プレイレポート
ブラウザ型3D MMORPG「TENKI」の先行レポートを掲載。徹底したオート進行と“国盗り”を楽しめる攻城戦などがウリ
今回4Gamerでは,クローズドβテストに先がけてその内容を確認してきたので,紹介しよう。
「TENKI」公式サイト
序盤はテキストを読むだけでも進行できる!? とにかく親切なオート進行/オート戦闘
キャラクター作成では,外見/性格/所属陣営を設定する。このうち性格は6パターンあり,それぞれレベルアップ時に上昇しやすいステータスが異なっている。
所属陣営はもちろん,魏/呉/蜀の3か国で,どれを選ぶかによってスタート地点が変わるほか,序盤のクエスト内容も若干変化する。
髪型は16パターン,フェイスタイプは8パターンの中から選択可能。性格ごとに,どのステータスが上昇しやすいかもあらかじめ確認できる |
高レベル武具を装備したイメージを,キャラクター作成の段階で確認できる。あくまでもイメージなので,この装備でゲームを始められるわけではない |
実際にプレイを始めてみて,その徹底したオート進行ぶりに驚かされた。近頃のMMORPGでは,目標地点やクエストNPCを指定することによるオート移動は珍しくないが,TENKIでは,メッセージウィンドウに表示されたボタンを押していくだけで,次々にキャラクターが移動してクエストを請け負っていくのだ。
クエスト報酬で武具アイテムを入手した場合,その場で装備するかどうか確認するメッセージまで表示されるので,すぐ装備するのであればインベントリを開く必要すらない。
スタート地点から見える最初のクエストNPCまでたどり着けば,あとはテキストを読んでボタンを押すだけで,ゲームがどんどん進んでいく |
クエスト報酬の武具アイテムを入手すると,装備するかどうかの確認メッセージが表示される |
とはいえ,この度が過ぎるほどの親切は,チュートリアルを兼ねたLv.15まで。それ以降は,オート移動を行う場合,プレイヤー自身が目標地点を指定していくことになる。
なお,プレイヤーは,Lv.10までに,素材の採取や武具の強化,ペット/騎乗ペットの入手などを体験できる。
戦闘システムは,アクティブゲージを採用したターン制だ。攻撃やスキル使用などの行動に応じてゲージが消費される仕組みで,時間が経過し,再びゲージが満タンになれば次の行動がとれるようになる。画面中央上部に表示された制限時間内に,表示されている敵キャラを全滅させれば勝ちだ。
戦闘も自動的に進行させることが可能。攻撃重視の「背水之陣」,バランス型の「攻守兼備」,防御重視の「難攻不落」,バフスキルなどを積極的に使う「百戦錬磨」の4つの戦術から,いずれか一つを選択することで,それぞれの方針にのっとった戦い方をしてくれる。
なお,どの戦術を選んでいても,回復アイテムを所持していれば,体力が一定以下になったとき,自動的にそれを使用する。
また,戦闘終了時にメッセージが表示されたあと,一定時間入力がなかった場合は,自動的に戦闘が繰り返される。オート戦闘と組み合わせることで,モンスター討伐数や獲得アイテム数がクエストクリア条件を満たすまで,その場で戦いを続けさせるといったことも可能なのだ。
クエスト内容の確認画面。倒すべき敵の名前の横に,ざっくりとした出現確率が表示されている |
このクエストで倒す必要のある敵「飛賊頭目」は,まれにしか出現しない。その敵を倒すまで戦い続けさせることも可能だ |
オート戦闘では,攻撃スキルも自動的に選択されるので,オーバーキル(必要以上のダメージを与えて倒すこと)になることもしばしば |
戦闘中の敵のセリフがなかなか凝っている |
ゲームプレイの中心となるのは「義軍」。ほかのメンバーと力を合わせて攻城戦を勝ち抜こう
上記のようにサポート機能が充実しているので,慣れていない人でも本作の世界に入り込んでいけるだろう。ゲームに慣れてきたなら,本作の大きな楽しみの一つである「義軍」(ギルド)に加入してみるといいだろう。
義軍の一員になることで,ほかのメンバーとの交流が楽しめるようになるだけでなく,TENKIのメインコンテンツである攻城戦に参加可能となる。攻城戦は,義軍同士で拠点を奪い合うというものだ。
なお,キャラがLv.20であれば自ら義軍を設立できる(加入にはレベル制限はない)。
義軍のメンバーと取り組む「義軍クエスト」をクリアすることでポイントが獲得できる。これを溜めることで,自分の義軍が所有する施設のレベルを上げたり,軍資金や,各種バフ効果を得たりできる仕組みだ。
義軍の施設の中でも,攻城戦に大きく関係するのが「ホール」だ。ホールのレベルが高くなるほど義軍の最大所属人数が増加し,Lv.4(最大所属人数30人)以上で攻城戦に参加できるようになる。
なお,義軍クエストの中には一人でクリアできるものもある。空いた時間を利用してそれらにコツコツと取り組むだけでも,義軍に貢献できるわけだ。
義軍を設立し,各施設のレベルを上げていくことで,さまざまな恩恵が受けられる |
「ホール」は,義軍の最大所属人数に関わる施設。ホールをLv.4以上にすることで,攻城戦に参加できるようになる |
義軍クエスト。一人でクリアできるものもあるので,どんどん義軍に貢献しよう |
これは採集クエスト。実はNPCが販売しているものを購入してもクリアできてしまう |
当然ながら,攻城戦では,各都市を所有している義軍が防衛側となる。最初のうちは,都市ごとに入札を実施し,その額(ゲーム内通貨)が最も高かった義軍に挑戦権が与えられる予定だ。
残りのメンバーは,先発メンバーが倒されたときに補充という形で戦いに参加することになる。
攻撃側の目標は,制限時間内に城門の耐久値をゼロにし,その都市を手中に収めること。防衛側は,それを阻止すべく迎え撃つ。
攻城戦の様子。画面奥に見えるのは,別ルートでの攻防だ |
「城戦車」を使うことで,敵や城門に大きなダメージを与えられる |
義軍は複数の都市を所有できる。とはいえ当然ながら,攻城戦に参加できるメンバーの数は限られているので,どの都市に重点を置くかをよく考える必要がある。
逆に攻撃側としては,それぞれの都市の税収や特産品などの情報を確認し,旨みのある都市を選んで挑戦権獲得を狙いたいところだ。
なお,ルークデジタルエンターテイメントのスタッフの話では,クローズドβテストの期間内に,義軍の多くが攻城戦を楽しめるところまでゲームを進められるのではないかとのことだ。
見事,都市を奪取すると,自分の義軍の名前が石碑に刻み込まれる |
義軍が所有している都市は,全体マップでも確認できる。攻城戦は毎日開催されるので,複数の都市を防衛し続けるのは容易ではないだろう |
またTENKIには,Lv.15以上のキャラを対象とするインスタンスダンジョンが用意されており,最大5人のパーティでプレイできる。
今回プレイした限り,ダンジョンとはいっても直線的な構造で,順次登場する敵を倒していくという内容なので,連続戦闘ミッションと表現したほうがしっくりくる気がした。
インスタンスダンジョンには,3段階の難度が用意されている。「武聖」「戦神」をプレイするときに消費される「SP」は,1日1回,一定量回復する特殊なポイントだ |
ダンジョン内に立ちはだかる敵を次々に倒し,最終ボスの司馬懿と対決! さすがに強敵なので,簡単には倒せないだろう |
「競技」では,挑戦可能なプレイヤーの中から相手を選択してバトルを行う。勝利を収めると,ウィンドウの左側に表示されている宝箱のグレードが上がる |
「競技」は,決着がつくまで自動的に進行する |
これは,専用のオート戦闘システムを利用し,ほかのプレイヤーとバトルを繰り広げるというもの。勝利を重ねることで報酬の宝箱のグレードが上がっていくが,負けるとグレードが下がってしまうので,どのタイミングで報酬をもらうかが重要なポイントだ。
なお「競技」は,基本的に1日につき15回までプレイできる。ただし,ランキング上位者とのバトルはこの数にカウントされない。
さらに,Lv.30以上ではPKや「決闘」が行える。どちらも1対1の対人戦コンテンツだが,PKで負けた場合はデスペナルティが課せられる。
実際にプレイできたのは短い時間だったものの,多くの人が気軽に楽しめるサポート機能や,クライアント型オンラインRPGに見られるさまざまな要素が盛り込まれた作品に仕上がっている印象だ。実際の感触は,明日からのCBTで確認してみよう。
「TENKI」公式サイト
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