T-Pistonz＋KMCのライブやキャスト陣のトークショウで盛り上がり，最新作の情報も公開された「イナズマイレブン ファン感謝祭2」には，4500人ものファンが集結

開場の3時間前から受付を行っていたため混乱はなかったが，開場直前には入場待ちで長蛇の列ができるほどだった

　レベルファイブは12月12日に，「イナズマイレブン ファン感謝祭2」を開催した。これは事前応募に当選したファンのみが参加できた招待制のイベントで，会場となった幕張メッセには，約4500人ものファンが訪れた。

　本イベントは，以前「こちら」の記事でお伝えしたように，ニンテンドーDS用ソフト「イナズマイレブン3 世界への挑戦！！ ジ・オーガ」の発売（2010年12月16日），および12月23日封切のアニメ映画「劇場版イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来」の公開を記念して開催されたものだ。
　「イナズマイレブン」シリーズファンにはおなじみのT-Pistonz＋KMC（ティーピストンズ プラス ケムシ）のライブや，ゲーム/アニメのメインキャスト陣によるトークショウ，そして「こちら」の記事でお伝えしているように「イナズマイレブン」最新作のPVが上映されるなど，盛りだくさんの内容で行われた，本イベントのレポートをお伝えしよう。

レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏

　最初に，レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏が登壇し，来場者に向けて挨拶。「イナズマイレブン」シリーズが，イベントで約4500人もの人を集めるにまで成長できたことは，来場者をはじめとしたファンのおかげであると，感謝の意を表した。
　また，「イナズマイレブン」新シリーズについての情報や噂がネットを賑わせているが，「今日はそういうものを物ともしない，完全情報をお届けしたいと思います」と，新作発表を期待させるコメントで締め，イベントがスタートした。

　ここで会場後方にセットされたリムジンハマーの中から，イナズマジャパンのメンバーが次々と登場。FFI・イギリス戦のときのパーティーを彷彿とさせる，タキシードに身を包んでの登場に，会場内は割れんばかりの歓声に包まれていた。

凄まじい人気のイナズマジャパン。レッドカーペットを歩くその姿は大スターそのもの？

T-Pistonz＋KMCのスペシャルライブでは「劇場版イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来」のオープニングテーマ「スーパー立ち上がリーヨ！」が披露された

　続いては，2010年9月から東京/大阪/福岡/札幌の全国4都市で行われた「イナズマイレブン3 世界への挑戦！！ スパーク／ボンバー」の公式ゲーム大会，「イナズマイレブン3 四天王決定戦 〜フットボールフロンティアへの道〜」（関連記事）にて，王者の称号を得た4人の選手が登場。「イナズマイレブン四天王 エキシビジョンマッチ」と題した特別試合が行われた。

4500人の前で超絶プレイを披露した「イナズマイレブン」四天王の面々。写真左から「北の王者」佐藤誠司さん，「東の王者」角田圭吾さん，「西の王者」筒井亨太さん，「南の王者」奥村達也さん

対戦でどちらが勝利するかを当てる「四天王totoカルチョ」も行われ，2戦ともに正解した来場者には，会場限定の特製年賀状セットがプレゼントされた

　最初のカードは，東京大会優勝の“東の王者”角田さんと，大阪大会優勝の“西の王者”筒井さんの対戦となった。どちらが勝ってもおかしくない内容だったが，接戦の末勝利したのは筒井さんだ。
　続いての試合は，札幌大会優勝の“北の王者”佐藤さんと福岡大会優勝の“南の王者”奥村さんによる対戦。こちらも実力伯仲という感じで引き分けとなり，シュート数の多い佐藤さんが判定で勝利を収める形となった。

メインキャストを招いたトークショウは大盛り上がり

「イナズマイレブン」最新作のムービーも本邦初公開

　エキシビジョンマッチのあとに再び登場した日野氏は，来場者に向けて「イナズマイレブン」の近況を説明。それを踏まえた上で「今や子供達にもっとも支持されているシリーズだと自負しています」と自信のコメント。
　なお累計出荷本数については，処女作「イナズマイレブン」が約40万本，「イナズマイレブン2 脅威の侵略者 ファイア／ブリザード」が合計で約120万本，「イナズマイレブン3」は2バージョン合計で約110万本を数えている。日野氏は「ジ・オーガ」の予約状況から，「イナズマイレブン3」合計の累計出荷本数は「2」を確実に上回るだろうとコメントしていた。
　また，2011年春に発売予定の「イナズマイレブン ストライカーズ」（Wii），モバイルで展開されている「イナズマイレブン モバイル」についての紹介も行われた。

劇場版は，当初予定していたよりはるかに多くの館数で上映されることになったそうだ。日野氏は映画について「ファンの皆さんの支持があれば，第2弾に続けていきたいです」と話していた

Wii用タイトル「イナズマイレブン ストライカーズ」や携帯電話端末向けのサービス「イナズマイレブン モバイル」のプレゼンも行われた

2011年3月17日発売予定のPSP用ソフト「ダンボール戦機」のプレゼンテーションも行われた。ゲーム中に登場するロボット「LBX」のプラモデルが標準で同梱されるなど，これまでにない新たな仕掛けで展開されるタイトルだ。また，2011年春からは，アニメの放映も始まる

　続いての，「イナズマイレブン」主要キャスト陣によるトークショウでは，円堂 守役の竹内順子さん，鬼道有人役の吉野裕行さん，吹雪士郎役の宮野真守さん，一之瀬一哉役の梶 裕貴さん，壁山塀吾郎役の田野めぐみさん，風丸一郎太役の西墻由香さん，基山ヒロト役の水島大宙さんが登場。日野氏を加えてのトークを行った。
　ちなみに感謝祭初登場となる，吉野さんは，宮野さん，梶さん，水島さんは「すごい人数ですよね」と，会場内の人数に驚きを隠せない様子だった。

写真左から3番目が竹内順子さん。以降左から順に吉野裕行さん，宮野真守さん，梶 裕貴さん，田野めぐみさん，西墻由香さん，水島大宙さん。トークの冒頭では，それぞれが好きな必殺技を披露。円堂の「エターナルブリザード！」，吹雪の「ゴォーッドハンド!!」など，イベントでしか堪能できないボイスに，ファン達は大歓声を上げていた

　トークでは話題に上がった劇場版では，雷門中でのサッカー部設立までの話を含め，「イナズマイレブン」初期のこれまでに描かれていないエピソードも含まれるとのこと。竹内さんが「帝国学園時代の鬼道は気に食わないヤツだったことを思い出した」と感想を語ったり，田野さんが「壁山は初期より今のほうが声のトーンが高いので，当時の雰囲気を出しつつ，今のファンが観ても違和感のないようにした」と収録秘話を語ったりして，ファンを楽しませていた。

「恋人にしたい人は誰？」という質問には，なぜか男性も女性も全員一致で日野氏を指名。竹内さんは「ゲームいっぱいもらえるから（笑）」，梶さんは「やっぱり偉い人ですから」と，現金なコメントをしていた

　1人2役を演じることについて聞かれた竹内さんは，円堂 守と円堂カノンの演じ分けを披露したのだが，会場の反応は今いち（？）。竹内さんは「とくに変わってないですね（笑）」と自虐ネタで笑いを誘いつつ，「違いは，ぜひ映画館で確かめていただきたいと思います」と，劇場版のアピールを絡めつつ，上手い具合に整えた。
　また日野氏は，今だから言える話として，日本代表から不動を外す予定だったと話していた。しかし，女性スタッフ数人に「不動は日本代表に必要なんです」と諭され，無事に裏の“日本代表選考”に残ったのだとか。
　また日野氏は，「ダンボール戦機」が「イナズマイレブン」の後番組になるのではと心配しているファンが多いであろうことに触れつつ，今後もファンの愛しているキャラ，演じている声優とともに続けていくことを宣言していた。

T-Pistonz＋KMCによる2回めのスペシャルライブでは，「ジ・オーガ」のオープニングテーマ「気合いでハリケーン」，テレビアニメの新オープニングテーマ「僕らのゴォール！」を披露。「僕らのゴォール！」では，イン・チキータさんからの振り付け指導も行われた

　そしてイベント終盤には，「こちら」の記事でもお伝えした「イナズマイレブン」最新作のプロモーションムービーが上映されるとともに，新主人公・松風天馬のイラストが公開された。
　イナズマイレブン最新作は，2011年に始動予定。過去のキャラクターもたくさん登場するそうである。ちなみに，日野氏は“4”とは呼ばず，第4のシリーズであると話すにとどめていた。はたして正式はタイトルはどうなるのか，興味は尽きないところだ。


　ラストにはイナズマジャパンが再び登場し，円堂，豪炎寺，鬼道，吹雪，風丸が歌うアニメ版の新エンディングテーマ「またね・・・のキセツ」を初披露して，ファン感謝祭2は華々しく幕を下ろした。