マフィア梶田の二次元が来い！ / 第43回：キャサリンと逆転検事に挑む恐れを知らないガリバーボーイ

男色ディーノさん（右）よりも，SCEの池田さん試作二号機（中央）よりも巨大なマフィア梶田（左）。人間としての器はこの中で一番小さい

　いやね。驚きですよ。この期に及んで，またちょっと身長が伸びていました。体がデカいと，よく「羨ましい」などと言われますが……実は不便なことも多いんですよ。色々な所に頭をぶつける，座椅子がすぐにぶっ壊れる，バスやタクシーで座席が窮屈，着られる服が少ない……ひとつひとつ挙げてくとキリがないのですが，中でもやっぱり一番キツイのは服ですよ。着られるものがホントに限られてくるんです。たまに気に入ったデザインの服を見つけても，俺に合うサイズが存在しないってことがザラにあるんですわ。泣けてきますよ。

　で，体がデカくて得したことを考えてみたんですけど，ないんだなこれが。強いて言うなら，スポーツでは体格がアドバンテージになり得るでしょうが，俺はヘドが出るほど運動嫌いだし。リア充代表みたいなところのあるスポーツマンを憎んでいる節すらあるし！　安西先生にも心動かされたりしないし!!　そう，例えるならば決して改心しない三井。正真正銘のゲス野郎です。

　あ，でもね。得したこととはちょっと違うんですけど，この間エレベーターを待っているときに，見知らぬ少年からスーパーロボットを見るような眼差しを向けられたんですよ。目を真ん丸に見開きながら「すげぇ……でかい……」って呟いてました。隣の親御さんは明らかにハラハラしてましたけどね。
　ホントは今すぐ「見ちゃいけません！」って注意したいんだろうなって，そんな雰囲気を感じ取りつつ，気を使ってなるべく目を合わさないようにしていたんですが，話しかけてきちゃうんですよ。恐れを知らぬガリバーボーイが。「身長どれくらいなの？　180？」って。俺のATフィールドを素通りしてすっごくフレンドリーに。

　 　もうね。親御さん顔面蒼白。別に俺そんなことで怒らないのに。ちゃんと満面の笑み（藤田和日郎風）で答えてあげましたよ，「192cmだよ」って。そしたら「うおー！　巨人だ！」って実に良い反応を返してくれましてね。親御さんもやっと警戒心が解けたのか，「お前もこのくらい大きくなるんだぞ」とか言ってて，何だか一気にムズ痒いほのぼのムード。それはそれで日陰の生物には辛いもんでした。なんか大声でファ◯ク！って叫びたくなった。こんな大人になっちゃいけないぜボーイ……。

　しかし，やっぱりアレぐらいの男の子って大きい物に憧れるもんなんですかね，身長しかり，ロボットしかり，オッパイしかり！　とにかく俺も，あの出会いで大切なことを学びましたよ……そう，たまにはショタもいいよね（編注：正真正銘のゲス野郎ですね）！