インタビュー
「BLESS」メディア向けカンファレンスが開催。新クラス「ミスティック」を始めとした今後の展開とは
不具合続きのBLESSにプレイヤーからは厳しい視線。改善や修正を含め,数々のコンテンツで調整を予定
箕川氏は,2月28日から3月7日にかけて実施されたアンケート結果を交えて,サービス開始から現在までにおけるBLESSの現状説明を行った。
プレイヤーからネガティブな意見の多い現状について,箕川氏は「正直,理想としていたことがほとんどできていなかった」と話す。とくに多数の不具合とその修正によって,プレイヤーに迷惑をかけてしまっていることに心を痛めているという。
もちろん,今後も不具合などの対処は行っていくとしているが,開発リソースは限られているため,それだけに注力することが難しいだろう。そこで,アンケートなどで得られた回答を数値化し,それを材料として開発元に要望を伝えているという。システム的に変更や実装が難しいものについては,「今しばらく時間をいただきたい」とのことだった。
アンケートではとくに,金策手段や不具合の修正,カーストラ攻防戦などの改善要望が多いという。
金策はすでに対策が始まっており,フィールドボス討伐の報酬を増やすなどの施策によって改善されつつあるとのこと。一方,不具合については,サービス開始からのアップデートスケジュールがかなりタイトで,手が回り切らなかったという。
今年に入ってもアップデートスケジュールは押し気味で,そのまま実装しても,かえって不具合が出てしまう危険があるため,少し時間をおいてからアップデートを行うことにしていたそうだ。ただ,それでも不具合が出たことについて,申しわけないと述べていた。
BLESSの特徴である大規模RvRコンテンツのカーストラ攻防戦では,勝敗が決まらず引き分けで終わることが多い点や,両陣営の参加者数に差がある場合は,そもそも入場できないといった点に不満が集まっている。
勝敗の付きづらさは,改善案を開発元に送っているが,現在は様子を見ているところだという。一方,入場に関しては,成立しやすくなる変更を予定しており,今しばらく時間がほしいとのことだった。
これらのほかに,ダイナミックな戦闘が楽しめるような変更やモンスターAIの修正,ダンジョンのマッチングシステムの変更,アイテム製作の極大成功時に得られるアイテム数の上方修正,街をつなぐワイバーンの移動速度の増加など,BLESSがより快適に,より楽しめる変更を予定/検討しているという。
また,アンケート結果では,「戦歴の誇り」が人気コンテンツとして多くのプレイヤーに遊ばれていることが分かったとのこと。戦歴の誇りは,対象となったモンスターを一定数以上倒すと報酬がもらえる討伐クエストで,これが人気を博するとは当初想定していなかったようだ。箕川氏は「効率よく報酬を得られるコンテンツとして認識されているのだろう」と遊ばれている理由を説明した。このデータを元に,現在の戦歴の誇りのよさを残しつつ,プレイヤーがより盛り上がれるような企画を考えているそうだ。
新職業「ミスティック(仮)」や新ダンジョンなどの情報が初公開
2018年の運営方針として箕川氏は「新しいコンテンツを実装しつつ,既存の問題点の改善する」とした。不具合を修正することは大前提として,不満の多い既存コンテンツを改善することで初めて,これからの新しいコンテンツをプレイヤーに受け入れてもらえると述べた。
その新しいコンテンツの1つとして,ハウジングの実装予定が明かされた。個人向けなのかギルド向けなのか,詳細はまだ不明だが開発元の検討も進んでいるという。また,空や海を活かしたコンテンツなども企画されており,空については「空に浮かぶ島」というキーワードのみが伝わっているとのこと。そこで冒険することになるのか,PvPを行うのか,それともこれまでBLESSになかった楽しみ方ができるのか。謎に包まれているが,続報に期待したい。
そして,新種族や新職業の実装も予定されており,新職業「ミスティック(仮)」のイメージイラストとグラフィックスが公開された。ミスティックは範囲回復や持続回復が得意でありながら,攻撃にも秀でた能力を有するハイブリッド職だという。
そのほかにも,定期的に新ダンジョンを追加したり,レベルキャップを開放したりといったアップデートが控えているとのこと。今後のアップデートスケジュールはまだ公開できないが,これまでよりも短いスパンでアップデートを行いたいとのことだった。
PvPコンテンツの拡充も行っていく予定があるという。現在は少人数のPvPコンテンツの参加率があまりよくないが,大人数PvPの参加率は結構高いとのこと。運営チームとしてもBLESSの特徴であるPvPを盛り上げていきたいと考えており,さまざまなアイデアを練っているので期待してほしいと述べた。
また,アップデートとは少し趣が異なるが,プレイヤーからは「BLESSってイベントが少なくない?」という意見も寄せられているものの,現状では不具合修正などを進めていきたいのでもう少し待ってほしいとのこと。箕川氏は不具合の修正を進めながら,GMイベントなども含めたイベントを行えるようにしたいという要望は開発元へあげているという。
さらに,ゲーム内のイベントだけではなく,箕川氏はオフラインイベントでプレイヤーと直接言葉を交わしたいと考えており,まだ具体的な予定はないものの,機会を見て開催したいとのことだった。
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