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大熱戦の全国大会&初のファンイベントを同時開催。次期バージョンの新情報も飛び出した「湾岸ミッドナイト マキシマムチューン 4」のイベントレポート
会場となった東京・品川のインターシティホールには,大会参加者はもちろん,全国最速王者の決まる瞬間を見届けようと多数のファンが集結。約7時間にわたる熱戦が繰り広げられた。
白熱の最速バトルが繰り広げられた
「日本最速王座決定戦2012」
2001年の初代「湾岸ミッドナイト」のリリース以来,シリーズを通して3度目の全国大会となった「日本最速王座決定戦2012」。国内で40万人以上がプレイする人気タイトルだけあり,今年8月から全国325店舗のゲームセンターで行われた予選には,4000人を超えるプレイヤーが参加した。
その予選を勝ち抜いてきたドライバー48人が登場する今回の大会では,4人対戦での勝ち抜きトーナメントで最速王者の座が競われる。強豪ドライバー達ともいえど,「よーいドン」での一発勝負だけに,運までを味方に付けないと勝ち抜けない,緊張感のあるバトルを予感させた。
大会冒頭で,本作の開発プロデューサーである前田和宏氏がステージに登場。強豪プレイヤーの走りを覚えた「分身」と全国のゲームセンターで競えるのが湾岸マキシ4の特徴だが「分身や乱入対戦だけでなく,みんなが集まって楽しめるイベントを用意したかった」と開催の経緯を説明した。
本作のプロデューサーである前田和宏氏(中央)。大会参加者による熱いバトルに期待を寄せた |
スペシャルゲストとして人気グラビアアイドルの吉木りささんが来場し,大会に華を添えた |
大会はまず,48人から24人に絞り込む第1次予選,さらに6人まで絞り込む第2次予選と進んだ。予選といっても,そこは各地の大会を勝ち上がってきた強者ドライバー達だけに,走りのテクニックに差はほとんど見られず,コーナーごとに熾烈なトップ争いが展開された。
しかも,数台が団子状態で突入するため,揉み合いののちにガラリと順位が入れ替わるようなシーンも多く見られ,解説を担当した開発スタッフが「(バトルに)見とれてしまいました」とコメントするほどの激戦が続出することとなった。
会場での予選を勝ち抜きセミファイナルに進出したのは,アマケン@MHRさん,オキノさん,BGMRさん,T・K・Gさん,ようすけ☆さん,マサヤさんの6名。九州エリアのT・K・Gさん以外はすべて関東勢という図式で,3人×2組での対戦が行われた。
セミファイナル第1組は,オキノさん,アマケン@MHRさん,BGMRさんによる対戦。神田橋のスタートランプから始まったレースは,ランサーエボリューションを駆るアマケン@MHRさんを後続の2人が追う展開に。アマケン@MHRさんは勝負どころで巧みにインをブロックして仕掛けを潰していき,そのまま逃げ切って1位でゴール。2位はゴール間際で順位を上げたBGMRさんとなった。
スタートランプが汐留となったセミファイナル第2組は,T・K・Gさん,マサヤさん,ようすけ☆さんという顔ぶれ。本シリーズを小学生からプレイしているという17歳のマサヤさんに注目が集まったが,序盤を制したのは黒いフェアレディZを駆るT・K・Gさんだった。それをマサヤさんのランサーエボリューション,ようすけ☆さんのGT-Rが追う。中盤で何度か順位が入れ替わったが,最後の分岐後の急コーナーでの競り合いから飛び出したようすけ☆さんが1位,2位をT・K・Gさんがゲットした。
ベスト4まで勝ち上がったドライバー(ようすけ☆さん,BGMRさん,アマケン@MHRさん,T・K・Gさん)によって行われたファイナルは,C1エリア汐留ランプで幕を開けた。
レースはスタート直後から順位が入れ替わる激しい展開になったが,頭ひとつ出たT・K・GさんのフェアレディZが,グリップ重視のセッティングを生かしてブロックを何度も成功させ,序盤を制した。その後何度かトップが入れ替わったものの,残り1km地点で先頭に立っていたのはT・K・Gさん。2位以下は執拗にアタックを繰り返すも,最後までT・K・Gさんのブロックが冴え渡り,そのままゴールラインを通過。見事に優勝の栄冠を勝ち取った。
前田プロデューサーは「全員のレベルが高く,だれが勝ってもおかしくない大会だった」と参加者全員を称え,次回大会に向けてさらに腕を磨いてほしいとコメントして,大会を締めくくった。
優勝したT・K・Gさんには,優勝の賞状とトロフィーに加え,全国に設置されているゲーム機で優勝車とプレイヤーネームが表示されるという栄誉が贈られた |
もっとも熱い走りを見せたドライバーへ贈られるヤンマガ賞は,台風で2度も延期となった沖縄大会を勝ち抜いたMTRさんに贈られた |
これにて大会は終了……と思いきや,なんと優勝したT・K・Gさんに前田プロデューサーがエキシビションマッチで開発スタッフとのバトルを要望。前田氏にプログラマーの竹中喜一氏,そして湾岸マキシ3までのプロデューサー,小林 景氏を加え,1vs3のハンディキャップマッチが行われた。
スタート直後こそ開発スタッフを先行させたT・K・Gさんだったが,さすがの速さを見せて,残り15km地点であっさりと1位に躍り出る。残り1km地点で一度はトップを奪われるが,落ち着いてコーナーのインを突き,1位を奪回してゴール。全国大会覇者の実力を改めて示すこととなった。
そして,閉会の挨拶で壇上に立った前田プロデューサーから,次期バージョンの新要素が発表された。新車種として,トヨタのスプリンタートレノ,シボレーのコルベットスティングレィC3,日産フーガの3台が登場。さらに新コースとして八重洲線が収録されるとのこと。リリース時期などは公表されなかったが,稼働に向けて期待が高まる内容だ。
トヨタ:スプリンタートレノ |
シボレー:コルベットスティングレィC3 |
日産:フーガ |
さまざまなイベントや展示でファンをもてなした
「MAXIMUM RAVE 2012」
「湾岸ミッドナイト」シリーズ初のファンイベントとして,全国大会と同時開催された「MAXIMUM RAVE 2012」。その内容はかなり趣向を凝らしたもので,「湾岸ミッドナイト」の象徴ともいえる「悪魔のZ」や,原作コミックの原画や開発資料の展示,古代祐三氏によるDJライブ,フリープレイコーナーなどが用意されていた。入場無料ということもあり,大勢の湾岸マキシファンが来場し,大会観戦と合わせて楽しんでいたようだ。
イベントの中でも盛り上がりを見せたのは,来場者から抽選で選ばれたドライバー達によるエキシビションマッチ。厳格なルールの全国大会とは異なり,通常のプレイではレースと無関係に走っている「アザーカー」での対戦など,遊びの要素たっぷりとなっており,時折笑いも起きるアットホームな雰囲気で会場を盛り上げた。アザーカーマッチでは,開発スタッフが現行バージョンでは未登場のパジェロを初披露し,ファンを驚かせる一幕もあった。
「ヤンマガカップ」では,吉木りささんとの記念撮影をかけた熱き戦いが繰り広げられた。「車の運転が上手な人はかっこいい」という吉木さんのコメントに参加者はさらにヒートアップ! |
シリーズのBGMすべてを作曲している古代祐三氏によるスペシャルDJライブも開催。大音響でプレイされる名曲の数々にファンは酔いしれた |
古代氏は「同じトランスでもその時々の流行り廃りや新しい音がある。これからもゲームの進化に負けないサウンドを提供していきたい」と豊富を語った |
イベント終了時には,開発スタッフが総出で参加者をお見送り。開発者とプレイヤーの熱い結びつきを感じさせる光景だった |
「湾岸ミッドナイト マキシマムチューン 4」公式サイト
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湾岸ミッドナイト マキシマムチューン 4
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