer:
おお! それは嬉しい!
丸山氏:
また,先の話なので時期は確定ではないのですが,6月以降に「ベルファスト」マップの実装を検討しています。
前島氏:
DXガシャコンでも,両軍に新たな水陸両用系の機体追加を予定していますよ。もちろん,EXガシャコンの第3弾も検討中です。単純に機体を追加するだけでなく,追加と共にゲーム的な新要素を加えられるのがベストだと考えていますので,そのあたりにもご期待ください。
4Gamer:
特殊な機体が追加されると,それらの立ち回りが求められるだけでなく,それを生かすための組織的な戦い方も要求されますしね。“特殊な機体”が戦場にどのような変化をもたらすのか,非常に楽しみです。
丸山氏:
あとは,アバターのカスタム要素に関しても,開発を進めています。
前島氏:
アンケートでも多数の意見が寄せられた,人気声優さんへのオファーはもちろん,容姿のパターンも増やしていきたいですね。
4Gamer:
ボイスやカスタムパーツの追加は待ち遠しいですねぇ……具体的な話が見えてきたら,ぜひまた取材させてください。ありがとうございました!
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