プレイレポート
「PSO2」α2テストでのキャラエディットを見る。大きく変わったキャストのほかにも基本パーツ追加などで完成度UP
今回は変更部分を中心に解説するので,基本的な部分については,前回の記事を先に確認しておくことをおすすめしたい。
「ファンタシースターオンライン2」αテスト段階でのキャラクターエディット機能を見る。顔はもちろん,体型や手脚のバランスまで無段階に調整可能
α2テストのプレイレポートはこちら
顔エディットは全体的に自由度と表現の幅が向上
前回のバージョンと同様,用意されているベースタイプを選択して細部をいじっていく形になるのだが,顔エディットについては,前回同様「かんたん顔編集」と「こだわり顔編集」の2パートに分かれている。用意されている「顔ベースタイプ」は各種族・男女でそれぞれ10パターンずつだ(男性キャストのみ「顔バリエーション」が7種)。
かんたん顔編集モードでは,選んだ顔型の雰囲気を「クール」「熱血」「がっしり系」「癒し系」といったイメージに沿って変化させることが基本となる。顔の輪郭から,目の大きさ・形など顔パーツが全体的に変化していく。
こだわり顔編集モードでは,さらに細部をそれぞれエディットできるようになっている。目,鼻,口,輪郭,顔パーツ全体の配置などが調整可能だ。
多くのゲームでは,顔の基本テクスチャをいくつか用意して切り替えるようになっているのだが,PSO2では別の路線でエディタを設計しているようだ。
実は,前のテストでは「顔パターン選択」という項目があったのだが,実際には選べる項目は1種類だけという仕様だった。今後はそれが増えていくのかと思っていたら,今回のテストでは顔パターンの項目自体がなくなっている。それでも多くの種類のキャラクターが作れるのは,各部で個別のテクスチャが指定できるからだ。
よく考えてみると,顔の中でテクスチャを使う部分というと目とまゆ毛くらいのものなのだが,PSO2ではそれぞれを別々に選択できるのだ。あえて全体的なパターンを作る必要はないということだろう。個別指定なので自由度も高く,キャラクターエディタ自体の操作の流れもスムーズになっているように思われる。
まあ,色を含めてお決まりのものを選ぶだけという前回のものからは改善されているのだが,色を選んでお決まりのパターンを置くだけという状況は変わらない。個人的にいじりたいのは角度と高さなのだが,個別のパラメータは用意しないという方針で作られたエディタのようなので,このようになっているのであろう。位置については,「顔パーツの配置」で高さを調整できるものの,ちょっと分かりにくい。まゆは目と同様のインタフェースでいじれてもよい部分だと思うのだが……。
4点式のインタフェースは,PSO2のキャラエディットの特徴といえるものなのだが,自由自在とまではいかなくても,それなりに簡単かつ柔軟な操作ができるインタフェースである。ただ,正確にハンドルの中心をポイントしないと,パラメータが飛び跳ねてしまうのが少し気になる。ポイントされた時点の点を現状の値として,マウス移動の差分だけ反映できるとずっと扱いやすくなるのだが。
それでも,多段でアンドゥ機能が利くようになったことは,操作性上で非常に大きい改善点といえる。前述のようなパラメータの跳びも,なにがどう変わったのか確認できれば対処はしやすい。これでテンポラリセーブ機能などが付けば完璧だろう。
前回のエディット機能で(個人的に)最大の問題であった,前髪で顔が隠されがちだった状況は,今回のバージョンでは回避しやすくなっているように思われる。前回はエディットの自由度が高いはずなのに,髪の毛が邪魔して,それを生かしきれていなかったと思えるので,今回がようやくの本領発揮といった感じだ。
さらに表情の確認もできるようになった。主に眉毛のあたりの変化が中心なのだが,無表情,微笑み,不機嫌,悲しみといった感情表現と,半眼,目閉じといったものが指定できる。しゃべりモーションで再生されるので,具体的な表情の様子を確認するにはよい項目といえるだろう。
無表情 |
微笑み |
不機嫌 |
悲しみ |
メイクなし |
ナチュラルメイク |
モデルメイク |
濃いメイク |
身体のエディットでは,筋肉量が指定可能に
新しく追加されたのは筋肉量の指定だ。腹筋の割れや男性キャラでは静脈の浮き出しなどの度合が指定できる。PSO2は顔部分も細かいが,ボディ部分のディテールが半端ではない。たいていは衣服で隠れてしまうのだろうが,立体感は大いに変わってくる。
まあ,せっかくだからと筋肉を指定しても,パラメータで半分以下の値では微妙な違いしか出せない。気持ち程度に指定しておこう。
さて,PSO2のキャラエディットというと,バスト調整機能に注目が集まりがちである。前回の紹介記事では,結構全力で,ちっぱいが作れる機能の素晴らしさについて解説したつもりだったのだが,ついでに載せておいた適当な巨乳画像1枚が一人歩きしてしまったような感があり,筆者としては少し不本意であった。
バストのエディット機能についてはあまり変わってないようだ。前回は最小状態では上向きも下向きもほぼ差がなかったと認識していたのだが,今回のバージョンでは胸の谷間あたりの違いが気になった(前と変わってないかもしれないが)。今回,改めていろいろやってみて,個人的には「下向き」を推奨したい。
下向きにするのは,イメージ的に垂れ乳を思わせるものがあって抵抗があるのだが,実際の形状はちゃんと自然な仕上がりに収まっている。
上 寄せ上げ
下 外向き
といった感じで,基本形状が変わってくると思っておけばいいだろう。このあたりは好みの問題だが,キャラエディット時には,下向きのほうが肌色部分が多くなるので,なんとなく下向きにすることが多くなった。無論,服を着せると関係ないわけだが,今後水着アバターコスチュームなどが出てきたときには,このあたりの違いが大きく出てくるかもしれない。
大きく変わったキャストのエディット範囲
なんやかんやで「キャスト」という種族のエディット内容は激変したわけだが,エディットできる内容はヒューマンやニューマンと基本的に同じなので,操作自体に戸惑う人はいないだろう。ただ,顔のマスク指定などがについては少し独特といえるかもしれない。とにかく,ほとんど人間タイプのキャストが制作できるようになったことで,キャラクターの幅はかなり広がった感じである。
走りとホバーの移動モーション選択もできるようになった |
最後に作例を並べておくので,PSO2のキャラクターエディット機能のデキを察していただければ幸いだ。欲を言えば,髪形などでさらなる拡充が望まれるところだが,それらは今後追加されることに期待したい。現時点でもかなり楽しめるキャラクターエディット機能に仕上がっているので,今後の熟成が楽しみである。
「ファンタシースターオンライン2」公式サイト
- 関連タイトル:
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