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    ついに完成した「三國志12」。声優の高塚正也さんと歴ドルの小日向えりさんがシリーズにまつわる自身のエピソードを披露した完成発表会をレポート
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    印刷2012/04/11 20:55

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    ついに完成した「三國志12」。声優の高塚正也さんと歴ドルの小日向えりさんがシリーズにまつわる自身のエピソードを披露した完成発表会をレポート

     コーエーテクモゲームスは2012年4月11日,同社オフィスにて,4月20日に発売予定のPC用ソフト「三國志12」の完成発表会を開催した。

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     登壇したコーエーテクモゲームス 代表取締役社長 襟川陽一氏は,まず自身が手がけた三國志シリーズの1作目(1985年)を振り返り,「早いもので12作目となりました」と述べ,三國志12ではオンライン対戦という新たなチャレンジがなされているだけでなく,内政や戦闘でも新要素が施されていると説明した。

     また,一度発表した発売日を2012年4月20日に延期した件について謝罪するとともに,「その分,クオリティを上げて素晴らしいタイトルにしました」と自信をのぞかせた。

     最後に襟川氏は,三國志が自身にとって思い入れのあるタイトルであると話し,オンラインゲームやソーシャルゲームとして,あるいはほかのジャンルのゲームとして展開していく一方で,今後も歴史シミュレーションシリーズは続けていくと展望を述べた。

    コーエーテクモゲームス 代表取締役社長 襟川陽一氏
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     続いて,三國志12のプロデューサーを務める,コーエーテクモゲームスの北見 健氏により,同タイトルのセールスポイントが紹介された。
     北見氏が最初に挙げるのは「幅広いPCで快適にプレイ!」。三國志12は,ノートPCや低スペックPCはもちろんのこと,タブレットPCでもプレイできるとのことで,「誰でも気軽に遊べるゲームを目指し」て,多くのPCで遊べるように対応したと説明する。なお,同タイトルはタッチパネル操作にも対応しており,後述するデモプレイではその模様も披露された。

    コーエーテクモゲームス 「三國志12」プロデューサー 北見 健氏
    画像集#004のサムネイル/ついに完成した「三國志12」。声優の高塚正也さんと歴ドルの小日向えりさんがシリーズにまつわる自身のエピソードを披露した完成発表会をレポート

     北見氏が次に挙げるのは,武将イラストのリニューアルだ。三國志シリーズのゲーム内で表示される武将のイラストはバストアップがメインだったが,三國志12では躍動感のあるウエストアップで描かれており,各武将の個性なども表現しているという。

    画像集#005のサムネイル/ついに完成した「三國志12」。声優の高塚正也さんと歴ドルの小日向えりさんがシリーズにまつわる自身のエピソードを披露した完成発表会をレポート

     ゲームプレイ上の新要素としては,まず「秘策」が紹介された。北見氏は「官渡の戦い」や「赤壁の戦い」を例に挙げ,三国志のエピソードには大逆転劇があったと述べて,その衝撃を秘策という形で再現したと説明する。具体的には敵の進軍を止めたり,部隊全体を伏兵化したりといったさまざまな効果をもたらす,大規模な策略のようなもの。戦略上,どの秘策をどのタイミングで発動させるかも重要となる。
     また秘策は戦闘の最中でも発動可能で,かつ各武将の持つ「戦法」と組み合わせてより高い効果をもたらすこともできるとのことだ。

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     またシリーズ初のオンライン対戦は,三國志12の戦闘部分を切り出した形式で,カードで表現された武将達を,カードゲームのデッキを組むように編成していく。武将カードは対戦するごとに増えていき,カードコレクションや,合成による強化,組み合わせによる戦術の広がりなどを楽しめるという。
     さらに同タイトルの戦闘には,RTSのような,ユニットの周囲以外は見えない視界の概念があるため,敵の裏をかいたり,武将の個性を生かしたりといった心理戦の要素も楽しめると北見氏は説明する。

    画像集#008のサムネイル/ついに完成した「三國志12」。声優の高塚正也さんと歴ドルの小日向えりさんがシリーズにまつわる自身のエピソードを披露した完成発表会をレポート

     続いて行われた三國志12の実機デモプレイには,ゲストとして本作で諸葛亮孔明のボイスを演じる声優の高塚正也さんと, 自作したという諸葛亮の衣装を着た歴ドルの小日向えりさんが登壇した。

     シリーズのプレイ経験を聞かれた高塚さんは,供給メディアがカセットテープだった1作目からプレイしているという,驚きのエピソードを披露。それを聞いた襟川氏が,お礼の言葉を述べる一幕もあった。
     また高塚さんは,ゲームを通じて三国志に興味を持ったと述べ,まさか自身が諸葛亮を演じることになるとは思っていなかったと話していた。
     一方の小日向さんは,大学時代に三国志にハマり,ずっと「Mobile三國志」シリーズをプレイしていたことを明かす。朝が弱かったという小日向さんは,寝起きに携帯電話を開き,内政などを行って頭を回転させることを日課にしていたそうだ。

    画像集#009のサムネイル/ついに完成した「三國志12」。声優の高塚正也さんと歴ドルの小日向えりさんがシリーズにまつわる自身のエピソードを披露した完成発表会をレポート
    高塚正也さん
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    小日向えりさん

     デモプレイでは,まず内政の模様が披露された。北見氏いわく,三國志12の内政は施設を建設し,武将を配置するという極めてシンプルな内容で,配置が終わったら自分のターンを進めるだけで,施設の状況に応じた収入が得られるという。とはいえ狭い国では8,広い国では12と施設の数に上限があるため,どこに何を建ててやり繰りしていくかが重要となる。また武将はそれぞれ特技を持っており,施設の特性に合わせて配置すれば,より大きな効果が得られるとのことだ。

    画像集#011のサムネイル/ついに完成した「三國志12」。声優の高塚正也さんと歴ドルの小日向えりさんがシリーズにまつわる自身のエピソードを披露した完成発表会をレポート 画像集#012のサムネイル/ついに完成した「三國志12」。声優の高塚正也さんと歴ドルの小日向えりさんがシリーズにまつわる自身のエピソードを披露した完成発表会をレポート

     秘策の紹介では,戦闘前に発動して敵の援軍を封じる「絶道の策」と,戦闘中に味方部隊の戦闘力を上げる「鼓舞の策」が披露された。とくに後者は,効果の持続時間が決まっているため,発動タイミングが重要となっている。壇上では呂布を捕縛すべく追い詰める途中で効果が切れ,逃げられてしまう展開となった。

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     そのほか戦闘では,自軍の視界の外から敵軍が攻め寄って来る様子なども披露された。さらにボイスイベントの紹介では,高塚さんが三国志の名場面「十万本の矢」における諸葛亮のセリフを,生で披露するというサプライズも。なお高塚さんによれば,三國志12にはこれまでのシリーズ以上に多くのボイスが収録されているとのことである。

    高塚さんがその場で諸葛亮のセリフを読み上げ,客席を沸かせていた
    画像集#015のサムネイル/ついに完成した「三國志12」。声優の高塚正也さんと歴ドルの小日向えりさんがシリーズにまつわる自身のエピソードを披露した完成発表会をレポート

     発表会の最後に,ゲストのお二人から三國志12に期待する人に向けてメッセージが贈られたので,それを掲載して本記事の締めとしよう。

    高塚さん:
     (三國志12は)すべてにおいて,過去のシリーズを凌駕していると言っても過言ではないと,私自身,痛感しています。ぜひプレイしていただいて,さらに三国志の世界を,深く楽しんでいただければと思います。

    小日向さん:
     どの国のどの場所に,どの武将がいるのか,本当にマニアックなところまで表現されているので,知らないうちに楽しく三国志の知識が身に付いてしまう素敵なゲームです。
     三国志にメチャクチャ詳しい人って,大抵,コーエーテクモゲームスさんの歴史シミュレーションを遊んでいるんですよね。ボイスイベントでは,(武将にまつわる)逸話も紹介されていますので,私もまた遊びながら知識を深めていきたいです。

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