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今井麻美さんと喜多村英梨さんの“ガチンコ・ウォーズ”が勃発!? 「トイ・ウォーズ」声優オーディションの模様をレポート
このオーディションは,このたび実装されることになった「ホビークラ部」に所属するキャラクター4名のうち,「長峰リョウ」「海藤アカネ」ら2名のキャストを一般公募で決めるというもので,今回行われたのは,その二次審査となる。
なお,残り2名のキャラクター「倉光レイ」「橘フウリュウ」は,5月に開催されたイベント「トイ・ウォーズ☆ふぇすてぃばる」で発表されたように,声優の今井麻美さんと喜多村英梨さんがそれぞれ担当することが決まっている。
本稿では,オーディションに加えて,今井麻美さんと喜多村英梨さんが行ったトイ・ウォーズのテストプレイ,メディア合同のインタビューの模様をレポートしていこう。
「トイ・ウォーズ」公式サイト
倉光レイ |
橘フウリュウ |
参加者それぞれの思いがぶつけられたオーディション
長峰リョウ |
海藤アカネ |
審査員はトイ・ウォーズのプロデューサーである小島幸博氏(ガンホー・オンライン・エンターテイメント),音響プロデューサーの稲葉順一氏(ダックスプロダクション),音響監督の鳥島和也氏(エックスワン),雑誌「声優グランプリ」編集部の森本健二氏ら4名。さらに,ホビークラ部のキャラクターを演じる今井麻美さんと喜多村英梨さんが,ゲストとして同席して参加者達を見守ることになった。
オーディションの流れは,2人1組で会場に入り,1人1分の自己PRと自分が希望する役のセリフを読み上げるという形式。先に海藤アカネ役を希望する女性10名が,その後インターバルを挟んで長峰リョウ役を希望する男性10名が,おのおのの心意気を審査員達にぶつけていく。
自己PRでは,「ポルトガル語でボサノバを歌う」「“もし,トイ・ウォーズの世界に家電量販店があったら”という設定で寸劇を行う」「餌を食べるアルパカの顔まねをする」といったパフォーマンスを行う人がいたり,「声優を目指すきっかけ」「仕事中にやってしまった失敗」など,自分のことを大いに語る人がいたりと,参加者達の個性が存分に発揮された部分であった。
審査員達は皆真剣な面持ちで審査に臨んでいたが,参加者がユニークなPRを披露したときには笑みを浮かべる場面も見られた。
セリフを読み上げる審査では,音響監督の鳥島氏が,演技を見たあとに,同じセリフを「もっと軽い感じで」「ドスのきいた感じで」など,リクエストを出すこともあった。
素人目線だと非常に抽象的なディレクションに思えたのだが,参加者達の演技が,リクエストを受ける前と後では確かに変化していたことに驚き,声優という職業の難しさを垣間見たようにも思う。
ちなみに参加者の様子はというと,とにかく皆緊張していたの一言。会場の空気は始終ピリピリしていて,オーディションにはまったく関係ない筆者まで,なぜか胃が締め付けられて腹痛に苦しんだほどだ。そんな状況の中でも自分をしっかり表現する参加者達には,やはり並々ならぬ思いがあるのだろう。
なお,二次審査の結果は,6月4日に開催されたガンホーフェスティバルで発表されており,6名の最終候補が三次審査へと進む。三次審査では,トイ・ウォーズのプレイヤーによるWeb投票が行われ,7月上旬頃に晴れてキャストが決定されることになる。なお,Web投票はすでに始まっており,締切は6月10日の15:00となっている。
最後の審査をするのはまさにこの記事を見ているであろうプレイヤーなので,ぜひ投票してほしい。
「トイ・ウォーズ」公式サイト内声優オーディション特設ページ
今井麻美さんと喜多村英梨さんのトイ・ウォーズ“ガチンコ”対戦
オーディション終了後には,今井麻美さん,喜多村英梨さんの2人が,トイ・ウォーズの体験プレイを行い,我々取材陣も,その場に同席することができた。
ファンからはゲーム好きで知られる今井さんと喜多村さんだが,PCゲームは不慣れとのことで,最初はキーボードとマウスでの操作に戸惑いを見せていた。
喜多村さんは「コントローラがほしいです」と話してはいたが,ゲームそのものはよくプレイしているということもあってか,それほど苦戦しているようには見えなかった。
トイ・ウォーズでは,一つのフィギュアに対して複数のボイスが用意されているのだが,今井さんが,これを切り替えながら「今の声って誰だろう?」と耳を傾ける場面もあった。
ちなみに,何の打ち合わせもなく2人が同じフィギュアと同じボイスを選んだところには,「好みが似ているんです」という今井さんの言葉どおり,彼女達の間にシンパシーが働いていたとしか思えない。
また,アバターの着せ替えが多彩なことが本作の特徴の一つだが,2人ともこの点は気に入っていた様子。ひとしきり着せ替えを楽しんだあと,最終的に,今井さんはアニメ映画「涼宮ハルヒの消失」とのコラボレーションアバターから涼宮ハルヒを,喜多村さんはメイド服を選んでいた。
基本動作を学び,ウォーミングアップが済んだところで,今井さんと喜多村さんのガチンコ対戦が行われた。
ルールは,自分以外が敵となる「フリーフォーオール」,マップは屋外にあるチェス盤を舞台とした「チェックメイト!」で,特別ルールとして近接武器のみを使用するということが,口頭で取り決められた。
ゲームが始まると,ある意味お約束だが,喜多村さんはルールを無視してマシンガンを乱射するなど,ゲーム内で大暴れ。今井さんはムラマサブレードを振り回し,目の前にいるものすべてをなぎ倒してしまいそうな勢い。オブザーバーとしてゲームに入ったガンホースタッフにまで問答無用で殴りかかるシーンも見られるなど,“賑やかな”雰囲気で進行した。
オブザーバーをもなぎ倒して,どんどんスコアを稼いでいたこともあって,今回の対戦は今井さんに軍配が上がった。対戦中,遠距離武器で射撃を行っていた喜多村さんは,「エンピツをオススメされたから使ってみたけど攻撃力がなさすぎますよ! 本当はこんなものじゃないです……」とコメント。
時間の都合で対戦は1ラウンドのみで終わってしまったが,次の勝負があるのなら,ぜひまた見てみたいところだ。できれば“近接武器のみ使用”のルールで。
最後に,今井さんと喜多村さんに,トイ・ウォーズの印象と今回の声優オーディションの感想を聞かせてもらっ,合同インタビューの模様を掲載して,本稿の締めとさせていただく。
中でも,個人的には2人のオーディションに関する感想が興味深かったので,2人のファンはもちろん,声優志望の人もぜひ目を通してもらいたい。
――お二人は,普段からよくゲームをプレイしているんですか?
今井麻美さん(以下,今井さん):
ゲーム自体は好きですがうまくはないです(笑)。誰かに勧められたタイトルを遊ぶことはよくありますね。トイ・ウォーズのように,武器を持って戦うといったゲームは遊んだことがあります。
喜多村英梨さん(以下,喜多村さん):
オンラインで遊んだ経験というのはないのですが,シューティングゲームや格闘ゲームであったり,ゲームはたくさん遊ばせてもらっていますね。
――トイ・ウォーズをプレイした印象を教えてください。
今井さん:
感想より先に,すごくスムーズに動いていたので「PCのスペックはどれくらいあるんだろう?」と思っちゃいました(笑)。ゲーム自体は,シンプルなルールで飽きずに長く遊べそうだなと思いました。
――フィギュアが題材のシューティングゲームという点にはどのような感想を持ちましたか?
今井さん:
これまでのFPSは,キャラクターがアーミー風だったり,男女ともにいかつかったり,ごついんですよね。こういうアニメチックな作品はありそうでなかったので,今の世代の人にはとっつきやすいのではないのかなと思いましたね。
――お二人が演じるキャラクターは,どのような存在なんですか?
私が演じるレイちゃん(倉光レイ)という女の子は,勝気で気の強い女の子ですね。フィギュア部に対抗すべく結成されたホビークラ部のリーダー的存在,まとめ役です。基本的にはまじめなんですが,たまに高飛車なところが面白い,そんな魅力を持っているんです。
私が演じるフウちゃん(橘フウリュウ)は,見た目が青髪のロングヘアにメガネで,いかにも委員長っぽい見た目になっています。ぱっと見は文系のような印象なのに,運動もできて素敵だなって思いますね(笑)。私は普段からこういうキャラクターを演じる機会が多いんですが,自分と似ている部分がすごく多いので,愛着が沸きやすいですね。
――今後,新しいキャラクターが実装されるとしたら,どんなキャラクターが入ると面白いと思いますか?
喜多村さん:
実体のない幽霊のようなキャラクターとかいいと思いますね(笑)。今日トイ・ウォーズを遊ばせてもらって,キャラクターが走ったりジャンプしたりするところが快活で面白いなと思いました。ロボットもいるので,こういうファンタジックなキャラクターがいてもいいんじゃないかなと思いますね。常にエフェクトがかかっていて,消えたり見えたりするキャラクターがいると,パンチが効いて面白そうって思いますね。
今井さん:
トイ・ウォーズはいろいろな作品とコラボレーションしているので,自分が元々好きだったキャラクターが入ってくると嬉しいですね。「ファイブスター物語」のキャラクターとかあるといいなあ。あとは「ドラゴンボール」の悟空とか。元気玉で全部吹き飛ばしそうだけど(笑)。
――オーディションの雰囲気はどうでしたか?
今井さん:
皆さんの緊張がこちらまで伝わってきて,私も緊張しました。声優のオーディションというと,マイクの前に立ってセリフをしゃべるのが主流なんです。今回のように自己アピールもするオーディションを受けたのは10年前くらいのことなので,今回はそのときのことを思い出して胃がキリキリしましたね(笑)。
オーディションでは皆さんの熱意が伝わってきました。この先,あの中にいた誰かと共演することになると思うので,演技などを真剣に見させていただきました。「フウちゃんとどう絡んでくるのかな?」と想像するのも楽しかったですね。
喜多村さん:
何人もの審査員の方たちの前で自己PRをするというのは,私がこれまでほとんど経験したことのないオーディションの形でした。名前と所属事務所を告げて,セリフを言う。そのあとに音響監督のディレクションに対して応える,という形式がほとんどだったんです。
でも,やり方が違うからということはなく,どんな環境であっても声優としてオーディションを受けに来られている方の姿勢や情熱というのは,いつも自分が出す側にいて,「届け」という思いを込めてやっていたので,それを受け止める側のフィールドにいられたというのは,すごく新鮮でしたね。
――オーディションではいろいろなキャラクターを持った人がいましたが,参加者の印象はどうでしたか?
喜多村さん:
オーディションの台本は,レイちゃんやフウちゃんが絡んでいるシーンが題材になっていましたよね。まだ私達もアフレコは済んでいないのですが,皆さんの個性や引き出しを見せていただいて,これから演じる自分の役に対する幅や可能性が見えたと思います。
たとえば,「この人が自分のキャラクターと対話をするシーンのとき,私はこういう風に演じよう」と自分の中で組み立てることができる,そんな楽しいオーディションでしたね。
――今後,ホビークラ部の仲間が最終的に2名選ばれますが,その人達に向けてメッセージをお願いします。
今井さん:
今までの部とは違う部が立ち上げられているということで,すでにあるフィールドに私達が乗り込んでいく形になると思います。今いるファンの方や新しくトイ・ウォーズを気にかけてくださる方に向けて,いいフィールドになれるよう,一丸となって頑張っていきましょう。
喜多村さん:
トイ・ウォーズは設定が緻密に練られており,面白いストーリーになっています。フィギュア部のインパクトあるキャラクター達や,しっかりとした世界観からできている作品です。そこに新たにホビークラ部という第2勢力ができ,この作品にとっていいスパイスになれたらいいなと思っています。今は自分の役を演じる楽しさと緊張感がありますし,期待を持っているのでいろいろな方に楽しんでほしいですね。
――最後にトイ・ウォーズのプレイヤーとお二人のファンに向けて,メッセージをお願いします。
今井さん:
ホビークラ部は,今遊んでくださっている方に見てもらうとすごく目新しくもあり,注目されていると思いますが,皆さんに試されている部だと思っています。一人でも多くの方に「こっちの部も楽しそうだな」と思っていただけるような部を,これから演技で作っていきたいと思います。ぜひ私達も仲間に入れてもらえればと思います。よろしくお願いします。
喜多村さん:
私は,パソコンゲームはあまり経験がないのですが,今回触れてみてとても楽しかったです。今後もいろいろな方向に楽しめるゲームだと思いますし,皆さんと一緒に盛り上がっていきたいと思います。
――ありがとうございました。
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