プレイレポート
「Tree of Savior」のややこしい育成システムをおさらい。転職するか,同じクラスを再習得するかが悩ましい
近年は,新たにサービスされるPC用MMORPGの数自体が減ってきているので,そういった点でも,注目を集めるタイトルとなりそうだ。
オープンβテストは1か月以上継続され,キャラクターレベルのレベルキャップは280,クラスは7次職までプレイできる。すでに正式サービスに入っている韓国では,8月18日に8次職も実装されており,どのようなキャラクターが育成できることになるのか,期待が高まるばかりだ。
ただ,実を言うと本作のキャラクター育成は,かなりややこしい。オープンβテストを始める前に,本作最大の特徴となる,育成周りのシステムをざっとおさらいしておこう。
転職するか再習得するかが悩ましい多様なクラス
本作のクラスシステムは,最初に近接戦闘クラス(ソードマン),遠距離攻撃クラス(アーチャー),攻撃魔法クラス(ウィザード),回復魔法クラス(クレリック)の4種類から,1クラス(一次職)を選ぶことになる。ここからゲーム内で経験値を獲得し,クラスレベルを15まで上げると,2クラス(二次職)を選択できるようになる仕組みだ。
転職にあたっては,ソードマンが「ハイランダー」と「ペルタスト」に分岐するといった感じで,基本的に2つの新職業が登場することになる。この「クラスレベルを15まで上げると,2つの職業が出現」というサイクルは,2クラスに限らず,基本的に7クラスまで繰り返される(ごく一部で例外はある)ので,本作には数多くのクラスが登場するというわけだ。
これだけならシンプルな転職なのだが,注意したいのが,あえて転職せずに「同じクラスをもう一度習得する」ことも可能だということ。例えば,アーチャーの2クラスである「レンジャー」と「クォレルシューター」のどちらも選ばずに,もう一度アーチャーを選択すると,アーチャーが強化されて“2サークル”の状態になる。
サークルは,1つのクラスにつき最大で3まで設定されており,サークルが上がるごとにクラスランクも1上昇。スキルのレベル上限もアップしてさらに強化できるようになるほか,新たなスキルも習得できる。
クラスレベルが1上がると,スキル習得・強化に必要なスキルポイントが1もらえるのだが,アーチャーのスキルポイントはアーチャーのスキルにしか使えないという制限がある。「1サークルにつき,15スキルポイントが使える」と考えると分かりやすいだろうか。
そのため,強化したいスキルがある場合は,新クラスではなくサークルを優先したほうが良いこともあるのだ。
本作のクラスシステムは,「あれもこれも」と取得していくと,スキルレベルの関係で強くなりにくい。最終的にどのような方向性のキャラクターを育成したいかを考えたうえで,注力するクラスを決める(3サークルまで取得する)のがおすすめだ。
また,クラスによっては,使用できる武器の種類が変わってしまって,それまでに経由したクラスのスキルを使うには武器の持ち替えが必要になることもあるので,そのあたりも考慮して,経由するクラスを決めたいところだ。
ステータスの割り振りは計画的に
キャラクター育成に関するもう1つの大きな要素が,ステータスの割り振りだ。レベルアップでもらえるステータスポイントを使って,「力」「体力」「知能」「精神」「敏捷」の5つのステータスに割り振ってキャラクターを強化していく。それぞれにポイントを割り振ると,力なら物理攻撃力やクリティカル攻撃力,体力ならHPの最大値や自然回復力,知能なら魔法攻撃力,精神ならMPの最大値や自然回復力,魔法防御力,敏捷なら命中や回避,クリティカル発生率などが強化されるといった具合だ。
全部大切そうに見えるが,魔法攻撃は必中扱いで命中が不要だったり,クリティカルが発生しない特性があったりするので,攻撃魔法クラスで敏捷を有効に使うのは難しい。物理攻撃クラスは力を優先すれば良いのかというと,敏捷にクリティカル発生率が付いている都合上,育成方針によってはそうとも言い切れない。
また,ステータスは数値が高ければ高いほど, そのステータスの増加量にボーナスが加算されるので,こちらも最終的にどのようなキャラクターにしたいかによって,ある程度絞って割り振っていくことをおすすめしたい(なお,力と知能は影響力が限定的なぶん,ボーナスの増加割合も大きく設定されている)。
最後にお伝えしておきたいのが,クラスの選択やステータスの割り振りはやり直せないということだ。インタビューでもお伝えしているとおり,現状,海外ではスキルリセットが販売されているだけで,クラスやステータスのリセットはできない仕様となっている。グローバルワンビルドの本作では,日本の課金まわりのサービスは,海外に倣うとのことなので,リセットできないことを前提に育成を進めたほうがいいだろう。
もちろん,自分の作りたいように作るのが一番良いが,筆者自身,CBTで適当に育成しすぎてレベル上げが辛い,ということを経験しているので,ちょっとは気にしておいたほうが幸せになれるかもしれない。
ひとまず,オープンβテストが始まるまでの時間で,公式サイトをじっくり確認しつつ,どのようなキャラクターにするのかイメージしておこう。
「Tree of Savior」公式サイト
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Tree of Savior Japan
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