まるでコックピットのような超豪華PCチェアで「ファンタシースターオンライン2」をプレイできる「PSO2 アークス ブリーフィングルーム」の内覧会をレポート

みんなの大好きなリリーパ族がお出迎え

「アークス各員に通達。」

　ある日，ルーティンワークに追われている筆者に“緊急ミッション”の指令が飛び込んできた。

――自遊空間 BIGBOX高田馬場店に「ファンタシースターオンライン2」専用ルーム出現を確認。いますぐ急行せよ。これは訓練ではない。実戦である――

　……自分でも少しやられちゃっているのは分かっているので，生暖かく見守ってほしい。最近忙しいせいで，「PSO2」をなかなか遊べなかったので，ちょっとだけその気になってみたかっただけ。

　さて。あらためてお伝えすると，今回の取材は，「PSO2」プレイヤーの誰もがワクワクした気持ちになってしまうであろう，「PSO2アークスブリーフィングルーム」のレポートだ。

今回の内覧会には，「PSO2」プロデューサーの酒井智史氏とディレクターの木村裕也氏が来場。酒井氏，木村氏いずれも初体験というテープカットで幕を開けた

　PSO2アークスブリーフィングルームは，JR山手線高田馬場駅そばのインターネットカフェ「自遊空間 BIGBOX高田馬場店」内にオープンした専用ルームだ。
　ルーム内でまず目を引くのは，サイバーというか近未来的というか，ド派手な4台のシートだ。これは，「EMPEROR 1510」というオールインワンPCチェアで，値段は税込で84万円と，かなりのお値打ちものだ(手は出ないけど)。シートやディスプレイが取り付けられたアームが電動で動くという，中二ゴコロをくすぐる逸品で，筆者は最初に見たとき，思わず感嘆の声を上げてしまったほど。

http://www.modernity.jp/products/emperor/

　なお，PCはデルの「Alienware Aurora ALX」で，CPUはCore i7-3820，グラフィックスカードはGeForce GTX 680，メインメモリは8GBと，グラフィックスオプションを最高設定にしても，サクサク動くスペックとなっている。なお，液晶ディスプレイのサイズは28インチだが，視距離が近いので迫力は十分だろう。

　今回，筆者も「EMPEROR 1510」で「PSO2」をプレイさせてもらったのだが，気分はかなりいい。あたかもロボットのコックピットの中にいるような感じで，「PSO2」の世界に普段よりも数倍没入できた。機会があれば，ぜひ体験してほしい。
　シートが電動でリクライニングしたり，ディスプレイが取り付けられたアームを操作できたりと，「PSO2」を遊ぶ前にシートでしばらく遊んでしまったのは，ここだけのヒミツだ。


　さて，PSO2アークスブリーフィングルームは，2012年10月21日の10：00から運用が開始される。
　利用方法は基本的に予約制となっており，電話または直接店舗を訪問すれば予約ができる。予約に際しては，自遊空間の会員証（※BIGBOX高田馬場店以外でも可）が必要になるのでご注意を。なお，来店時に予約で埋まっていなければ，当日入場も可能だ。
　料金は，1人あたり1時間（500円）/2時間（980円）/3時間（1100円）の3種類。予約が入っていなければ，延長も可能とのこと。利用を検討している人は，以下の注意事項にも目を通しておこう。


実施店舗：自遊空間BIGBOX高田馬場店
住所：東京都新宿区高田馬場1-35-3 ビッグボックス高田馬場7F
TEL：03-5291-4323

注意点：

• PSO2アークスブリーフィングルームをご利用頂くには自遊空間の会員証（高田馬場店以外の会員証でも可）が必要となります。
• ご案内ご退出の、前後各5分間は入替準備とさせて頂き，スタッフメンテナンスが入ります。ご協力お願い致します。
• 退出時間の10分前を目安にゲーム終了のご準備をお願い致します。
• 多くのお客様にご利用頂きたい為に，1日あたりのご予約は、おひとり様1回までとさせて頂きます。
• 不定期ではございますが、ゲームのアップデート直後はパソコンのメンテナンス作業を実施する場合がございます。
• 毎週水曜日の11時〜19時はPSO2アークスブリーフィングルーム定期メンテナンスの為、ご利用いただけません。予めご了承ください。

　会場を訪れていた酒井氏と木村氏に，メディア合同ではあるがインタビューしてきたので，本稿の締めとして掲載しておこう。PSO2 アークス ブリーフィングルームについてだけでなく，今後のオフラインイベントについての展望も話してくれたので，最後まで読み進めてほしい。



――「PSO2 アークス ブリーフィングルーム」は，どのようなコンセプトの場所なのか，その特徴を教えてください。

酒井氏：
　「PSO2」を最高の環境でプレイしていただきたいということで，今回は奮発して，「エンペラー 1510」というオールインワンPCチェアを4台用意しました。見た目もそうですが，ディスプレイアームやシートが電動で動いたりする近未来的な感じなので，これで「PSO2」をプレイしていただくことで，より没入感を得られるのではないかと思います。
　もちろんPCも，デルさんにご協力いただいて，最もスペックの高い「Alienware Aurora ALX」を用意していただきました。

木村氏：
　「PSO2」では4人1組のパーティを組みますから，「PSO2 アークス ブリーフィングルーム」にもPCを4台用意させていただきました。
　一般的なネットカフェでは，席を壁側に向けることが多いと思うのですが，プレイするときにお互いの顔が見えるよう，意識して4人が向き合う形でのレイアウトをお願いしました。普段とは違った環境でプレイできるので，お近くにお越しの際は，ぜひご利用いただければと思います。

――この企画は，どういったことがきっかけで実現したのでしょうか。

酒井氏：
　もともと「PSO2」は，いろいろなPC環境でプレイできるように作っていますが，「最高の環境」でプレイできる場所があるといいな，と考えていたのが理由の一つです。また，先日100万IDを突破したことを記念して，皆さんに感謝の意を示す何かができないかなとも考えていたんです。
　その思いから，「PSO2 アークス ブリーフィングルーム」を作ることにしました。

https://www.4gamer.net/games/120/G012075/20121009041/

――自遊空間 BIGBOX高田馬場店を選んだ理由を教えてください。

酒井氏：
　ご覧いただいたように特殊なルームなので，かなりのスペースが必要です。日本最大級じゃないかと思うくらいの広さがある自遊空間 BIGBOX高田馬場店さんで，これだけのスペースを提供していただけたからこそ，実現できた企画だと思っています。

木村氏：
　自遊空間さんには，本当に感謝しています。

――普通だったら，8席から10席は用意できるくらいのスペースを使っていますものね。では，スペースさえ用意できれば，ほかの店舗でも展開される可能性もあるということでしょうか。

酒井氏：
　そうですね。できるところがあれば，これからもやっていきたいなとは思います。

――確認ですが，「PSO2 アークス ブリーフィングルーム」も公認ネットカフェ特典が受けられるんですよね？

木村氏：
　そうですね。自遊空間 BIGBOX高田馬場店さんは公認ネットカフェですから，カフェポイントもたまりますし，プレミアムセット相当のサービスも利用できます。

――プレイヤーにはどんな形で使ってもらいたいと考えていますか？

酒井氏：
　やっぱりオフ会のように，今まで離れてプレイしていた人達が，顔を付き合わせてプレイしていただく場所として使っていただければいいかなと。

木村氏：
　高田馬場駅のすぐそばですし，離れた場所に住んでいる友達同士で「今度みんなで会おうぜ！」ってなったときに，集合場所にしてもらえると嬉しいですね。また，普段は家で遊んでいても，たまにはネットカフェで遊ぶのもいいと思うので，そういうときにも使っていただきたいです。
　僕は，「PSO2」をプレイするときに自宅近くのネットカフェに行くことが多く，自遊空間さんも利用させていただいているんです。これからは，高田馬場まで出張してみようって考えています（笑）。

――木村さんは，ネットカフェでのプレイのどのようなところに魅力を感じているのでしょうか。

木村氏：
　すごくいいスペックのPCが置いてあるというのがありますし，ゲームだけに没頭してプレイできるところですね。家だと雑念が多いというか，プレイしながらついテレビを見ちゃったりして，集中できないので（笑）。
　ゲームをがっつりと遊びたいという気合いの入っているときに来るとプレイ効率も上がるという意味でも，ネットカフェをよく利用しています。

――このあと，「PSO2」初となるプレイヤー参加型のオフラインイベントが開催されますが，どのようなことに期待していますか？

酒井氏：
　「PSO2」は，けっこうプレイヤースキルが求められるところのあるゲームですが，ほかのユーザーさんの上手なプレイを見る機会って，あまりないと思うんです。僕らもなかなか見る機会はないので，そのあたりをすごく楽しみにしています。

木村氏：
　「PSO2」としては初めてのオフラインイベントなので，今回のイベントをオフ会のきっかけに，ゲーム内の友達と初めて実際に会うという方も多いと思います。また，このイベントで新しい友達や仲間を作っていただいて，またゲーム内で出会うきっかけになれば，すごく嬉しいですね。

――今回のイベントは，かなりの人数の応募があったそうですが。

木村氏：
　はい。募集期間が短いうえに告知もギリギリだったので，どれくらいの方に応募していただけるか不安だったのですが，かなりの方に応募していただいてビックリしました。結果として抽選になってしまい，応募いただいたすべての方に参加していただけず，申し訳ありませんでした。

―――今後もオフラインイベントを開催する計画はありますか？

酒井氏：
　ゆくゆくは，対抗戦をさらに広げた，全国的なイベントを開催していきたいと考えています。今回はパーティ対抗戦という形のイベントですが，交流イベントだったり，意見を聞くイベントだったり，いろいろなやり方があると思いますから，そういったものを模索しながら，できれば全国をまわっていきたいですね。

―――最後に，今後の「PSO2」の展開について聞かせてください。

木村氏：
　正式サービスを開始してから，アップデートの実施を月に2回のペースを守れていて，基本的にはユーザーさんにも喜んでいただけていると思っています。
　バランス調整をはじめ，ご意見をいただいている部分に関してはしっかりと受け止めて，適宜対応していきます。中には時間がかかってしまうものもあるので，1つ1つ調整していきたいと思っています。
　また，今まではユーザーの皆さんにアップデートをはじめとした情報をお伝えするのが直前になってしまっていました。我々としては，3か月後，半年後の先を見据えて計画していることもありますので，「こういうことを考えています」と，早めにお伝えしていきたいと思っていますので，今後もご期待ください。

酒井氏：
　現在，100万IDを突破記念の“大感謝祭”を実施していますが，10月中には，クラスレベル50開放，サブクラス実装などを含むアップデート「必滅の呼び声」を実装します。
　続く11月には，TGSや今日のイベントで体験していただく遺跡フィールドやボスエネミー・ゼッシュレイダが登場するアップデート「歴史を壊す者」が待っています。そして，まだ詳しいことは言えないのですが，年末に向けて，「PSO2」第一のクライマックス的なものがオラクルの世界にも訪れるんじゃないかなと。
　その後も，PS Vita版，スマートフォン版に向けて，どんどん進化していきますので，今後も楽しみにしていただければと思います。

―――ありがとうございました。

「ファンタシースターオンライン2」公式サイト