プレイレポート
[AMショー2011]「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ」は,初心者でもスピーディな展開が楽しめる,良作格ゲーだった
なお先にもお伝えしているように,本作の公式ブログでは,本作の基本システムと各キャラクター達のコマンド表が掲載されたインストカード公開されている。また筆者の対戦の様子を収録した直撮りプレイムービーも「こちら」に掲載しているので,合わせて参考にしてほしい。
「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ」公式サイト
ペルソナを使った攻防が熱い!
ブース内には,八十神高校冬服姿のコンパニオンさんも |
なかでも注目は,もちろんペルソナを使った攻撃で,とくにDボタンのペルソナラッシュは,キャラクター本体とペルソナの連係攻撃を展開できるので,本作を攻略するうえでのキーポイントになるはずだ。
基本システムでは,素早いダッシュや2段ジャンプ,相手の攻撃が当たっても緊急回避できる「バースト」や,どんな打撃技でもキャンセル可能にする「ワンモアキャンセル」など,アークシステムワークスのタイトルではお馴染みのシステムが導入されている。これに上記のペルソナラッシュを使った攻防が加われば,かなりスピーディーな試合展開になることは間違いないだろう。
初心者も安心? 格闘ゲームの“キモ”を手軽に楽しめる基本システム
アトラスの人気RPGペルソナシリーズとのコラボということもあって,格闘ゲームにあまりなじみのないプレイヤーの参戦が予想される本作。そんな初心者でも,格闘ゲームの醍醐味を簡単に楽しめる,幾つかのシステムが用意されている。それらのゲームシステムを順に紹介していこう。
(1)「Sシステム」……Aボタン連打
Aボタン(弱攻撃)を連続で入力するだけで,通常技のコンビネーションから必殺技までを,自動で繋げてくれるのがこの「Sシステム」だ。さらにSPゲージが一定以上ある場合は,必殺技をキャンセルして超必殺技まで連係する。Aボタンを連打するだけで,派手なコンボが簡単に決められるので爽快感は抜群だ。初心者に限らずとも,相手にダメージを与えるための主軸になるシステムなので,まずはこれを繰り返してコンボの感覚を掴んでみるといいだろう。
(2)「ボコスカアタック」……A+Bボタン同時押し
下段ガード不能の中段攻撃。ヒット後は「AorBボタンを連打(ボコスカラッシュ)」→「CorDボタンで(ボコスカフィニッシュ)」へと派生する。Cなら打ち上げ攻撃,Dは横に吹き飛ばす強力な一撃となる。前述の「Sシステム」は強力な攻撃手段だが,相手がガード姿勢を取っているかぎりは,当然ながらダメージは与えられない。そんなときは,しゃがみガードを崩せるボコスカアタックが有効だ。ヒット後のCボタンによる打ち上げ攻撃は,その後にコンボを狙える利点があるが,まずはダメージの高いDボタンでのフィニッシュから覚えていくのがいいかもしれない。
(3)「Rアクション」……B+Dボタン同時押し
B+Dボタンの同時押しで,全キャラ共通して発動できる無敵技が「Rアクション」だ。攻撃発生後に体力を若干消費するものの,ここで消費した体力は,時間が経つことで自然に回復する。キャラクターによっても性能は異なるが,相手に攻めこまれたときの切り返し手段として非常に有効だ。ただし切り返しに失敗した時には,大きなリスクを追うことになるので,使いどころは考える必要がある。
これら3つのシステムの特徴は,格闘ゲームに特有のレバーによるコマンド入力が必要ないということ。ボタン連打か同時押しさえできれば,派手なコンボや接近戦の攻防など,格闘ゲームの面白さの中心部分を,手軽に味わうことができる。
もちろんこれらは格闘ゲームの楽しさの「入口」であって,システムをさらに使いこなせば,さらに深い読み合いや,連打だけでは不可能な派手でカッコいいコンボを狙うこともできる。初心者には入りやすく,そして中級者へのステップアップもしやすい,よく考えられたシステムといえるだろう。
キャラクターの体力が25%以下になると,カットインが入って「覚醒」状態になる。この状態では「覚醒超必殺技」が使用可能になるほか,防御力やSPゲージの最大値も増加する |
戦況に合わせた実況をしてくれる「久慈川りせ」。ときには戦い方のアドバイスをしてくることも |
開発進行度はまだ50%,2012年春の稼働を待て
今回の展示では,「鳴上 悠」「里中千枝」「花村陽介」「天城雪子」「巽 完二」の5キャラがプレイアブルだった本作。そのほかにも発表済みの「アイギス」をはじめ,まだまだキャラクターは追加される予定とのこと。お話をうかがったアークシステムワース 開発部の小日向 旭氏によれば,現時点での開発進行度はまだ50%程度とのことである。
筆者が触ってみた印象では,ゲーム展開のスピーディさにまず目が行くところ。プレイムービーで触っている「巽 完二」こそ,重量級キャラクターなため若干スピードが遅いが,ほかの4キャラクターはかなり動きが速くて,初見では動かすだけが精一杯な始末。それだけに動かせるようになったときの爽快感は格別だろう。
システム的にもペルソナの使い方一つでかなり個性が出そうで,相手を固めていく「ペルソナラッシュ」,それに対抗するための「ペルソナブレイク」など研究しがいのある要素も多く用意されている。
ペルソナファンならニヤリとできる演出もあり,アークシステムワークスならではの美麗なドットワークにも注目が集まる本作。今から稼動が楽しみな一作といえるだろう。
今後はより開発の進んだバージョンでのロケテストも予定されているそうなので,続報にも期待しておこう。もちろん4Gamerでも情報が入り次第,お伝えしていく予定だ。
なお,今回プレイしたものは開発途中のバージョンのため,今後仕様が変更される可能性がある。その点は注意しておいてほしい。
- 関連タイトル:
ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ
- 関連タイトル:
ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ
- 関連タイトル:
ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ
- この記事のURL:
キーワード
(C)Index Corporation 1996,2011 Produced by ATLUS
(C)Index Corporation 1996,2011 Produced by ATLUS
(C)Index Corporation 1996,2011 Produced by ATLUS