インタビュー
「より遊びやすく、奥深く」――新フォートレスやバハムートが登場する「MONSTER×DRAGON」のアップデート「モンドラ2.0」について聞いてきた
デッキ,フォートレスに加えて第3の軸となる「コマンダーカード」が登場
4Gamer:
ミッションと少人数戦が加わると,新規プレイヤーにとっては遊びやすくなりそうですね。
ただこれだけでは,とくにコアプレイヤーの皆様から「もの足りない」という声が出てくるでしょう。自分もプレイヤーとしてもっと深くモンドラを遊びたいと考えていますので,もう一つ,モンドラ2.0の目玉として用意している新機能があります。
4Gamer:
どのようなものですか?
岡山氏:
今は,フォートレスと自分が戦場に持っていくデッキを選択して,戦争に出ます。そこに「コマンダーカード」というものが新たに加わります。
これは,「ナイト」や「バーサーカー」といったジョブ名のついた,プレイヤー1人につき1度の戦争で1回だけ使えるスキルを持ったカードです。戦争に参加したりモンスターカードを消費することで,コマンダーカード自体を育てることも可能です。
4Gamer:
コマンダーカードのレベルを上げると,どんな効果があるんですか?
下平氏:
レベルが高くなれば,コマンダーの持つコマンダースキルの効果が高まったり,種類が増えたりします。
岡山氏:
例えば白魔導士なら,「ケアル」の回復量がレベルによってアップしたり,「ケアル」以外のコマンダースキルも使えるようになったり,レベルアップすることで縦にも横にもコマンダースキルが成長するような感じで考えています。
4Gamer:
モンスターカードは,アタック中心だったり回復中心だったりと,デッキによってもいろいろと個性がありますが,コマンダーカードによって,さらに明確にプレイヤーの個性が出そうですね。
岡山氏:
モンスターカードの場合は引きの運の要素があるので,必要な効果を持っているモンスターカードを引きたくても,引けないことは当然ありますよね。ですが,コマンダーカードでは,自分が戦争でやりたい役割を一つ確定して持って行けます。これは,モンドラをより遊びやすく,より戦略的に遊ぶための一つの答えと考えています。
4Gamer:
1回とはいえ,使いたいときに使えるのはかなり便利そうです。
岡山氏:
ええ。例えば,クリティカル率に優れた雷デッキを使っている人であれば,クリティカル率アップのコマンダースキルを持つバーサーカーのコマンダーカードを持っていくことで,より高確率でクリティカルを狙うことができます。
4Gamer:
では,コマンダーカードの使用に,AP(※フォートレスの移動やカードの使用に必要なポイント)は消費しますか?
岡山氏:
APは消費するものもありますが,基本的には自分が行動できる状態であれば好きなタイミング,それこそ開戦直後に使うことも可能です。いつでもコマンダースキルの効果を発動させることができる代わりに,1戦争に1回だけ使用できる制限をかけているわけです。
4Gamer:
コマンダースキルの効果が発動しているのは,ほかのプレイヤーからも分かるんですか?
岡山氏:
ええ,分かります。
4Gamer:
ということは,相手がクリティカル率アップのコマンダースキルを使ってきたら,こちらは対抗できるコマンダースキルを使う――みたいな場面もありそうですね。
岡山氏:
そうですね。少しだけ紹介しますと,例えばナイトには,相手の攻撃のクリティカル率をダウンさせるコマンダースキルを用意しています。ですので,クリスタルホルダーをするつもりで戦争に参加する人は,ナイトを選択する場面も多くなると思います。
4Gamer:
誰がクリスタルホルダーをするのか,そうしたプレイヤー同士の戦略が,より重要になりそうです。ちなみに,コマンダーカードは実装時にすべてのプレイヤーに配布されるんですか?
岡山氏:
ええ,1枚は必ずお配りします。ですので,実装後に新規登録する場合は「デッキ選択」「フォートレス選択」に加えて「コマンダーカード選択」が入ります。既存のプレイヤーさんには,コマンダーカードのページに飛ぶと「最初のコマンダーカードを選んでください」と表示されます。
4Gamer:
そこで最初の1枚を選ぶわけですね。そのときには何種類くらいのコマンダーカードがあるんでしょうか。
岡山氏:
実装の段階では,5種類を目標にしています。
4Gamer:
コマンダーカードは,100人戦,少人数戦,ミッション,どのモードにおいても使えるんですか?
岡山氏:
基本的には,どのモードでも使えるようにする予定です。
新フォートレスやバハムートも登場!
モンドラ2.0本格始動はGW明けに
4Gamer:
モンドラ2.0では,ほかにどういったアップデートが予定されていますか?
実はプレイヤーの皆さんはこれが一番気になるのかなと思うんですが,モンドラのアップデートではフォートレスが2体,新しく追加されます。
4Gamer:
おお,フォートレスの追加は初めてですよね。どんなフォートレスになるんですか?
岡山氏:
「金色」と「銀色」をテーマにしたフォートレスで,それぞれクリティカル率をコントロールするタイプとなります。詳細はもう少しお待ちください。
そしてモンスターカードの目玉として,いよいよ弊社のモンスターの“顔”ともいえるバハムートが追加されます。召喚獣で言うと,直近では4月にアレキサンダーとタイタンを追加して,5月にはバハムートやオーディンなどが登場予定です。バハムートはモンドラ史上初となるマップ兵器,いわゆる戦場での範囲攻撃を搭載予定です。
4Gamer:
それは大物が来ますね。その名前を見ると,いよいよ佳境という感じがします(笑)。
岡山氏:
あとは,戦場やロビーのUIについてもリニューアルを計画しています。「状態異常:ヘイスト」となったときに,ヘイストの効果が何なのか,現在はどこにも表示されていませんでしたがマウスオーバーすると効果がポップアップで表示されるように改善を行っていくなど,そういった細かいものも含めるとかなり多くの部分がリニューアルされる予定です。
4Gamer:
なるほど。ただ,これまでに追加されたカードも多いですし,ゲームとして複雑化している部分もありそうです。
岡山氏:
そうですね。サービスを開始したときのカード数が180枚くらいでしたが,今では300枚を超えています。モンドラ2.0では400枚に近づくくらい多くのカードを追加しようと考えているので,プレイヤーさんもなかなか覚えきれないかもしれません。しかし個性的なデッキをいろいろ組みやすくするためのカードプールが欲しかったので,なんとか400枚くらいまでは駆け足で出していきたいです。
下平氏:
その一方で,おっしゃるとおり複雑になっているルールを,もっと分かりやすく,シンプルに伝える工夫も続けていきたいですね。
4Gamer:
分かりました。ではモンドラ2.0における,こうした新機能の実装のスケジュールはどうなっていますか?
岡山氏:
まずはゴールデンウィーク明けの5月7日に新フォートレス,新モンスターカード,UIリニューアルやオフィシャルのチュートリアルミッションを追加します。
また,5月18日にはミッションクリエイトとコマンダーカードを追加する予定です。
少人数戦は戦争スケジュールの調整が出来次第,きちんとレギュラー化していきたいと考えておりますが,5月末までには本格的なものを実装したいですね。
メインビジュアルがリニューアル
オフラインイベントの予定も?
4Gamer:
なるほど,おうかがいしていた通り,かなり大規模なものなんですね。これを「モンドラ2.0」と話していた理由が分かった気がします。
モンドラ2.0のテーマである,「より遊びやすく、奥深く」を満たすのは結構大変ですから,開発チームもすごく頑張ってくれています。
4Gamer:
遊びやすくという点では,従来の戦争の場合,30分間みっちりゲームに張りつく必要があります。空いた時間に軽く遊ぶというには,重たい部分もありましたね。
下平氏:
おっしゃるとおりで,4か月サービスを続けて,いろいろなご意見をいただいています。そういったご意見を真摯に受け止めて,よりプラス方向に改善していければと思います。
また,モンドラ2.0のロゴも新たに作っていますし,メインビジュアルも4〜5月にかけてガラッと変えていきますので,そのあたりも注目していただければと思います。
岡山氏:
あのビジュアルは相当見られたかと思いますしね,もしかしたら見飽きた方もいるかもしれません(笑)。
4Gamer:
えー,どうでしょうか(笑)。
下平氏:
新しいビジュアルは,「お,これがモンドラなの!?」っていうものになっているので,ご期待ください。さらに,4月27日にニコニコ生放送でもモンドラ2.0の説明をしたいと思っていますので,そちらも注目していただければと。
4Gamer:
どんな内容なんですか?
下平氏:
「もしドラ隊」(「もしも吉本興業の芸人さんがモンドラを遊んだら隊」)のペナルティさん,トータルテンボスさん,パンクブーブーさんをはじめとする10組以上の芸人さん達に出演していただいて,90分の番組を予定しています。
ここまではなかなかできないだろう!というようような内容でお送りする予定ですのでご期待ください。
また,ニコニコ動画では「モンドラチャンネル」も予定しています。
岡山氏:
そして,以前も少しお話ししていますが,夏にはモンドラのオフラインイベントも開催したいと考えています。
モンドラ2.0で少人数戦にも力を入れているのは,このオフラインイベントでの大会も念頭に置いているからなんですよ。
4Gamer:
なるほど。オフラインイベントとなると,プレイヤー側の人数調整が大変ですよね。
岡山氏:
そうです。さすがに25人のチームで集まるのはハードルが高すぎますが,5人なら気軽に参加しやすいですからね。
4Gamer:
モンドラのオフラインイベントが,どんな盛り上がり方を見せるのか,気になるところです。では最後に,「モンドラ2.0」に向けて,4Gamer読者へのメッセージをお願いします。
下平氏:
ここに「モンドラ2.0」宣言をさせていただきます! 皆さんのご期待に応えられるように,一生懸命準備をさせていただきますので,ぜひご期待ください。
岡山氏:
今までは戦争を中心にアップデートを重ねてきましたが,「戦争以外にもこういったものが欲しい」「もっとテクニカルな戦争のルールが欲しい」といったご要望を,いよいよ実現する準備ができたのが「モンドラ2.0」です。ぜひご期待ください。
また,どんどんご意見をいただいて,モンドラ2.0自体も夏に向けてアップデートを重ねていきたいと思っておりますので,ぜひ「今夜もモンドラやろうぜ!」という感じで遊んでください。
4Gamer:
ありがとうございました。
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