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長谷川明子さんに「バレットソウル -弾魂-」OP曲や「ファントムブレイカー」ED曲が収録された4thシングル「蒼凛のペンデュラム」について話を聞いてきた
このCDには,2011年4月7日に発売予定のXbox 360用シューティング「バレットソウル -弾魂-」オープニングテーマ曲「蒼凛のペンデュラム」や,2011年4月28日発売予定のXbox 360用対戦格闘アクション「ファントムブレイカー」エンディング曲「Fateful Actor」が収録されている。「蒼凛のペンデュラム」の作詞は志倉千代丸氏,作曲/編曲は伊藤賢治氏と高橋コウタ氏によるユニット“RESONATOR”が担当。「Fateful Actor」の作詞はオノダヒロユキ氏,作曲/編曲はベイシスケイプの千葉 梓氏となっている。
なお本CDには,長谷川さん出演の「蒼凛のペンデュラム」ミュージッククリップがCD-EXTRAデータとして収録されるほか,20ページのフォトブックレットが付属する。また初回特典として,長谷川さんの直筆サイン入りミニ色紙がランダムで封入されるという仕様になっている。
今回は,2011年3月10日に東京都内の5pb.代官山オフィスで行われた,長谷川さんへのメディア合同インタビューの模様を掲載しよう。
――「バレットソウル -弾魂-」のオープニングテーマ曲「蒼凛のペンデュラム」は,どのような曲なのかを教えてください。
「蒼凛のペンデュラム」は,シューティングゲームのスピード感やかっこよさが表現されている印象があります。
初めてデモテープを聴いたときから「かっこよく疾走感のある曲だな」と思っていましたが,歌詞が加わって壮大になりました。
宇宙を駆け抜けているイメージで歌わせていただきました。
――今回は伊藤賢治さんと高橋コウタさんによるユニット,RESONATORが作曲/編曲を担当しています。手ごたえはどうでしたか?
長谷川さん:
実は,「蒼凛のペンデュラム」のデモテープをいただいたのは2010年6月と,ものすごく前だったんです。デモを聴かせていただいたときは,「かっこいい曲を作ってもらえて嬉しいな」って思いましたが,「この曲にどういう歌詞がつくんだろう?」というのは想像できませんでした。
そのあと,歌詞と合わさったり,「バレットソウル」という作品のテイストを見せていただいたりしたことで,「これはこういう歌になるなあ」というイメージができましたね。
――シューティングゲームの主題歌を歌うことになった感想を教えてください。
長谷川さん:
素直に嬉しかったですね。
私は弾幕シューティングゲームっていうのをあまり見たことがなかったんですが,スリルとスピード感を楽しむゲームという印象を受けました。そういうところを表現できればと思いながら,歌わせていただきました。
――志倉千代丸氏が作詞した「蒼凛のペンデュラム」の歌詞を見てどう感じましたか?
長谷川さん:
歌詞の中に「弾幕さえも消し去った」「光で包み込む 弾幕さえもかすむほど」というフレーズがあるんですが,ゲームをプレイしていると味わえる感覚を取り入れているなと思いましたね。
冒頭にある「膝を抱えた少年は 夢も語らずに 冷たい明日を見つめて震えた」という歌詞にイメージをかき立てられ,いろいろ感じることも多かったです。
今回は「ここはこういう風に,ああいう風に歌おう」っていうのはあまり考えず,感じたままに歌わせてもらいました。
伊藤さんにはいい意味で「なんだか声が変わったね」と言われましたし,「違う印象を受けた」って言ってくださる方もいらっしゃって,嬉しかったですね。
――長谷川さんは,曲と歌詞を受け取ってイメージを練ってからレコーディングに臨むそうですが,今回はあまりイメージを練る時間がなかったと聞きました。そこはどうでしたか?
長谷川さん:
レコーディング当時は,キャラクターソングを大量に録っていて,ちょっと空いたところへ「蒼凛のペンデュラム」が入ってきたんです。今までのように考える時間は少なかったんですが,デモテープをいただいたときや,歌詞を読んだときのインスピレーションがそのまま歌に出ましたね。
――完成した「蒼凛のペンデュラム」を聴いて,どういった印象を受けましたか?
長谷川さん:
歌の収録のことはよく覚えているんですが,「蒼凛のペンデュラム」に関しては,「出し切った」ということしか覚えていないんです。「感じたことを歌った」ってイメージしかないですね。
あとから聴いてみて,「ここはああすれば良かったな」っていうのもあまりなかったんです。4枚めのシングルにして,「出し切れた」って思えましたね。
――これまでのシングルCDと比べて変わった,成長したと感じているところはありますか?
長谷川さん:
1stシングルの「LEVEL ∞」は,伊藤賢治さんに作曲していただいたんですが,今あの歌をライブで披露したり,もう1回収録し直すとしたら,同じようには歌わないし,歌えないと思います。
あのときは無我夢中でしたが,今は4枚のシングルを出して余裕が生まれて,新たに表現できることを入れられるのではないかと思います。そういった点から見ても成長できていると感じています。
――伊藤賢治さんの曲と,RESONATOR名義の曲で印象が違う部分はありましたか?
長谷川さん:
「LEVEL ∞」は,8ビットのピコピコしたファミコンみたいな音で,あれはあれでかわいらしいし,味があっていいなと思います。
「蒼凛のペンデュラム」は,メロディは伊藤さんのものだという意識もありながら,そこに高橋さんのギターが入ってくることによって,盛り上がり方が全然違う印象があります。私はBメロの最後からサビにかけての部分が大好きで,気持ちよくサビにいけるんです。この盛り上がり方は,お二人だからこその効果なんだと思いましたね。
――カップリングはファントムブレイカーのエンディング曲「Fateful Actor」となっていますが,こちらの曲の印象を聞かせてください。
長谷川さん:
オリジナルの「Fateful Actor」はジャズ調になっていて,私はこういう曲が大好きなんです。
仮歌は作曲してくださった千葉 梓さんが歌ってくださったんですが,「このままでいいんじゃないか」ってぐらい雰囲気がバッチリだったし,声も綺麗でしたね。仮歌を聴き込むと真似してしまうので普段はあまり聞かないんですが,今回はものすごく聴き込みました。歌うより踊っちゃっていました(笑)。
レコーディングでは4小節前,8小節前から録るんですが,私はイントロから聴いて「きたきたきた」ってならないとノってこないらしいんです。4小節前から録るよりも,イントロの頭から歌っているときのほうが良かったって言われました(笑)。
個人的にも気分が盛り上がっていくのが分かったので,リスナーの皆さんにもイントロから楽しんでもらいたいですね。
――「Fateful Actor」の作曲/編曲を担当した,千葉さんの印象はどうでしたか?
長谷川さん:
初めて一緒にお仕事をさせていただいたんですが,とにかくかっこよかったですね。
収録前にいただいているカラオケより,当日になって楽器が増えているというのは,以前にも何度かあったんですが,そこからさらに「ピアノソロを加えちゃいました」とか,収録の後にかっこよくなっていたりして。
アイデアとインスピレーション溢れる素晴らしい女性だと思いました。
――「Fateful Actor」作詞担当のオノダヒロユキさんについてはどうでしょうか?
長谷川さん:
キャラクターソングなど,ほかの作品でもお世話になっていて,デビュー当時から見守ってくださっている方ですね。「心の父」というぐらい信頼を寄せています。
――オノダさんの詞にはどのような印象を受けましたか?
長谷川さん:
オノダさんは男性なのに,歌詞を読むと女性のふとした仕草が見えるんですよね。すごく繊細に表現されているのでドキッとしましたね。とくに2番の「火照る体の理由は知ってる」って部分とか(笑)。ご本人も「2番は妖艶な感じになっているんじゃない」って話していたそうです。
――女性目線というのがあるんですね。
長谷川さん:
「ファントムブレイカー」って作品は,一人ひとりのキャラクターがいろいろなものを抱え,そして戦っていくんですが,キャラクターの悩みだったりジレンマだったり,そういうものがすごく重なる歌詞になっています。
ストーリーモードでキャラクターを全部クリアして,その後で歌詞を読むと,また感じるものが変わるのではないかと思います。それぐらい深い歌詞になっていますね。
――「Fateful Actor」は曲調の違う2バージョンが収録されていますが,レコーディングはどうでしたか?
長谷川さん:
最初にオリジナルのほうから録りましたが,Relieve ver.と比べ「明るい,前向きなものにしよう」と相談させてもらい収録しました。私の声質では幼くなったり,キャラクターっぽくなる部分もあったので,そこは自分の年齢の声になるよう気をつけましたね。
Relieve ver.はファルセットを使っています。Relieveという単語は「痛みを和らげる」「安心させる」って意味があるように,穏やかな夜明けというイメージで歌って,違いを出したかったんです。今までと違ったアプローチができたのではないかと思いますね。
――「Fateful Actor」の2バージョンを聴き比べた感想を教えてください。
長谷川さん:
ファルセットのところは変わっているって思いましたね。どちらのバージョンの収録も千葉さん,オノダさんが立ち会ってくれました。
その際,何年も前から私の歌を聴いてくださっているオノダさんが,「初めて聴く声だね。新しい表情を見た」って言ってくださいました。何年も前からキャラクターソングを聴いてくださっている方にも,違う面で楽しんでいただけるかなと思うと嬉しかったですね。
――CDにはブックレットがつくそうですね。
長谷川さん:
今回のブックレットには,2ndシングル「Sunrise!」で協力をいただいた平田順子さんにお願いして,いろいろな企画を目論んでいます。
実はCDのブックレットなのに,袋とじをつけてしまおうと計画しています。どういう写真が載っているかは内緒です。あとは袋とじなので上から覗かないで,勇気を持って切ってほしいですね(笑)。
――CDジャケットやブックレットの撮影時のエピソードについて教えてください。
長谷川さん:
ジャケットは,どうするかをいろいろと悩んでいるところなんです。ブックレット用の写真に関しては丸一日かけて撮っていただきました。平田さんやデザイナーの方にアドバイスをいただき,「こういうページにしたいので,写真はこうしよう」と決めて撮りました。
今回は衣装が5パターンぐらい変わるし,ロングヘアや黒髪のウイッグをかぶっていたりするので,いろいろな面を楽しんでもらえるかと思います。あとは私と同じ服を着た,「アキコちゃん」という人形もブックレットに出てきますので,楽しみにしていてください。
――最後にファンに向けてメッセージをお願いします。
長谷川さん:
4枚目のシングルということで,今回は「蒼凛のペンデュラム」,「Fateful Actor」のオリジナルとRelieve ver.の3曲を収録しました。
毎回「新しい表情を見せられたと思います」と言っていますが,それは私が感じていることなんです。ジャズ調だったりボサノヴァ調だったり,かっこいい曲を歌えたのは,機会を与えてもらえたからです。それは幸せなことでありがたいことだと思っています。
1枚めと比べたらちょっとは成長できていると思うし,その成長や変化を感じてもらえたら嬉しいなって思っています。これからも変わり続けるであろう長谷川を,最後まで見守っていてください。よろしくお願いします。
――ありがとうございました。
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