プレイレポート
爆弾をめぐる駆け引きが熱い。「トイ・ウォーズ」で6月25日に実装される新モード「ボンバーマッチ」の先行プレイレポートを掲載
「トイ・ウォーズ」公式サイト
「ボンバーマッチ」は以前のインタビューでお伝えしていた,いわゆる「爆破戦」と呼ばれていたもので,特定のポイントを爆破すれば勝利というモードだ。この実装を心待ちにしていたプレイヤーも多いだろう。今回,実装前のボンバーマッチをプレイしてきたので,そのプレイフィールを紹介していこう。
爆弾の設置/解除は音で判断!
勝敗は味方の連携が鍵になる
新モード「ボンバーマッチ」は,「爆弾の設置・爆破」を狙うレッドチームと,「爆破の阻止」を目指すブルーチームに分かれて競うというものだ。ラウンドごとの立場の変更はなく,レッドチームで始めたら,勝負が決するまでずっとレッドチームで戦うことになる。勝利条件は,以下のとおりだ。
●レッドチームは,爆弾を設置して爆破するか,ブルーチームを全滅させると勝利
●ブルーチームは,爆弾の設置前にレッドチームを全滅させるか,設置された爆弾を解体(できた時点で勝利となる),またはレッドチームがタイムアップまで勝利条件を満たせないと勝利
プレイヤーはプレイ開始時に,勝利に必要なラウンド数を5,7,9ラウンドから,同時に1ラウンドの制限時間を3,4,5分から選択できる。参加人数は,それぞれのチームに8人まで,最大8人vs.8人での戦闘が楽しめる。
ボンバーマッチが行えるマップは,ホビーシップ/キッチン&アトリエ/ウォーターガーデン/クラストキングダム/トイボックス/ワイルドウェスタン/ミッドナイトスクール/ナイト・イン・ザ・ハウス/バトルジオラマの9マップ。それぞれのマップには,2か所の爆弾設置ポイントが設定されている。なお,レッドチームは,どちらか一方のポイントを爆破すればいい。
さて,ボンバーマッチという名前のとおり,爆弾をめぐって行われるこの戦いだが,忘れてはならないルールが,自チームが全滅すると負けるというもの。そう,このモードではプレイヤーが倒れると,次のラウンドまで復活できないのだ。
全滅とはいかなくても,人数が減れば爆弾の設置/解除の行動にも大きく影響してしまう。爆弾をどうするかも重要だが,そちらに気を取られて全滅なんてことがないように,うまく立ち回りたいところだ。
そして,もう1つの勝利条件で,このモードの主役といえる爆弾は,ラウンド開始時に,ランダムでレッドチームのメンバーの誰かが所持することになる。爆弾を持ったプレイヤーは,2か所ある爆破ポイントを目指すわけだが,途中で倒された場合,その場に爆弾を落としてしまう。この爆弾は,レッドチームのメンバーであれば誰でも拾えるので,ブルーチームとしては,回収されないよう行動して,タイムアップを狙うのも有効だ。
無事に爆弾を持ったプレイヤーが設置ポイントに到着したら,次は設置だ。設置ポイントは緑色のマーカーで画面上に示されており,その付近に爆弾を持って近づくと,通常の照準の周囲に四角い枠が表示される。その枠が赤く反応される場所が,爆弾設置可能なポイントだ。設置したい場所に画面を向けて,[E]キーを7秒間押し続ければ設置完了となる。設置中は,それと分かりやすい音が周囲のプレイヤーにも聞こえるので注意しよう。また,床に設置するときは,しゃがみながら行う必要があるのことにも注意だ。設置した爆弾は,完了から40秒で爆発する。
また,マップの地形によっては,壁や天井などにも設置可能だ。分かりづらい場所に設置して,発見を遅らせるのも重要な戦術だ。
このタイプのゲームモードでは,ラウンドの残り時間が爆破までの時間より少なくなり,爆弾での勝負を捨てることもある。しかし本作では,爆弾の設置が完了すると残り時間のカウントがストップする仕組みになっている。つまり40秒以下,それこそ残り1秒の時点でも設置が完了さえすれば,爆破か解除,もしくはどちらかの全滅まで勝負が続けられるわけだ。
爆弾が仕掛けられると,レッドチームは爆弾の防衛,ブルーチームは爆弾の解除が主な目的となる。爆弾の解除方法は設置と同じで,カーソルを爆弾を合わせて[E]キーを7秒間押し続けることだ。爆弾を解除しようとすると,設置時と同様に特徴的な音が流れる(距離による音の強弱も同じ)ので,その音が聞こえたら,レッドチームはすぐに解除を阻止しなければならない。
こうした爆弾の設置,解除,そして爆弾の回収,どれにも言えることだが,特定のポイントに向かって行動するということは,当然その場所で狙われやすくなってしまう。一度倒されると次ラウンドまで復活しないというルール上,周囲の状況確認や,仲間のサーポートが重要だ。もちろん,状況によっては相手チームの全滅を目指してもいいだろう。地面に落ちたり,設置された爆弾をおとりにするのも面白い。
実際にテストプレイでは,爆弾の設置後に分かりづらい場所に隠れて,ブルーチームが解除しようと無防備になったところを狙い撃つといった場面が見られた。ブルーチームもただ解除しにいったのではなく,周囲を確認したうえでの出来事だった。爆発までの40秒という時間と,クリアリングに掛けられる時間での,ギリギリの駆け引きが垣間見られた瞬間だ。
勝敗が決まると,プレイヤーには経験値やゲーム内通貨「Toy Point(TP)」が配布されるのだが,このボンバーマッチにおける計算方式は,ほかのモードと若干異なっている。通常のキル/デス以外に,爆弾の設置/爆破や解除といった実績を示す「ミッション」という項目が追加されているのだ。
この「ミッション」自体は個人成績には残らないのだが,得られる経験値やToy Pointに,結構大きな影響を与えている。場合によっては最大キル数のプレイヤーよりも高ポイントになっていたので,爆弾の設置よりもキルを稼ぎたいといった,本来の目的から外れることはあまりなさそうだ。
なお,今回実装されるボンバーマッチは一般戦のみで,クラン戦には未対応となっている。これは,勝敗が決まるまで同じチームで戦い続けることが果たして公平なのか,ラウンドごとにレッドチームとブルーチームを交代したほうがいいのか,まずは一般戦で様子を見るためで,プレイヤーの意見も募りたいとのことだ。
このほかのアップデート内容としては,6月25日のボンバーマッチ実装記念して,実銃のカモ(迷彩)バージョンが2種類入っている武器ミスティBOXの第5弾が発売されるとのこと。また,ディーヴァシリーズとヒーローシリーズに,日本人の好みを反映したという新フェイスが,それぞれ1つずつ実装される予定だ。こうした新フェイスは,今後も順次実装していくという。
さて,最初にルール説明を聞いたときは,「攻め側のレッドチームが有利なのかな?」という印象を持っていた。しかし,実際にプレイしてみると,確かに爆弾設置側のレッドチームが主導権を握りやすいのだが,爆破ポイントが2か所のどちらかに決まっているので,行動が読まれやすい。そのためか,想像していたよりも,大きな差がないように感じられた。
とはいえ,今回のテストプレイは,3人vs.3人と少人数での対戦だったので,最大人数の8人vs.8人だとその印象も大きく変わるかもしれない。亀田氏は最大人数の場合は,かなり戦略的な戦いをしないと勝てないかもしれないと語っていた。
これまでの戦闘ルールと大きく異なる「ボンバーマッチ」。亀田氏は,この新モードに関して「これまでのトイ・ウォーズにない新しい遊び方や戦術が生まれるのではないかと期待している」と話していた。実装日となる6月25日を楽しみに待とう。
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