【PR】「ザ・シムズ 3 ペット」で，ペットのいる豊かな暮らしを。エレクトロニック・アーツから発売されたシリーズ最新作の魅力を紹介

ペットを飼って，豊かな暮らしを

　何かとあわただしい現代人の心のオアシス。和みと癒し，人生の伴侶。それがペットだ，たぶん。そんなペット達が，シムの世界にやってきた。
　エレクトロニック・アーツから2011年11月17日に発売された「ザ・シムズ 3 ペット」では，タイトルからも分かるとおり，シムズの世界にペットが登場する。ペットボトルで水を飲みまくるとか，トランペットを吹きまくるとか，そういう話ではないので安心してほしい。さあ，可愛い愛玩動物達を，思い切り愛玩しよう。あ，馬もいる。


　ザ・シムズ 3 ペットの対応機種は，PCのほかPlayStation 3とXbox 360，そしてニンテンドー3DS。PC版以外は，スタンドアロンで楽しめるのだが，PC版に限っては「ザ・シムズ 3」の拡張データセットという扱いのため，起動にはザ・シムズ 3本編が必要になる。この点は注意しておこう。

「ザ・シムズ3 ペット」公式サイト

世界中で売れているシリーズの最新作
「ザ・シムズ 3 ペット」

　2009年にリリースされた，ザ・シムズ 3は，「シムピープル」（2000年），「ザ・シムズ2」（2004年）に続く，シムズシリーズの第3弾だ。
　シムズシリーズは，拡張パックや，スピンオフ作品なども含めて，全世界累計で1億2500万本（関連記事）以上のセールスを記録するというウルトラ人気シリーズだ。一般的に“ゲーマー”というと，戦場に立って敵兵と撃ち合ったり，世界の支配を目指して軍隊を進めたり……といった人々のことが連想されるかもしれないが，実は多くのゲーマーが，ディスプレイの中に暮らす人々の食事やトイレの心配をしたり，気になるあの子と仲良くなるべくあの手この手を尽くしたりしているわけで，そう考えると，なんだかステキね。


　もっとも，プレイ未経験の人に，このゲームの説明をするのはなかなか難しい。簡単に言うと「他人の人生を（無責任に）楽しんじゃおう」という感じだろうか。
　ゲームの中心となるのは，自分の分身となるアバターで，シムズシリーズの場合は“シム”と呼ばれる。プレイヤーは彼（もしくは彼女）がより良い暮らしを送ることを手助けするべく，例えば家具調度品を揃えたり，仕事を選んだり，お気に入りの衣装を着せたり，出会いを求めて遊び場へ繰り出したりさせることになるのだ。

　第1弾のシムピープルでは，プレイヤーのできることもあまり多くなく，シム達の暮らしを見守る「生活シミュレーション」という感じだったが，シムズ 2では「寿命」の概念が導入され，シムの一生を相手にした「人生シミュレーション」に進化。「願望」や「恐れ」といった新要素も導入され，前作をしのぐ大ヒットを記録した。
　そして最新作，シムズ 3では，これまで一軒の家の中で完結していたシステムを変更し，シム達が外に飛び出してあちこち歩き回れるものになった。また，それぞれのシムの個性を決める「特質」なども導入され，シムの世界はますます多彩かつ複雑化。まるで本物の人間を相手にしているような気分になれたりなれかったりするからさすがだ。
　プレイヤーは上記のように，彼らに必要なモノを買ってやったり（もっとも，その資金はそのシムが仕事をして稼ぐ），他人と会話させたりして，彼らの願望をかなえ，幸せな生活を送らせるわけだが，場合によってはそうしなくてもいいところが，ザ・シムズシリーズの奥深いところ。


　シムに「だらしない」という特質を与え，風呂にも入らず異臭を放つ，果てしなくだらしない生活を送らせてウフフと眺めるのもよし，犯罪組織に就職させて犯罪王を狙わせるのもよしだ。ゲームには，これといって決まった目的もエンディングもなく，最初はちょっととまどうかもしれないが，なぁに操作方法もシンプルだから適当にやってるうちに慣れるはず。
　無限ともいえるキャラクターメイキング機能も大きな特徴で，自分とそっくりのシムを主人公にして，大金持ちの映画スターにしてもいいし，ちょっとアレな上司そっくりのシムに，わびしい生活を送らせるというのもオツなもの。自分の思ったとおりに，他人の人生をどんな風にでもできるのだ。

無限のカスタマイズ機能で，あなただけのペットを

　そんなシムズ 3に，新たなパートナーとしてペットが登場したのだ。シムピープルには「ペット＆ガーデニング」が，またザ・シムズ2には「ペットライフ！」があったので，もう定番アイテムとも言えそうだが，シリーズ最新作らしく，犬と猫，それぞれ100種類以上が用意されている。
　犬の場合，「コリー」や「ゴールデン・レトリバー」などはまだ分かるものの，「ベルジアン・タービュレン」だの「アッペンツェラー・ゼネンフント」など，詳しくない人には，それなんの専門用語？　という品種も出てくる。「デボン・レックス」とか「シャルトリュー」なんて猫の種類，知ってました？


　もちろん，シムと同様に，それぞれの毛の色，顔つきや体つき，そして性格などを決められるので，あなただけのペットの作成が可能だ。
　性格には，「おバカ」「きれい好き」，さらに「やかましい」などがあり，同時に二つまで設定可能。勇敢で賢い，まるで牧羊犬のようなペットを飼うもよし，ちょっと足りないけど，人なつこくて冒険好きなワンワンもいいだろう。また，犬と猫の性格の違いみたいなものも再現されており，犬は人間に忠実だが，猫はマイペースだったりする。
　ちなみに，筆者は猫派。仕事もしないでゴロゴロしている猫を見ていると，うらやましくてしょうがない。たまにネズミとかとったりして。

あまり平原っぽくないが，「アパルーサ平原」

「シュガー・メープル・コースト」

　また，登場する街も新しくなった。コンシューマ機向けの場合，「シュガー・メープル・コースト」という，海辺の静かな街が新たな生活の舞台で，PC版の場合はアメリカ西部を思わせる「アパルーサ平原」となっている。PC版の特徴として，犬猫のほかに「馬」の作成もできるため，馬といえばやはり西部っぽい街といったところか。
　手っ取り早くゲームを始めたいという人は，街にある家を適当に選び，そこに暮らす世帯でプレイするのがいいだろう。すでにある世帯なら，家具なども一通り揃っているし，お金もそれなりに持っているのでゲームを進めやすいのだ。とはいえ，初めてならばこそ，自分でキャラクターとペットを作って家を買い，そこに住まわせたほうが情緒があるのではないかと思う。


　何もない，ガランとした家にペットと二人，というか一人と一匹。就職してお金を稼ぎ，食べたり遊んだりデートなんかもしながら，だんだん暮らしを充実させていくという，ちょっとRPGっぽい面白さがあり，そのほうがキャラクターに感情移入しやすいんじゃないかと思うのだけど，まあ，好きずきです。
　ゲームは基本的に，家族の誰かを選び，あれをさせたりこれをさせたりしていくことになるのだが，家族が複数いる場合，自分が現在操作しているキャラクターの頭の上には，ゲームのシンボルにもなっているグリーンのクリスタルが表示されるので，分かりやすい。
　その場合，操作していないキャラクターは自律的に行動し，これを黙って見ているだけでも，割と楽しめるはずだ。彼らはそれぞれの欲求に従い，例えばお腹が空いたら冷蔵庫を勝手に空けて材料を取り出して調理しようとし，しかし料理のスキルが低いのでオーブンが火を吹いて，大あわてしたりしている。あははは。消防署呼ばなきゃ。


　前述のペットライフ！では，プレイヤーキャラクターとしてペットを選べたが，実は選べるだけで操作はできず，猫の猫っぽい，あるいは犬のいかにも犬という動きを見ているだけだった。しかし今回は，ペット達を直接操作することが可能になった。
　相手が犬や猫なので，それほど複雑なことは考えていないし，たいした願望ももっていないのだが，それでも，飼い主と遊んだり，近所の犬猫と親交を深めたり対立したりなど，「ペットとしての暮らし」を堪能できるのは，普段から，ああ，ペットになりたいと思っている人にはもってこいだろう。ペットはいいなあ。

ペットも飼えるし，ペットになることもできる

　もちろん，彼らペットを積極的に人間の生活に介入させるのもゲームのだいご味だ。飼い主のシムにいたずらをしたり，一緒に遊んだりなど，犬猫の暮らしは普通のシムとはかなり違って新鮮。街で見かけた気になる異性とお近づきになるため，ペットを利用するという人犬（または人猫）一体のアクションも，プレイの幅を広げてくれるだろう。「将を射んとせばまず馬を射よ」というやつだ。

　おそらくエレクトロニック・アーツの「ペットモーション調査チーム」（適当）が，時間と予算をかけてリサーチしたであろうペット達の自然な動きや仕草は，見ていて飽きない。このへんのリアリティの追求の方向性は，やはり海外のゲームだなという感じだ。可愛いだけじゃなくて，どうにも憎たらしいところまで完全再現されている。


　どうやら日米共に，犬や猫には特殊な能力があると信じられているようで，ゲームに出てくるペットも人間にはできないことができたりする。例えば，猫は幽霊を見られたり，犬は臭いで隠された宝物を見つけたりなどだ。
　ザ・シムズ 3らしく家を出て，街の中でさまざまな場所を探検することで，意外な発見もできることだろう。人間が行けないようなところへも入っていけるペットにとって，街は広大な冒険の舞台だ。一説によると犯罪者を追いかけるなんてこともできるみたいなので，積極的にペットと外出しよう。

対応各機種に，それぞれのフィーチャーをご用意

　というわけで，ザ・シムズ 3 ペット。PC版は，上にも書いたように馬をもペットにできるほか，街にペットショップもオープンするし，そこでハムスターや観賞用の魚なども購入できる。さすがにハムスターやネオンテトラを操作することはできないらしいが，エサをやったり，水槽を掃除したりなどして楽しめる。まあ，馬を飼うなんて，ゲームぐらいでしかできそうもないので，ぜひ可愛いがってあげよう。どうどう。


　また，PlayStation 3版とXbox 360版は，海外で発売される「Limited Edition」相当になっており，架空の犬や猫などがダウンロードできる特典コードが同梱されている。スカンクのような猫や，トラのような犬，そしてパンダチックな謎めいた生き物などがズラリ。シースルー犬？　スケルトンクルー猫？　そりゃいったいなんだろうか。

スカンク バーマン

パンダチャウチャウ

　ちなみにXbox 360版はKinectにも対応しており，音声入力が可能になっている。「死んだふり」「ゴロン」など，声でペットに指示を出せるので，より動物達に親近感を覚えるはずだ。もちろん，シムに対しても音声での指示ができるので，Kinectを持っている人は試してみよう。「いちゃいちゃ」と指示すれば，シムのカップルがきっといちゃいちゃしてくれるはずだが，夜中にプレイしていて，いちゃいちゃを連呼していると誤解される可能性もあるので，注意しよう。いや，冗談です。


　そして，ニンテンドー3DS版には，すれちがい通信でシムやペットを友達と交換したり，歩数計機能で手に入れたコインをカルマパワー（欲求が全部満たされたり，お金持ちになったりする不思議なパワー。ただし，悪いことが起きることもあるので，気をつけなければならなかったりする）に交換できるというフィーチャーが用意されている。

　このように，各機種向けにそれぞれの特色を持ったザ・シムズ 3 ペット。いやー，ペットって，本当にいいですね。もともと，そんなに難しいゲームではなく，ゆっくりと，自分のペースで楽しめば，それでオッケー。シムやペット達の見せる動きや仕草は，あまりにも人間（あるいはペット）くさくて，思わず微笑が浮かび，ゲームを続けるにつれ，ディスプレイの中の暮らしに没入してしまうはずだ。
　タイトルは知っており，ちょっと試してみたいという人は，スタンドアロンで起動するコンシューマ機版に挑戦してみることをぜひオススメしたい。もちろん，すでにプレイしているというPC版のプレイヤーも，この拡張パックでさらに世界が面白いものになる。
　猫がソファで爪を研いだり，水槽の魚を食べたり，子犬が部屋の中で粗相をしたりと，シムの暮らしに騒動が増えることは間違いないが，それもまた人生のアクセント。ペットを飼って，豊かな人生を過ごそう。

「ザ・シムズ3 ペット」公式サイト