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[G-Star 2011]元Blizzardの開発者が手がけるオンラインシューター「Firefall」,新たに公開されたPVと韓国での発表会の模様を掲載。リリース時期は2012年上半期に
また,今回のG-Star初出となるプロモ―ションムービーを入手したので掲載する。合わせて確認してほしい。
まずRed 5 Studiosの開発副社長 ジェイムズ・マコーレ氏は,ゲーム業界の主流ジャンルは10年周期で変わっていくとし,これまでに人気のあった特定のジャンル,例えば「World of Warcraft」のような人気MMORPGも,もはや飽きられる傾向にあると話を切りだした。すでにジャンルは革新の時期にきており,つまりこのFirefallは,新しいタイプのゲームを作りだすことを目指して開発された作品らしい。
ただムービーを見ると,トゥーンシェードで描かれたグラフィックスといい,頭の上に数字が浮かぶダメージ表現といい,どことなく「Borderlands」を連想してしまうのが正直なところ。
それはそれとして,とても面白そうなゲームではあるのだが……次の10年を牽引する“新しいタイプのゲーム”というのであれば,もう1歩2歩,新しい何かを見せてほしいところではある。Free-to-Playでのサービスを予定しているとのことなので,マッチングの部分なども含め,今後の情報が楽しみなタイトルといえるだろう。
G-Star 2011の会場内には,そんな本作の試遊台が80台も出展されている。なぜ,これほどまでに大規模なブースを展開しているのかというと,「何より本作を体験してほしいからだ」とジェイムズ氏は語る。
ちなみにこの試遊台は,プレイ前に登録できるE-Mailと連動しており,作成したキャラクターをそのまま自宅で(βテストのキャラクターとして)利用できるようになっているという。現在実施中のβテストは,ほかのプレイヤーからの招待(Invite Code)が必要で,クローズドβテストに近い形で行われている。こうしたイベントで,ただ体験できるだけではなく,βテスターになる権利も得られるというのは,なかなか面白いプロモーションだ。
なお本作では,コアプレイヤーから40人を選んでの先行体験イベントが,2011年の7月に行われている。このイベントでは,遊び方の説明とトーナメント戦を行い,その後はプレイヤー同士の懇談会で,本作についてさまざまな意見を出してもらったそうだ。
そのとき集まった意見では,「本作に欠けている部分を補ってほしい」という要望が多かったという。例えば撃たれたキャラクターのリアクションが乏しかったというのもその一つで,爽快感に欠けるという指摘が多数寄せられた。Red 5はこのときに出たプレイヤーのニーズに答える形で改善に取り組み,現在ではリアクションも強化されているとのことだ。
こうしたフィードバックを受けた改善を徹底しているためか,本作のリリース予定は,以前の2011年内から,2012年上半期に変更となっている。早く腰を据えて遊びたいところだが,時間をかけてより高いクオリティで登場することになるであろう,本作のリリースに期待しよう。
- 関連タイトル:
Firefall
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(C) Red 5 Studios