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ハロー!Steam広場 第18回:GhostなReconが働く近未来のスープ工場
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者の独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,Steam用に1TBのSSDを積んでしまう上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第18回は,「Tom Clancy's Ghost Recon」シリーズのスピンオフ作品「Ghost Recon Phantoms」をメインに紹介しよう。このほか,とある惑星でスープ工場を経営するサンドボックスゲーム「Nom Nom Galaxy」や,不気味な人形達たちから逃げ延びるサバイバルホラーFPS「Derayenic」も,あわせてお届けしよう。
「Tom Clancy's Ghost Recon」シリーズのスピンオフ作品「Ghost Recon Phantoms」の正式サービスがスタート
今回は,近未来における特殊部隊の活躍を描いた「Tom Clancy's Ghost Recon」シリーズのスピンオフタイトル「Tom Clancy's Ghost Recon Phantoms」を紹介しよう。もともと「Ghost Recon Online」というタイトルでβテストが行われていた本作だが,今回の正式サービス開始に合わせて名前を変更したようだ。
そんなGhost Recon Phantomsは,Tom Clancy'sシリーズとしては珍しいFree to Playを採用したオンライン対戦TPSとなっている。原稿執筆時点では,8対8で行う拠点制圧戦のみで,制限時間までに1つでも多くの拠点を制圧するか,すべての拠点を制圧したチームの勝利となる。
プレイヤーは,3つある兵科のうち,いずれかを選択して戦場に出撃する。突撃銃を使って突破口を開く「Assault」,姿を消して敵の不意を付く「Recon」,ライトマシンガンで弾幕を張り,前線の味方を援護する「Support」と,選択する兵科によってプレイスタイルが異なってくる。
本作の面白いところは,ほとんどのマップが直線的な作りになっているという部分だ。当然ながら制圧拠点も直線的に配置されており,最前線の拠点以外は制圧ができないようにロックが掛かっているため,“いかに相手の裏を取るか”ではなく“いかに前線での撃ち合いに勝つか”が重要となる。
また本作には,シリーズではお馴染みのカバーアクションが存在するため,銃撃戦が始まっても,お互いが遮蔽物に身を隠しており,なかなか勝負が決まらず,膠着状態が発生することもしばしば。
お互いの様子をうかがいながら頭を出したり引っ込めたりしている姿は,傍から見ると非常にシュールなのだが,やっている本人たちは必死なのだ。
ちなみに,プレイヤーの頭上に表示されているラインは,ほかのチームメンバーへとつながっているので,味方の位置を把握しながら動くことが可能だ。本作は,チームプレイを重視した作りになっているため,チームメンバーの行動は常に意識しておきたい。
スピンオフ作品とはいえ,AR(拡張現実)風のユーザーインターフェースや,ハイテク装備,カバーアクション,チームプレイなど,Ghost Reconらしさはしっかりと受け継がれており,シリーズファンならプレイしても損はないタイトルだ。基本プレイ無料の作品なので,少しでも興味があれば,ぜひ遊んでみてほしい。
「Tom Clancy's Ghost Recon Phantoms」Steamページ(Free to Play)
とある惑星でスープ工場を経営するサンドボックスゲーム「Nom Nom Galaxy」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回紹介する「Nom Nom Galaxy」は,タワーディフェンス「PixelJunk MONSTERS」や,植物の世界をテーマとした「PixelJunk Eden」など,独自性の強い作品を展開してきた,キュー・ゲームスの「PixelJunkシリーズ」8作目となるタイトルだ。
プレイヤーは,とある惑星でスープ工場を経営し,ライバル企業「MEGA-SOUP.Inc」と,宇宙におけるスープの売上シェアを競うことになる。
まずは工場作りからスタートだ。[Tab]キーを押すと建設メニューが現れ,ここからさまざまな施設が建設できる。最初は,電力や酸素を確保する「ベース」を選択し,好きな場所に配置しよう。ちなみに,ベースが壊されてしまうとゲームオーバーだ。ベースが破壊される主な要因は,宇宙人の襲撃によるものなので,これの対策として,早い段階でシュートタワーや警備ロボットを配備しておきたい。
ベースを建設したらさっそくスープを作る機械を設置しよう。この機械に2つの材料をセットすると,スープの生産がスタートする。ただし,一度スープを作ってしまうと,機械がレシピを記憶してしまい,同じ機械では,ほかのスープが作れなくなってしまう。そのかわり,レシピを記憶した機械は,建設メニューに登録され,通常の機械より安く設置可能になるのだ。
スープが完成すると,スープ入りのカプセルが機械から排出されるので,さっそくこれを「輸出ロケット」で出荷しよう。出荷状況や現在のシェア率は,画面右上のミニマップで確認できるので,こまめに見ておきたい。
惑星内に落ちているフロッピーディスクを一定数回収すると,鍵が手に入り,これを使うとさまざまな便利アイテムがアンロックできる。材料を吸い込みながら移動できる「バキュームタンク」や,戦闘で有利になれる「サムライソード」,襲来してくる宇宙人を撃墜する「ミサイルタワー」などがあり,どれも必需品といっていいほど便利なものばかりだ。
一日の営業が終了すると収益報告書が提出され,売上の推移がグラフで確認できる。MEGA-SOUP.Incと差を広げるためにも,常に右肩上がりでいたいところだ。
スープを作って売るという明確な目的と,ライバルの存在のおかげで,常にモチベーションを保つことができ,サンドボックス型のゲームによくある“途中でダレる”ということが起きにくいのが嬉しいところ。サンドボックス型ゲームは好きだけど,目的がないとすぐに飽きちゃうという人は,ぜひ本作でスープ作りにチャレンジしてほしい。
「Nom Nom Galaxy」Steamページ(19.99ドル)
不気味な人形達たちから逃げ延びるサバイバルホラーFPS「Derayenic」
本作は最大4人で協力して,得体の知れない人形達が歩き回るハンガリーの田舎町から脱出するサバイバルホラーFPSだ。ゲームバランスをリアルタイムで調節する“AI Director”を採用しており,ランダム性の強いゲームプレイが特徴の1つとなる。
また,数多くあるスキルの中から3つ選択することで,さまざまなプレイスタイルを楽しむことができ,その組み合わせは,ざっと数えても2000通り以上あるようだ。
GREENLIGHTの紹介ページには,すでにアーリーアクセスや,今後のアップデートの予定が書かれており,開発チームは,やる気満々といった様子。本作に興味のある人は,下のムービーを見つつ,Steamでのリリースを待とう。
「Derayenic」GREENLIGHTページ
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