連載
マフィア梶田の二次元が来い! / 第57回:花咲くアユタのFPS症候群
オタク界のオールブラックスとは俺達のことだ
「花咲くいろは」を観て,まんまと温泉旅館に行きたくなっているチョロいオタクがここにひとり……。俺は! 温泉が! 大好きです! どのくらい好きかというと,温泉に入れなくなるのが嫌だから,体中に二次元キャラのタトゥーを入れるのを我慢しているくらい温泉が好きです。だから「テルマエ・ロマエ」も愛読して……それはあんまり関係ないか。
とにかく,俺も次郎丸さんみたいにお偉い作家先生を気取って,温泉旅館で原稿を書く生活を送ってみたいですよ。あわよくば現役女子高生の中居さんで亀甲縛りの練習をしたい。
美少女アニメと温泉旅館の組み合わせなんて,俺のストライクゾーンをハイドロブレイザーでえぐるようなマネしやがって……おのれ……おのれいろは……!!
RADIO 4Gamerの第58回では,スクウェア・エニックスが5月中に配信予定のiPhone/iPod touch/iPad用RPG「ケイオスリングス オメガ」を特集。本作は,2010年に配信された「ケイオスリングス」の続編にあたる作品で,前作から1万年の時を遡った世界が舞台となっています。
番組ではプロデューサーである安藤武博氏と,宣伝プロデューサーの井上和則氏をゲストとしてお招きし,色々とお話を聞きました。
ちなみに本作に登場する「アユタ」というキャラクターは,しこりん(岡本信彦さん)が演じているのですが,なんとこのキャスティングはRADIO 4Gamerの第27回放送で,前作「ケイオスリングス」を取り上げたのがきっかけなんですよね。いやぁ,ラジガメも影響力のある番組になってきたで! 嬉しい限りですわ。
「ケイオスリングス II」も開発中のようですし,今後どのような展開をしていくのかが非常に楽しみです。しかし,こんなにもガチンコな完成度のRPGがスマートフォンで遊べるんだから,エライ時代になったもんやで……。
今回は久しぶりに映画の話でもしましょうか。ちゃんとゲームに関係あるやつ。
日本では2010年の12月に劇場公開された,「GAMER」という知る人ぞ知る……というか,ぶっちゃけあまり大きな話題にはならなかったSFアクション映画がありまして。近未来のアメリカが舞台となっているんですが,この世界ではナノマシンを注入した囚人をプレイヤーが遠隔操作して戦わせる,「スレイヤー」という殺人TPS(FPS)ゲームが大流行しているんですよ。政府公認で「30戦生き抜けば免罪」という,まぁありがちといえばありがちなんですけど,道徳もクソもないイカれた設定になっています。
主人公の“ケーブル”(ジェラルド・バトラー)は,何者かの陰謀で殺人犯に仕立て上げられ,このゲームに参戦するハメになったのですが,彼を操作しているのがもう,デジタル世代丸出しのクソ生意気な17歳のガキンチョなんですわ。ただ,ゲーマーとしての腕は確かで,しかも使用キャラクターであるケーブルも元軍人だから,基本スペックが高いのなんの。普通の囚人なら2〜3回の戦闘で死亡してしまうところを20戦以上も戦い抜いていて,「スレイヤー」内ではスタープレイヤー・キャラクターという扱いなんですよ。
まぁ,FPS症候群気味のシューターならワックワクしちゃう感じのストーリーですよね。ちょっと古い記事ですが,実際にいくつかのオンラインFPSともタイアップしていたりします。
FPSField,12月3日より上映のハリウッド映画「GAMER」とコラボ
GAMERの何がイイって,映像が非常によくできていまして,銃口と目線の方向を固定したまま,上半身ごと忙しなくキョロキョロするアノ感じなんかを,思わず笑ってしまうくらい上手に再現しているんですよ。個人的にはそれだけでも,チェックする価値アリだと感じました。
ただ,若干「スレイヤー」のルールや設定について説明不足だったり,急展開で視聴者を置いてけぼりにしてしまう部分があったり……恐らく,ゲームに詳しくない人だと足りない部分を脳内補完できなくて,頭の中が「?」マークだらけになってしまうんじゃないかと。一番やりたかったのは,TPS(FPS)ゲーマーが喜ぶような映像を作るという部分で,ストーリーに関しては二の次三の次だったんじゃないかな,という印象は受けました。あ,ちなみに監督は「アドレナリン」シリーズのマーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラーです。脚本も共同でやってますね。
また,劇中では「スレイヤー」とは別に,一般人にナノマシンを注入したキャスト(俳優)を操作して仮想生活を楽しむ「ソサエティ」というゲームも出てくるのですが,これまた描写が面白いです。見た感じは完全に実写の「セカンドライフ」,または「PlayStation Home」なんですが,何が凄いってセクロス(性的な意味で)までできちゃうんですよね。
で,ケーブルの嫁さんがこの「ソサエティ」のキャストとして働いているのですが,それを操作しているプレイヤーがマツコ・デラックスとオークを悪魔合体させたようなステキなビジュアルでして,いわゆるネカマまでネタにしている辺り,ブラックなセンスが光っていますわ。
というわけで,粗いところも目立つのですが,タイトルどおりゲーマーの琴線に触れるものがある作品なので,興味があればぜひBlu-rayまたはDVDを手に取ってみてくださいな。
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