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「ROBOTICS;NOTES」の発売記念ライブで,Zweiが「拡張プレイス」など全8曲を熱唱。志倉千代丸氏による制作エピソードの披露も
Zweiは,ボーカルのAyumuさんとベースのMeguさんからなるガールズユニット。2002年の結成以降,ライブハウスを中心に活動し,着実にファンを増やしている。また,「Memories Off ゆびきりの記憶」や,「うみねこのなく頃に散 〜真実と幻想の夜想曲〜」といったゲームタイトルの主題歌も担当し,最近ではゲームミュージックファンの間でも知名度が急上昇中だ。
そのため,今回のライブは,事前に行われた観覧者募集の抽選に漏れる人が続出するなど,非常にプレミアムなものとなった。
当日はZweiがROBOTICS;NOTESの主題歌「拡張プレイス」を始めとする全8曲を披露。ROBOTICS;NOTESの企画・原作を担当し,「拡張プレイス」の作詞作曲も手掛けた志倉千代丸氏がゲスト出演してトークを展開するなど,ファンも大満足のライブとなったので,本稿ではその模様をまとめてみたい。
ライブは,「拡張プレイス」「Dragon」「オカルティクスの魔女」という新旧の楽曲を織り交ぜたメドレーからスタート。会場は,いきなり凄まじい熱気に包まれた。その後も立て続けに「風の旋律」「イナンナの見た夢」と,ファンにはなじみ深い楽曲が次々に演奏された。
続いては,Meguさんが「激しい曲だから覚悟するように!」という,「拡張プレイス」のカップリング曲「Monster」へ。力強い曲調とボーカルでたたみかけると,ファンもそれに負けないテンションで応えていた。
ベースのMeguさん |
ボーカルのAyumuさん |
「Monster」が終わったところで,Zweiが特別ゲストの志倉千代丸氏をステージに招き入れ,「ROBOTICS;NOTES」のトークタイムに。「どのキャラが好き?」という志倉氏の質問に対し,Meguさんが「フラウちゃんが好きです」と答えると,志倉氏は「あの腐った感じがたまらないよね!」と返して会場を爆笑させた。
続いてAyumuさんから,「私達はステージに立つと興奮するんですけど,志倉さんが興奮するのってどんなときなんですか?」と質問されると,志倉氏は「それ,いっちゃっていいの?」とシモネタ(?)に行くそぶり。Meguさんが「いや,ライブとかで……」と軌道修正すると「今も興奮してますよ! 皆さんの前でしゃべるなんて滅多にないですから!」と,とくにオチもつけず,まっとうにコメントした。いつもの志倉氏らしからぬ雰囲気だったが,その後には「今日は女の子もチラホラいますね。もう男子は見えねえよ!」と,いつもの志倉っぷりを発揮し,会場を沸かせた。
次に「拡張プレイス」がどのようにして生まれたのかという質問がMeguさんから飛ぶ。すると志倉氏は「部活の夢から学校の夢,島の夢,日本の夢,世界の夢,宇宙の夢といった感じで,夢はどんどん拡張していく」と曲のコンセプトを説明した。「Retinaディスプレイ(編集部注:iPhoneなどで採用されている超高解像度ディスプレイ)のドットが見えないとか言ってるけど,宇宙から見ればお前らの住んでる星,地球がドットなんだと,そういう皮肉も込めています。ミクロからマクロに目線を引いていくと,お前らの悩みなんて小っちゃいじゃないか,というのがテーマですね」と語った。
ライブ前日に徹夜で「ROBOTICS;NOTES」をクリアしたというMeguさん。「実績はこれから解除します!」と,意欲を見せていた。また,夏には欠かせない(?)アイストークでは,志倉氏がパピコの食べ過ぎで腹痛になってしまったというエピソードを披露。「食べ過ぎは良くないよね。でも美味しいから……」とアイス好きの一面をのぞかせた |
また,「楽曲のメロディがどのようなイメージで生まれるのか」という質問に対しては,「熱ければいいんじゃね?って感じですね」と即答。加えて,テトリスのブロックを長棒で一気に消すイメージでサビを作るという,“テトリス理論”も披露した。志倉氏によると,ブロックが溜まったBメロの後半でサビが来て,それを長棒というサビで一気に消していく感覚が気持ちいいのだという。このあたりは志倉氏独特の例え方だ。
また作詞については,「伏線を投げた数と回収する数は合ってなくてもいい」とコメント。回収していない伏線をめぐって,ファン同士でコミュニケーションを取ってもらうことが大切だとしていた。加えて,主題歌の場合は歌詞自体が伏線だと思っていると語り,「歌詞を見て伏線を回収したいと思っている人は,ぜひ作品をやってほしい。作品をやると,歌詞が違ったものに見えます」とアピールしていた。
トークコーナー終了後は,Zweiが「あの曲をまだ(フルでは)やってないので」と,「拡張プレイス」を熱唱。続いて,ピアノの弾き語りがなんともしっとりとしたバラード曲「∞〜インフィニティ〜」へ。
「人は生きていれば辛いことや悲しいことがたくさんあると思いますけど,そんな中でも,上を見れば,星や月が綺麗に見えたり,太陽の光が美しく見えたりするように,希望を持って,生きて前に進んでもらいと思います」と,ファンにメッセージを送った。
そしてラストは「小指のパラドックス」で会場を1つにし,ライブを締めくくったが,鳴り止まないアンコールの声に応えて,もう1度「拡張プレイス」。メンバーもファンも完全燃焼して,ライブは幕を閉じた。
−セットリスト−
1,拡張プレイス・Dragon・オカルティクスの魔女(メドレー)
2,風の旋律(PSP 「Memories Off ゆびきりの記憶」OP)
3,イナンナの見た夢(PS3「うみねこのなく頃に〜真実と幻想の夜想曲〜」OP」)
4,Monster
5,拡張プレイス(科学アドベンチャー・シリーズ第3弾「ROBOTICS;NOTES」OP)
6,∞〜インフィニティ〜
7,小指のパラドックス(Xbox 360用「Memories Off ゆびきりの記憶1stOP,PSP「Memories Off6 Next Relation」OP)
〜アンコール〜
8,拡張プレイス
「ROBOTICS;NOTES」公式サイト
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(C)MAGES./5pb./Nitroplus
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