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「モンスターハンターDynamic Hunting」や「源平大戦絵巻」はどのようなコンセプトで作られたのかが語られた,「iLove iPhone Vol. 17」レポートを掲載
これは,「iPhoneの楽しさを伝える」というコンセプトのもとに毎月開催されているイベント。iPhone/iPod touch/iPadアプリ(以下,iPhoneアプリと表記)の開発関係者が,ヒット作の要因や開発秘話をプレゼンしたり,新作アプリがいち早く遊べたりと,毎回さまざまな趣向が凝らされている。
今回は,Vol.17で取り上げられたテーマのうち,カプコンの「モンスターハンター Dynamic Hunting」(以下,「MHDH」)と,セガの「源平大戦絵巻 〜白の波濤、紅の雲霞〜」(以下「源平大戦絵巻」)のプレゼンに絞ってレポートしよう。
水上氏はまず,「モンスターハンター」シリーズの概要を紹介したあと,「MHDH」をなぜiPhoneアプリ向けに開発を行ったのかを説明した。
水上氏によれば,「MHDH」の一番の狙いは,シリーズのファン層を広げることだという。これまでモンハンシリーズでは,温泉ツアー企画やアニメ化など,さまざまな分野でファン層を広める試みを行ってきたが,スマートフォンの分野には,まだ手を出していなかった。
それを踏まえ,「『MHDH』を数多くあるモンハンシリーズの新たな扉としていきたい」そうである。
手塚氏によると,「MHDH」は「iPhoneゲームに求められる分かりやすさ」が最も重要なテーマで,「モンハンらしさとシンプルさの両立に苦労した」そうである。ちなみに,チューニング中に「無意識のうちにモンハンっぽくなりすぎて」しまい,シンプルに戻すこともあったとのこと。
また手塚氏は,「これまでのモンハンのゲーム性をiOSにそのまま持ってきても,iPhoneユーザーには絶対に受け入れられない」と考えていたそうで,開発中はiOSデバイスならではの操作性を目指して開発していたそうである。
水上氏はプレゼンの最後に,iPhoneアプリ「ストリートファイターIV Volt」が7月に配信予定であること(関連記事),また「MHDH」で無料バージョンアップの予定があると発表。情報は,今後随時公開されていくとのことなので,気になる人は続報を待っていてほしい。
なお,「MHDH」の概要については「こちら」,「ストリートファイターIV Volt」については「こちら」の記事で紹介済みだ。
次に行われたのは,セガの「源平大戦絵巻」に関するプレゼンだ。登壇したのは,“セガの悪徳プロモーター”という,なんとも怪しげな肩書きで紹介されたキラ・ロッソ氏と,これまた怪しさ全開の風体で登場した,企画監修を務める,虚無僧(?)の新小田夢童氏だ。
キラ・ロッソ氏……で名前は決まったらしい。詳しく知りたい人は「こちら」の記事の一番最後をチェック |
新小田夢童氏。プレゼンはほぼすべてロッソ氏が行い,新小田氏はあまりしゃべらなかった。Twitterではあんなにつぶやいているのに…… |
ゲーム内容については,「タワーディフェンス」系のジャンルに,デッキ構築型トレーディングカードの要素を盛り込み,何回でも楽しめるようにする,というのが本作のテーマとのこと。
また,「誰もが一度は教科書で見たことのある絵巻が動く」というビジュアルは非常にインパクトがあり,キャッチーに仕上がっているのではないか,ともコメントしていた。
ちなみにロッソ氏は,2012年度に放送されるNHK大河ドラマ「平清盛」のスタートにあやかりたいともぶっちゃけていた。そういったムーブメントを計算に入れるのは重要だと筆者も思うが,なんとも“悪徳プロモーター”らしい発言である。
「源平大戦絵巻」については,4Gamerの記事で詳しく紹介していて,ロッソ氏と新小田氏にも話を聞いている。今回のプレゼンでは語られなかった話も出ているので,本作(とロッソ氏と新小田氏)に興味を持った人は,「こちら」をクリックしてみてほしい。
- 関連タイトル:
モンスターハンター Dynamic Hunting
- 関連タイトル:
源平大戦絵巻
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