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[G-Star 2010]迫りくる次世代の波。韓国最大のゲームショウ「G-Star 2010」開幕
2010年11月18日,韓国プサン市のBEXCO(Busan Exhibition & Convention Center)で,韓国最大のゲームショウ「G-Star 2010」が開幕した。
今年はB2C(一般向け)ブースに87社,B2B(商談向け)ブースに90社が参加する過去最大規模のものとなっている。近年のG-Starでは,B2Cには出展せずB2Bにだけ出展する企業が増える傾向にあり,例えば昨年(2009年)のB2Cはかなり寂しい感じだった。
しかし今年は,BEXCOの全フロアを使った大規模な展示会として開催されることとなり,一般向けにも力が入っているようだ。
「G-Star 2010」公式サイト
「G-Star 2009」記事一覧
韓国ゲーム市場における主流はオンラインゲームであり,間違いなく世界の最先端を行くオンラインゲームがG-Star会場に集められている。また,今年はSony Computer Entertainment Koreaがかなり大きなブースを出展しているあたりにも注目したい。
さらに,従来からの携帯電話向けゲームのほかに,スマートフォン向けのゲームなども出展されており,韓国のゲーム業界が新たな市場に乗り出しつつあることも窺える。
タイトルの動向を見てみよう。
“次世代”と呼ばれ続けた「TERA The Exiled Realm of Arborea」は欧米,日本で正式サービスの準備が始まりつつあるが,その対抗馬と目される「Blade & Soul」がプレイアブル出展されている。これら「Unreal Engine 3」を使った次世代MMORPGは,ビジュアル的にも従来のオンラインゲーム(下手をすると非オンラインゲームを含めて)とは次元の違う映像を実現しているほか,いずれもアクション性を高めるなど,ゲームシステム自体も次世代仕様を目指している。
それに加え,今年は,ビジュアル的にそれらを上回るであろう,「CryENGINE 2」を使ったMMORPGもいくつか出展されるので,ビジュアル競争はさらに過熱しそうだ。
プラットフォームの拡大とゲームテクノロジーの革新によって,韓国ゲーム界は,確実に次世代への階段を昇りつつある。タイトルを個々に見ていく限りでは,まだまだ玉石混交である印象が拭えないが,最先端技術を盛り込んだタイトルが複数のメーカーから登場してくるあたり,全体的な技術レベルの底上げが進んでいることを強く感じさせる。
これから4日間にわたって,なにかと勢いのある韓国ゲーム界の最新情報を紹介していく予定なので,ぜひお楽しみに。
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