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マリオも祝福に駆けつけた「ソニック25周年 アニバーサリーパーティー」をレポート。25年に及ぶソニックの歴史を開発陣が語った
ソニックチャンネル
1991年6月23日,北米で「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が発売(国内発売は同年7月26日)されてから25周年を迎えた今年のイベントでは,ソニックシリーズのプロデューサー 飯塚 隆氏をはじめとする開発陣によって,ソニック25年の歴史が秘蔵の資料とともに語られた。
1991年に発売されたメガドライブ用ソフト(北米はGENESIS)の主人公・ソニックは,もともとハリネズミのほかにウサギなどもモチーフの候補として挙がっており,当時のデザインがステージ上のスクリーンで披露された。
そして,翌年発売の「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」では,ソニックの相棒・テイルスが登場。とにかく可愛い弟分としてデザインされ,ゲーム画面外に出てしまったときに戻ってこられるように,2本の尻尾をプロペラのように回して飛行するという能力が与えられている。
その後,メガドライブでは「ソニック・ザ・ヘッジホッグCD」「ソニック・ザ・ヘッジホッグ3」「ソニック&ナックルズ」などが発売された。これらのタイトルに登場したエミーとナックルズは,現在のメインキャラクターとして活躍している。
「ソニック・ザ・ファイターズ」や「ソニックR」など,いくつかのスピンオフ作品を挟み,プラットフォームがドリームキャストへと移った1998年に発売されたのが「ソニックアドベンチャー」だ。
完全3Dゲームとなったことで,ソニックのデザインも大幅に変わっている。その頃から現在に至るまで,ソニックのデザインを手がけているのがデザイナーの上川祐司氏。ステージには上川氏とともに,同作以降,サウンドディレクターとしてたびたび作品に携わる瀬上 純氏が登壇した。
「ソニックアドベンチャー」は,ソニックシリーズのターニングポイントとなったタイトルである。「クラシックソニック」と呼ばれるメガドライブ時代を中心としたデザインから,ハードの性能が上がり豊かな表現ができるようになったことで,頭身が上がってアクションを大きく見せる「モダンソニック」へと生まれ変わった。
サウンド面も音楽の軸をガラリと変えた。キャラクターに音声が入り,さらにそれぞれのテーマ曲なども作られて,よりドラマチックに物語を演出している。
続く2001年の「ソニックアドベンチャー2」は,開発陣11人がアメリカへと渡って開発が行われた作品だ。その最初のステージとなる「City Escape」はサンフランシスコをイメージしており,「現地で感じたすべてをゲームに落とし込んだ」と瀬上氏は語っている。
アメリカが本場であるエクストリームスポーツも取り入れ,同ステージの序盤ではソニックがボードで坂を滑り降り,さらにレールでグラインドトリックを披露するなど,アクション部分も大きく進化している。
また,本作からソニックのライバルキャラクターとしてシャドウが登場。将来的にも重要なキャラクターになることを意識し,現地でフォーカステストを行った結果がデザインに反映されている。
この頃からセガ(当時)は,他社のプラットフォームにソフトを供給するようになり,ソニックシリーズは主に任天堂のハードで展開された。そして2003年には,シリーズ初のTVアニメーション「ソニックX」が放映される。この番組をきっかけに,ソニックファンになった人も多く,客席からは大きな歓声が挙がっていた。
2003年にニンテンドーゲームキューブなどで発売となった「ソニックヒーローズ」は,ゲームシステムにチームプレイが導入された。全12体(3体×4チーム)のキャラクターの中には,「ソニックアドバンス2」のキャラクターであるウサギの「クリーム」も飛行タイプのキャラクターとして登場している。
同時期に制作された2作品だが,「ソニックヒーローズ」でどうしても飛行タイプのキャラクターが必要ということで,「ソニックアドバンス2」の開発陣に依頼して,クリームのキャラクターコンセプトを変えてもらったという経緯があるそうだ。
レースゲームとして2006年に発売された「ソニックライダーズ」では,プロダクションI.Gにキャラクターデザインとアニメーション制作を依頼し,従来のシリーズ作品との差別化を図っている。
そして,同年には15周年記念タイトル「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」がリリース。この作品以降,サウンドディレクターに大谷智哉氏が加わり,サウンドに新たな方向性を取り入れている。
Wiiを中心にリリースされたシリーズ作品では,2008年の「ソニック ワールドアドベンチャー」に登場した「ウェアホッグ」に変身するソニック,2009年の「ソニックと暗黒の騎士」に登場した剣を使うソニック,そして2010年の「ソニックカラーズ」に登場した「カラーパワー」など,さまざまな新しい仕組みによって遊びの幅を大きく広げている。なかでも,カラーパワーは以降のシリーズ作品にも登場し,システムとして定着している。
2011年には,それまでのソニックシリーズの集大成となる20周年記念タイトル「ソニックジェネレーションズ 白の時空/青の冒険」がリリース。クラシックソニックとモダンソニック,それぞれのステージが登場し,初代「ソニック」のサウンドを手がけた中村正人氏の楽曲が,瀬上氏らの手によって初めてアレンジ収録された。
そして,今年発売されるニンテンドー3DS用ソフト「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」は,クラシックソニックとモダンソニックに続く,新たなブランド「ソニックトゥーン」(北米は「SONIC BOOM」)の3作目となる。ステージでは,そのデモンストレーションも行われていた。
「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」の特徴は,タイトルのとおり「ファイアースタイル」と「アイススタイル」の2つの能力を使って進行するというもの。前作はキャラクターを切り替えて,パズルのような手順で攻略したのに対し,本作はキャラクターを切り替えなくともクリアできるステージ構成になっており,ソニックシリーズ本来の面白さであるスピード感を重視しているという。
イベントの後半には,「マリオ&ソニック AT リオオリンピック」(Wii U / ニンテンドー3DS)のゲーム大会が行われた。なんとステージには,ソニックを祝福するべくマリオが登場し,ゲーム大会を盛り上げていた。
そしてラストでは,2017年に向けてソニックシリーズの新プロジェクトが現在進行中であることが発表となった。こちらは7月にカリフォルニア州サンディエゴで開催される25周年イベントにて,詳しい発表が行われるという。その模様はTwitchで中継されるとのことなので,楽しみに待とう。
ゲームでオリンピック種目を競い合うソニックとマリオがステージでも競演。ディレクターの笠原英伍氏(左)が解説を担当した |
来場者から選ばれた4人がマリオチームとソニックチームに分かれてサッカー対決。試合はマリオチームの勝利に |
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