［G-Star 2011］セガ，「ファンタシースターオンライン2」アジア地域でのサービス展開の第一歩としてG-Star 2011にプレイアブル出展。次なるテストは2012年早々にも行われる予定

　G-Star 2011には，韓国だけでなく，世界各地からさまざまなパブリッシャ/デベロッパが参加しているが，全体的に見ると日本の出展メーカーは非常に少ない。そんな中，今年一番の注目作かも知れない「Lineage Eternal」を擁するNCSoftブースの隣りに，あのセガがブースを構えていた。

　ブースには，「MLB Manager Online」や「プロ野球Manager Online」（韓国版「プロ野球チームをつくろう！ONLINE 2」），「Football Manager Online」といった，すでにサービスが行われているスポーツ系オンラインゲームが映像出展されていたほか，現在開発中のオンラインアクションRPG「ファンタシースターオンライン2」（以下，PSO2）の韓国版もプレイアブルで出展されていた。

セガ ネットワーク運営部 GMチーム チームマネージャーの徳丸邦彦氏

　PSO2といえば，正式サービス開始時期が2012年へ変更されたとういニュースが記憶に新しいが（関連記事），セガ ネットワーク運営部 GMチーム チームマネージャーの徳丸邦彦氏に話をうかがったところ，「今回出展したのは，G-Star 2011のためにTGSバージョン（関連記事）を部分的にハングル化したもので，全体的にローカライズする計画はまだ動いていません」とのこと。

　徳丸氏によると，PS02は開発の初期段階からグローバル展開を視野に入れているが，それが具体化するのは，まだ先の話だという。しかし，韓国を含むアジア地域でのサービス展開には意欲的で，G-Star 2011への出展はその第一歩というわけだ。韓国でのパブリッシャについてはまだ決まっていないが，B2Bブースには世界各地のパブリッシャが足を運んでいたという。

　一方，韓国のオンラインゲームファンも，PSO2のことを高く評価しているようで，G-Star初日からPSO2を試遊をしようとする一般来場者で，セガブースは黒山の人だかりとなっていた。最終日となる13日には入場規制がたびたび行われ，これには徳丸氏も「こんなに多くのゲームファンに来ていただけるとは思っていなかったので，どうやって行列を整理すればいいのか混乱しています」と嬉しい悲鳴をあげていた。


　ちなみに，PSO2の試遊をした参加者からは，「限られたコンテンツしか遊べないバージョンなので，具体的な意見はあまり耳にしていないのですが，“とにかく良くできている”と，好評をいただいております」とのこと。日本語版のシリーズ作品をプレイしている人も少なくなくなかったそうで，ファンタシースターシリーズの人気をあらためて実感させられたそうだ。


　そういった企業/ユーザーからの好評を受けて，徳丸氏「G-Star 2011会場を見て回っても，PSO2に似ている作品はありませんでした。とくに韓国のMMORPGは完成度が高いですが，PSO2はそれらとはまったく違う商品だと思います。これなら韓国でも受け入れてもらえるんじゃないかと，大きな手応えを感じました」と力強く語っていた。

　なお，PSO2では現在，8月に実施されたαテストの結果を受けて，作品のブラッシュアップ作業が行われている。次なるテストを年明けくらいに行えるよう準備を進めているとのことなので，日本でも，そう遠くない時期にPSO2をプレイできる機会に恵まれそうだ。PSO2に注目している人は，テスターのフィードバックによってより面白く，快適になったPSO2で遊べる日を，楽しみに待っていてほしい。