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黒田崇矢さんがラジオで約束した“あのネタ”も披露した,「龍が如く5 夢、叶えし者」全国5大都市プレミアム上映会東京会場のレポートを掲載
このイベントは,9月に開催される東京ゲームショウ2012のセガブースで上映される同作の最新プロモーション映像が,1か月近く先行して観覧できるだけでなく,「龍が如く」シリーズ総合監督の名越稔洋氏と「龍が如く5」プロデューサーの横山昌義氏,そして黒田崇矢さん(※東京/名古屋/福岡会場)や釘宮理恵さん(※大阪/札幌会場)をゲストに迎えたトークセッションも行われる。そのほか,「龍が如く」グッズの販売や名越稔洋氏によるサイン会も行われる予定だ。
本イベントに参加できたのは,公式サイトでの事前募集に当選した幸運なファンのみとなった(※募集はすでに終了している)。
本稿では,会場で行われたトークショウの模様をレポートをお伝えしよう。なお,本イベントで上映された「龍が如く5」の映像に関しては,ネタバレを避けるため,残念ながらPVの内容はほぼすべて割愛している。あらかじめご了承いただきたい。
「龍が如く5 夢、叶えし者」公式サイト
今回のイベントに登壇したのは,プロデューサーの横山氏,桐生一馬役の黒田さん,そして「ミス龍が如く5を探せ!」で東京地区代表に選ばれた菅 由彩子さんの3人だ。残念ながら,名越氏は体調不良のため,第1回上映会は欠席となってしまった。
横山昌義氏 |
黒田崇矢さん |
菅 由彩子さん |
まずは横山氏と黒田さんが登壇して挨拶をしたあと,2012年11月1日に発売予定のPlayStation 3用ソフト「龍が如く1&2 HD EDITION」のプロモーション映像が上映された。この作品は,以前「こちら」の記事でお伝えしたように,“伝説”の原点となるPlayStation 2用ソフト「龍が如く」「龍が如く2」をHDクオリティでリメイクし,1パッケージに収めたタイトルだ。
横山氏は,制作当時はたいへんだったということしか思い出に残っていなかったが,今あらためて映像を見ると,いちユーザーの視点で素直に感動できたとコメント。また横山氏は,“プロジェクトJ”と呼ばれていた発表前のテスト版の段階では,任侠もののゲームを出すけどヒットするのだろうかなど,セガ社内の喫煙所で黒田さんと何度となく話していたそうである。それが,今回のような上映会を開催できるようになったり,タイトルを一般の人にも認知してもらえるようになったりして,感無量だと話していた。なお横山氏は,「1」「2」の頃は,当時としては珍しかった尺が長めのイベントシーンも,あえて信念を持って入れていたのだとも語っていた。
黒田さんも,「1」「2」では“おしゃれ”なセリフが多かったと当時を振り返るとともに,「龍が如く」シリーズの原点となる2作品なので,ぜひ遊んでほしいとコメントしていた。
なお,本PV中に,氷室京介さんが結成したユニット「GOSPELS OF JUDAS」(ゴスペルズ オブ ジュダ)によるオリジナル楽曲「Bloody Moon」が使用されていた(関連記事)。東京ゲームショウ会場で視聴する際は,ぜひBGMにも注目してほしい。
また横山氏は,GOSPELS OF JUDASに「ワイルドロマンス」などの楽曲も提供してもらったことで,シリーズ史上最大の曲数となり,音楽演出も素晴らしいものになったと話していた。
以下に,PV中に出てきたシーンのスクリーンショットを掲載しておくので,雰囲気だけでも感じ取ってもらえればと思う。
PV上映のあとは,横山氏,黒田さん,菅さんの3人によるトークセッションが行われた。
横山氏は,「龍が如く」シリーズでは,ゲーム内の舞台がゲームの発売時期と同じ時期になっており,「龍が如く5」では,2012年12月が舞台になっているとあらためて説明。プロローグは2012年12月から始まるが,桐生一馬がなぜ福岡でタクシー運転手として生活するようになったのかという,「龍が如く4」から現在につながる経緯も描かれるとのこと。
また横山氏は,「龍が如く5」で5大都市を舞台にすることになった経緯についても説明してくれた。横山氏は,誰かと「龍が如く」の話をしているとき,次はどこの都市(歓楽街)が舞台になるのか聞かれることが多く,その部分についての期待が大きいことを実感したのだという。
また,「龍が如く5」の登場希望舞台都市のアンケートを行ったが,寄せられたどの意見でも“ご当地愛”が強かったため,名越氏,チーフプロデューサーの菊池正義氏と3人で,5大都市すべてを出すことに挑戦しようと決断したのだという。
また,横山氏はもともと5大都市を登場させたいと思っており,「龍が如く5」では,各地にストーリーが散らばり,またそれぞれが結びつくよう,ちょうどいい感じに作れたと話していた。
ちなみに,「5」だから5都市,5人の主人公にしようと最初から考えていたわけではなく,結果的にリンクした形になったともコメントしていた。
横山氏は,「龍が如く5」のケンカバトルにも言及。5人の主人公がそれぞれのスタイルでバトルをし,「4」よりもさらにアクション性が高くなっているそうだ。なお遥の場合は殴る蹴るというバトルではなく,ストリートダンスバトルをすることで自分を磨いていく,という設定になっている。
また,プレイスポットなどの街遊びの要素についても,まだ公開していないネタが数多くあるので,今後の情報公開を楽しみにしていてほしいと述べていた。
黒田さんは,「龍が如く」シリーズのナンバリングタイトルと「龍が如く 見参!」「龍が如く OF THE END」の計7作品で桐生一馬を演じているが,桐生についてはすでに体の一部になっていて,常に身体の中にいるような感じだとコメント。桐生と自分で作品ごとに同じだけ年齢を重ねているので,そのときどきの感覚そのままで取り組んでいける,と話していた。
ちなみに収録について黒田さんは,横山氏が口うるさいという裏話を暴露し,会場を沸かせていた。
横山氏によれば,「龍が如く」シリーズでは,いろいろな意図があってオンリー録り(絵を見ながらではない,台本だけでの収録)をしているとのこと。そのため,セリフを発する状況がこと細かく台本に書かれているのだが,それでも人物間の距離感など,文章だけではつかみにくい部分があるため,収録時に説明する必要があるそうだ。そういったこだわりを説明していると,どうしても「細かい」と言われてしまうそうだ。
なお,黒田さんや釘宮さん,真島吾朗役の宇垣秀成さんなどは,勝手知ったるという感じで,そういった“距離感”を含めて何パターンかのボイスを出してくれるので,収録は非常に楽だと横山氏は話していた。
また横山氏が,「龍が如く5」に登場するキャラクターごとに見どころを説明してくれたので,そのコメントを以下にまとめておこう。なお内容は,公式サイトで公開されている範囲にとどめているが,若干のネタバレを含んでいるので,見たくない人は「こちら」をクリックして読み飛ばしてほしい。
哀川 翔さんが演じる高杉宏一は,名古屋の闇金融業者で,品田の借金を回収すべくつきまとっている人物。横山氏は,この役は哀川さんしかいないと最初から決めていたそうである |
奥田瑛二さんは若かりし頃の黒田さんにとっての大恩人なのだそう。黒田さんは,桐生と奥田さんが演じる府警の刑事の会話シーンを見て感極まったとコメントしていた |
そのあとの質疑応答コーナーでは,事前に寄せられた質問に,横山氏と黒田さんが答えるというもので,「もし自身が女性だったら,龍が如くのどの人物と付き合いたいか?」という質問だった。
黒田さんは,桐生と答えたいものの,桐生には人を楽しませたり場を盛り上げるという配慮に欠けている(?)ところがあるので,一緒にいると疲れそうと苦笑交じりにコメント。ただ結婚するなら,浮気はしないし必ず家族を守る,ずっと信じられる人物であることから,やはり桐生しかいないとまとめた。
一方の横山氏は,桐生は疲れるし,秋山は遊んでいそうだし,冴島は服役しちゃうし,品田は「これはないな」と自分でも思うくらいだらしないしので“付き合いたい人はいない”とコメント。町を歩いているような普通の人がいいと述べて会場の笑いを誘っていた。
最後は,登壇者が来場者に向けて挨拶。
菅さんは,トレイラーを見て期待が高まり,ファンと一緒に期待して発売を待ちたいとコメント。
横山氏は,開発も佳境に入り,ボリュームもクオリティもシリーズ史上最高のものを届けられるよう頑張っていて,この映像を完成させるのも大変だったが,できる限り早く映像を届けたいという想いから実現できたとコメント。プレミアム上映会などを通じて,「龍が如く」の魅力を伝えていきたいと抱負を述べた。
黒田さんは,台本を読んで絶対に楽しんでもらえる内容に仕上がっていると断言。ぜひプレイしてほしいと話していた。
そして締めは,黒田さんが「復活!神室町RADIO STATION」で宇垣さんにやれと言われたネタを,約束通りやると宣言。“スベりますけど”と来場者に2回念を押したあと,「桐生一馬は……オレだオレだオレだオレだ!」とゼスチャー付きで披露して,イベントは幕を下ろした。
「龍が如く5 夢、叶えし者」公式サイト
- 関連タイトル:
龍が如く5 夢、叶えし者
- 関連タイトル:
龍が如く1&2 HD EDITION
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