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映画公開を記念して行われた,「劇場版『アイドルマスター』 765プロ presents 公開記念プレミア舞台挨拶 〜輝きの向こう側へ!〜」をレポート
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印刷2014/01/28 14:46

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映画公開を記念して行われた,「劇場版『アイドルマスター』 765プロ presents 公開記念プレミア舞台挨拶 〜輝きの向こう側へ!〜」をレポート

 プロデューサーさん,「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」ですよ! 「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」! ……って,ちょっと言いにくかったが,それはともかく,2011年に放映されたテレビアニメから2年とちょっと経過した2014年1月25日,ついにアイドル達が銀幕デビューを果たしてしまったのだ。やりました。

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劇場版「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」公式サイト

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 ちなみに映画化の発表は,2013年2月10日に開催されたライブ「THE IDOLM@STER MUSIC FESTIV@L OF WINTER!!」において行われ,その後のトークで「(映画では)高木社長がついに顔出しする」「ハム蔵が結婚する」など,さまざまな予想というか憶測が語られていたように記憶している。
 ……という思い出話で軽く行数を稼ぎ,ここでは,公開初日に新宿の映画館「新宿バルト9」で行われた舞台挨拶,その名も「劇場版『アイドルマスター』 765プロ presents 公開記念プレミア舞台挨拶 〜輝きの向こう側へ!〜」の模様をお伝えしたい。非常に長いタイトルだが,暗記するように。しなくてもいいですが。

 舞台挨拶に立ったのは,中村繪里子さん(天海春香役),長谷川明子さん(星井美希役),今井麻美さん(如月千早役),仁後真耶子さん(高槻やよい役),浅倉杏美さん(萩原雪歩役),平田宏美さん(菊地 真役),下田麻美さん(双海亜美/真美役),釘宮理恵さん(水瀬伊織役),たかはし智秋さん(三浦あずさ役),原 由実さん(四条貴音役),沼倉愛美さん(我那覇 響役),若林直美さん(秋月律子役),滝田樹里さん(音無小鳥役),そして赤羽根健治さん(プロデューサー役)の計14名。書くのも大変だが,これだけの出演者が揃うのは,なかなか見られないことで,さすが劇場版だ。

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 ちなみにメディア向けの舞台挨拶は13:30上映回の前に行われたのだが,実は9:50上映回の直後にも全員揃っての挨拶が行われたとのこと。
 また,舞台挨拶の光景は全国の映画館でライブビューイングが行われたので,視聴した人も多いと思う。ともあれ,アニプレックスの高橋祐馬さんの司会で進められたのは,通常の舞台挨拶というより,それぞれが自分の演じたキャラクターと自分以外で気になったキャラクター(動物でも可)について語るといったトークイベント風のもの。上記の,上映終了後の挨拶では問題にならなかったが,今回は「これから上映される」というタイミングであるため,映画の内容について触れず,なおかつ映画の見どころを会場に伝えるという割とテクニカルなトークが繰り広げられた。

 というわけで,以下,かいつまんで紹介したい。もしまだ映画を見ていないという人がいるなら,出演者のコメントでいろいろ想像し,また,見てしまったという人は,なるほどなるほど,そいえばそうだ,という感じで反芻したり納得したりしてみよう。

 トップバッターは赤羽根さんで,ハリウッドに行くことを宣言したプロデューサーの立ち位置がテレビアニメに比べてちょっと変化したと指摘した。映画の見どころとしては,先輩という立場に立った765プロのアイドル達と,新人アイドル達の関係性,そしてそれぞれの成長したところと,変わっていない部分を見てほしいとのことだ。
 自分以外で気になるキャラクターとしては,誰とは決めづらいとしつつも,千早の変化を見て,成長したんだなと微笑ましかったそうだ。

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 続いて滝田さんは,いつもの,小鳥の妄想が暴走して(本人が)逃走していくというおなじみのパターンがあるかどうか見てほしいと述べ,小鳥以外で気になるキャラクターとしては,やはり春香で,チョメチョメのあのシーンの表情がいいそうだ。チョメチョメって……よく分かりませんが,ともかく春香の成長が見られるので,お楽しみにとのこと。

 原さんは,後輩ができたことで,貴音が一層しっかりしてきた。映画でそれを見て,自分も成長しなくてはならないと感じたという。見どころとしては,美希や響がいつもとは違う髪型になるなど,髪型や衣装などの変化だ。普段なかなか見られないアイドル達の姿が見られるので,そういうところにも注目してほしいとのことだった。なるほど。普段の洋服とか,男性はなかなか気がつかないところかもしれません。オレだけですか?

 久しぶりの現場となった平田さんは,その久しぶりの現場が大きなスクリーンの前で,しかも舞台挨拶だったこと,そこに戻れたことが本当に嬉しいと話した。緊張するかと思ったが,まるでお茶の時間のようなテンションで,すんなり溶け込めたそうだ。見どころは,先輩として,ときどき悩むこともある真の姿とのこと。
 真以外で気になったキャラクターは,やはり雪歩と美希で,どうしてもこの3人のバランスというか距離感というか,立っている場所というか,そういったあたりを見てしまうという。なるほど。映画ではそのへんにも留意する必要がありそうだ。

 仁後さんは,ゲームではなかなか見られなかったやよいの内面だが,ほかのアイドルとの関係が描かれるアニメでは,やよいのまだ子供っぽいところや,仲間に付いていこうとがんばる姿がよく分かるので,テレビアニメのやよいが成長して劇場版のやよいになったところを見て,よかったと思ってくれたら嬉しいとコメントした。
 やよい以外のキャラクターでは,あるシーンで場面の奥にひっそりと写っている響の表情がとても好きだそうだ。その場面に限らず,劇場版は画面のすみずみまで細かく作り込まれているので,それを見てほしいとのこと。

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 響の立ち位置がテレビ版とちょっと違うという沼倉さんは,765プロのアイドル達が試練を乗り超えて成長する様子が映画の見どころ。響以外のキャラクターとしては,今回登場した新人アイドルが気になったとのことだ。
 その中でもとくに北沢志保が,見ているうちにすごく愛おしくなってきたそうだ。765プロのアイドル達だけでなく,ぜひ新人にも注目してほしい。

 今井さんは自らの演じた千早について,テレビシリーズで壁を乗り越えたことにより,心に余裕ができ,人にも優しくすることができるようになった。千早のそういう姿を劇場版で見られて,とても嬉しく思ったそうだ。今井さんによれば,映画の監督を務めた錦織敦史氏は「テレビアニメでは描けなかった千早の姿を(映画で)描くことができた」と語っていたという。千早,イケメンでしたね。
 千早以外で気になるキャラクターだが,長年にわたる765プロの大ファンである今井さんとしては,これまで765プロのアイドルそれぞれについて,ここを見てほしい,こういう部分を知ってほしいということがあったが,今回の劇場版では,それぞれの持ち時間は短いながらも,的確に描かれているところが嬉しく,ここで気になるキャラクターを選ぶことはできないというか,新人アイドル達を含めて全員というか,そういう感じだそうだ。とくに新人達の奮闘ぶりを,ぜひ見てほしいとコメントした。

 春香を演じた中村さんは,がんばり屋の彼女が困難に直面して,解決の方法を模索するところをハラハラしながら見ていたという。仲間に支えられて成長した春香の姿をスクリーンで見てほしいそうだ。
 映画の見どころとしては,なんといってもエンドロールで,いろいろな愛情が散りばめられているため,最低でも2回は見ないと全貌はつかめないという。そっかー。確かに個人的にも,あれ,今の人誰? 的な疑問があったりするので,最低2回は見ようと思う。

 長谷川さんは,自分の演じた美希について相変わらずかわいいとコメント。しぐさや表情が細かく描写されているので,春香やプロデューサーへ対する思いや考えがよく伝わってくるという。
 美希以外に注目してほしいキャラクターとしては,多すぎて決められないものの,やっぱり律子さんのことが好きだ! とのこと。また,ライブシーンを見て,新人も含めて全員で765プロだと思ったという。ライブシーンすごくいいですよ,言えないけど。

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 浅倉さんは,映画の雪歩がテレビシリーズを経て,テレビアニメが始まった頃のような自信のない姿でなく,それなりに背筋を伸ばしている姿が印象的だったと語った。強くなったというより,凜としたというか,まっすぐ歩いていると感じたそうだ。
 雪歩以外のキャラクターとしては,やはりで,映画でも一緒にいるところが多いので,気になる人はそのへんにも注目しようではないか。

 釘宮さんによれば,もともとマイペースな伊織が映画ではもう一歩進んだ感じに描かれているそうだ。伊織のような生き方をするには勇気がいるが,言いたいことを言わずにはいられない,自分のハートに忠実な伊織が描かれているという。見どころとしては,例えば一つの問題に対して,それぞれのキャラクターの反応や表情が違うなど,すごく細かい部分まで作られている点を挙げた。
 また,映画そのものではないが,交通広告としてJR新宿駅やJR渋谷駅などに設置された大型看板もぜひ見てほしいとコメント。残念ながら,この記事が掲載される頃には撤去されてしまっているが,確かになかなか見られないほどのサイズ。
 これについてアニプレックスの高橋さんは,映画は輝きの向こう側へ!だが,宣伝費はすでに予算の向こう側へ!なんですと付け加えた。誰がうまいこと言えと。

 下田さんは,映画でもいつもと変わらぬいたずらっ子の亜美と真美だが,問題に直面して765プロのアイドル達が悩む中,一緒にがんばる彼女達の姿が見られるという。
 映画の見どころとしては,ライブパートにプロデューサーの皆様が出演しているところを挙げた。そ,そういえばそうだった!
 なんのことかといえば,2013年8月4日に行われたアイドルマスター8周年記念ライブ「THE IDOLM@STER 8th ANNIVERSARY HOP!STEP!!FESTIV@L!!!」で,映画に使うためのガヤ録りが行われてたという話。すっかり忘れていたが,あのときに録音されたプロデューサー達の声が映画のライブシーンに使われているので,ついに次元の壁を超えて我々も映画に出演してしまったというわけだ。私も遠慮なんかしないで,記者席から叫べば良かった。

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 たかはしさんは,「癒しの女神」であるあずさはもちろん映画でも健在で,さらにムードメーカー的なほっこり要素も増えているので,あずさファンは要注目とのこと。
 また,自分が演じたキャラクター以外で気になるのは2人いて,まず伊織がメチャクチャいい子で,将来楽しみとのこと。もう一人は雪歩で,雪歩のセリフで泣いたそうだ。アレがアレしてアレしちゃって,もうホント,泣けるとのこと。分かりづらいが,個人的には非常に同感。

 最後は律子役の若林さん。若林さんは,プロモーションムービーで「プロデューサーに徹する」と宣言していた律子は,しっかりしているし発言も大人っぽいので忘れがちだが,実はまだ10代の女の子。そんな彼女ががんばっている姿を,ぜひ見てほしいとのこと。あと,“てい!”はかわいいとのこと。
 最後に,我慢しないで,思い切り泣いてくださいと締めくくった。

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 と,尺の関係でかなりかいつまませていただきましたが,14人が一言ずつしゃべって約1時間という,なんだかとてもアイドルマスターらしい舞台挨拶で,以上でトークは終了……と思われたのだが,高橋さんの視線に入ったということで,ここでバンダイナムコゲームスでアイドルマスターシリーズの総合プロデューサーを務める坂上陽三氏がステージに呼ばれた。
 挨拶を求められた坂上氏は,「9年めを迎えたアイドルマスターですが,今回の劇場版では,765プロのアイドル達が先輩になり,問題に向かって奮闘していく。絆と成長が描かれた,本当にストレートなアイドルの物語になっています。スタッフ,キャスト,そして全国のプロデューサーの皆さんが一体になって作られた作品です。そういえば,昨日なんですが……」と続けたところで,高橋さんから「巻き」の指示が入り,「それでは皆さん,楽しく見てください」と強引にまとめた。果たして昨日何が起きたのかは永遠の謎になってしまったが,会場は大いに盛り上がった。面白すぎます。

 最後は,錦織監督からの手紙が読み上げられ,舞台挨拶はこれで本当に終了した。錦織監督は,映画のみどころは一言ではいえないほどあるが,ライブ曲の「M@STERPIECE」が1曲丸ごとという新しい試みに挑戦しているとのこと。

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 というわけで,当初「119分」と発表されていたものの,錦織監督の愛により,さらに2分延びて上映時間が121分になってしまったという「輝きの向こう側へ!」。でも,2時間なんて,ほんとあっちゅう間。もう1時間ぐらいあっても大丈夫(トイレ休憩は必要)なほどだが,個人的には,書いているうちに,いろいろ見逃していたような気がしてきて,なんだかもう一度見たくなってきたので,会社をズル休みして行ってこようかと思っている。最初のときと同じく,初老のオジサンが泣いているところを見られたらいろいろ誤解されそうなので,見終わったら再び真っ先に映画館を出ることになりそうだが,それはともかく,まだという人はぜひ楽しく見てくださいね(強引なまとめ)。

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