インタビュー
アリスと白雪姫が編集部にやってきた! アリスが語る「Dream Drops」の今後
ファッションリーダーの白雪姫や子供に戻ったフック船長らが住むおとぎ話の世界を,パティシエやおもちゃの兵隊が冒険する,可愛らしいイメージの作品だ。
好評につきテスト日程が1日延長されるなど,クローズドβテストも盛況のうちに終了した2012年9月18日,アリスに扮した運営ディレクターの武内友希氏と,白雪姫に扮した広報の大原絵理香氏が編集部を訪問し,オープンβテストに向けての展望などを語ってくれた。
4Gamer:
無事にクローズドβテストも終了しましたが,印象に残った出来事などありましたか?
クローズドβテストでは,ギルドの設立をお手伝いする「ギルド設立ツアー」や,ギルドを紹介する「ギルド紹介イベント」などを行いましたが,どちらも反応は良好でしたね。「みんなでお宝争奪作戦&武内ディレクターと座談会イベント」と題し,PvPコンテンツである「宝物争奪戦」を開催したり,プレイヤーの皆さんと直接お話しする機会を設けたりして,いろいろなご意見をいただけました。
4Gamer:
プレイヤーさんからはどういった声がありましたか?
武内氏:
多くいただいたのは,「キャラクターの移動がもっさりしている」「童話人形劇団の表示が重い」というご意見です。キャラクターの移動速度が遅い,というお声に関してですが,オープンβテスト開始時には移動速度をアップすることになりました。加えて歩行時のモーションを修正することで,体感的にも移動速度が上がったことがお分かりいただけると思います。これまでDream Dropsのキャラクターは,歩くときにお尻を大きく動かしていたんですが,こうした演出も移動速度が遅く感じられる原因だったんですね。
「童話人形劇団」は「ドール」という人形が一緒に冒険してくれるシステムなんですが,多くのプレイヤーが一か所に集中することで,表示が重くなるといったお声が寄せられていました。そこで,「他人の童話人形劇団の表示をOFFにする」というオプションを追加することにしました。
4Gamer:
童話人形劇団というと,本作の目玉要素の一つですよね。それは思い切った変更ですね。
武内氏:
ドールの非表示についてはPlayCooとも長い間議論しましたが,やはりゲームのウリとなる部分なので,こうした変更は考えていなかったようでした。ただ,先の座談会だけでなく,公式サイト経由でも,この点に関しては多くのご意見をいただいていたんです。やはり一番大事なのはプレイヤーさんのプレイ環境なので,オプションを新設することになりました。遊ぶうえで,表示が重いなどでストレスがあるようだと気持ちが萎えてしまいますから。
もちろん,他人の童話人形劇団を見たかったり,自分の童話人形劇団を見てもらいたかったりといったお声があることは承知していますので,オプションで切り替える方式にしてありますし,インスタンスダンジョンではこれまでどおり,パーティメンバーの童話人形劇団が表示されるようになっています。
4Gamer:
ほかに印象深い意見などはありましたか?
武内氏:
「ピノキオのインスタンスダンジョンが難しい」「レベル30以降,レベルが上がりにくくなる」といったお声をいただいています。クローズドβテスト時点では,ピノキオのインスタンスダンジョンにいるボスの詠唱時間が短いことから,攻略が難しくなっていたんですが,これを少しだけ長くすることで難度を下方修正します。
レベル上げのテンポについてですが,オープンβテストから追加される「ウィークリークエスト」と「白雪コレクション」で改善されると思います。白雪コレクションは適正レベルが10からなんですが,ここに関連したデイリークエストが6つあって,クリアするごとに,1%の経験値がもらえるようになっています。レベルに関係なく1%ですので,レベルアップに役立てていただけると思います。
このインスタンスダンジョンは,「白雪姫」と「裸の王様」の童話がモチーフになっていて,出てくるモンスターが,みんなカボチャパンツなどの下着姿なんです。ファッションリーダーの白雪姫が,「あんたたちのようなダサイ連中には服は必要ないのよ!」と裸にしてしまったんですね。
4Gamer:
いろいろな童話が融合したDream Dropsならではのエピソードですね。
武内氏:
ほかにも,「パティシエの回復時と攻撃時で効果音が同じなのはおかしいだろう」というお声をいただいたので,それぞれに別の効果音を用意しましたし,細かな不具合なども「これは直すべきだ」というものは後回しにせず,PlayCooと協議したうえで対応してもらいました。本来のアップデート用パッチのほかに,修正点を集めたパッチが必要になるほど多くの点を直してます。
4Gamer:
ちなみに,クローズドβテストでの職業分布はどんなものでしたか?
やはり,お菓子で仲間を回復する「パティシエ」と,絵を描いて魔法を使う「ピクトメイジ」が多かったですね。一方,パチンコや二刀流で戦う「リトルヒーロー」は少なかったです。個人的にもお気に入りで,決して弱い職業ではないと思うんですけど。
4Gamer:
「シューター」と「エッジ」という二つのスタイルが難しく感じられたのかも知れませんね。
武内氏:
Dream Dropsでは,パーティを組むことが難しいような,いわゆる「不遇職」がないように調整していきたいと思ってます。リトルヒーロー人口の問題はPlayCooのほうでも把握しています。現在はパティシエと防具が似通ってしまうんですが,今後はAGIとDEXがアップするようなリトルヒーロー向けの装備を追加するなどしていきます。
4Gamer:
このほかにはどんな追加要素が予定されていますか?
季節モノということで,ハロウィンイベントや,これにまつわるアバターアイテムなどを予定してます。
また,オープンβテストからはキャラクター作成時に選べる顔が二種類,髪型が一種類増えますので,新しくキャラクターを作る際にはぜひチェックしていただきたいです。
4Gamer:
それでは最後にプレイヤーさんへのメッセージをお願いします。
武内氏:
ゲーム内やお問い合わせフォームからいただいているご意見が本当に参考になります。自分よりももっと細かい点を見ているプレイヤーさんの指摘は,「こんなところを見てくれているんだ」と驚くとともに,本当に感謝しています。自分もゲームを遊ぶので,プレイヤー的な考え方になることも多くて,ご指摘いただいた点を実際に遊んで確かめたうえで修正要請を出すなどしています。ですので,いろいろなお声をいただけると嬉しいです。
4Gamer:
本日はありがとうございました。
ゲームキャラクターのコスプレをして編集部を訪問する,というのはメジャーなプロモーションだが,コスプレしているのが運営ディレクターご自身で,(不思議の国の)アリスの格好をして運営方針やディープな修正内容などを熱く語るとなるとかなりレアケースだ。
これからも武内氏は,プレイヤーの声に耳を傾けていくそうなので,ゲームを遊んで感じたいろんな要望をアリスこと武内氏に送ってみるのがいいだろう。待望のオープンβテストは,10月9日15:00から開始されることが決まったので,ぜひ一度ゲーム内を覗いてみよう。
■オープンβテストでの主な修正点・追加点のまとめ
- プレイヤーキャラクターの歩行速度アップ,歩行時演出の変更
- 童話人形劇団の表示をON・OFFするオプションの追加
- 白雪コレクション,および関連クエストの追加
- ピノキオのインスタンスダンジョンのボスの詠唱時間をやや延長
- 男女キャラクターともに,フェイスタイプを二つ,髪型を一つ新規に追加
- ウィークリークエストの追加
「Dream Drops(ドリームドロップス)」公式サイト
- 関連タイトル:
Dream Drops(ドリームドロップス)
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