イベント
[TGS 2010]通信プレイにも対応した「風来のシレン5」の実況イベント&中村光一氏インタビュー
えどさん゛氏(左)&ふみいち氏(右)のコンビで「えどふみ」。ゲーム実況のプロとして,さまざまなタイトルを実演PR。前作では,公式チュートリアル&プレイ動画の実況を担当していた |
チュンソフト代表の中村光一氏。えどふみとのトークも弾んだ |
そして,前作との最大の違いとして,ワイヤレス通信機能を使った対戦&協力マルチプレイが可能であることを公表。詳細は説明されなかったが,シリーズ初の試みだけに,どんな新しさ&楽しさが味わえるのか,今から楽しみだ。
話が一段落したところで,このイベント本来の目的である実況プレイがスタートし,ふみいち氏がプレイヤーとしてクリアに挑戦した。しかも,普通のプレイでは盛り上がらないだろうという配慮(?)で,「復活の草」を「引き寄せの巻物」に変えておくという過酷な条件で,高い難度の「現代の塔」5階のクリアを目指すこととなった。
ふみいち氏がゲームをプレイしながら実況。えどさん”がツッコミ,中村氏が解説を担当した |
その後は,倒すと転がって行く先のモンスターを巻き込む「コロン」,フロアに落ちている草を勝手に拾っては投げつけてくる「草子どり」といった新モンスターと遭遇し,とまどいながらも退治。途中,どうたぬきを入手すると,「これでイケる!」と思わず声が出る。
スタート早々に新アイテム「金食い虫の盾」をゲット。えどさん”も興味深そうに画面に食い入る |
どうたぬきの威力の高さもあって,2階,3階と順調に進んできたふみいちシレン。幾度かのピンチも,中村氏からのアドバイスなどで切り抜けていった。さらに,目の前に迫るマゼモンに,身代わりの杖で変身させたモンスターを追わせ,さらにモンスターを笑わせて行動できなくする新アイテム「笑いの壺」を駆使し,無傷で武器合成をするテクニックを披露。事前に入手していた「かまいたち」とどうたぬきで,どうたぬき+6(かまいたち効果付き)という,強力な武器を完成させた。
そのイキオイをかって4階に到達したふみいちシレン。3方向に攻撃できるかまいたち効果で強まったどうたぬきで,バシバシと敵を倒していく。しかしここで,好事魔多しなシレンを証明するかのような出来事が。新アイテム「バクチの巻物」を読んだところでなんと無一文に! ギタンがないと効果が減退する金食い虫の盾だけに,急転直下,ヒヤヒヤしながらのプレイとなった。
何が起こるかは,読んでみるまで分からない「バクチの巻物」を使用。無一文になったことで,思わず「うわーっ!」と頭を抱えるふみいち氏 |
「ギャザーがトゥギャザー!」と笑いの壺がモンスターにギャグを放つ。一度起こった笑いは,モンスターの間で広がっていく |
プレイ後の感想を「新しい道具やモンスターが出るたびに,変な汗が出ます」と語ったふみいち氏は,興奮を隠しきれない様子。通信プレイが早くやりたいというえどさん”に対し「じゃあ,発売されたらマルチプレイで実況をしますか?」と返す中村氏。後日,実現の可能性があるかもしれない。
最後に中村氏は「現状では12月発売となっていますが,今月の22日に公式サイトで正式な発売日をお知らせします」と発表。そこで同時に発表されるパスワードで,ゲームの発売後にアイテムがもらえる仕掛けもあるとのことなので,チェックを忘れずに。
「不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス」公式サイト
パブリッシャ復帰の意気込みも語られた中村光一氏インタビュー
イベント後に,チュンソフト代表の中村光一氏への合同インタビューが行われたので,その内容をお伝えしよう。なお,一番気になる“マルチプレイ”に関しての質問はおあずけ。非常に残念だが,続報を待ちたい。
――ガイドのタオというキャラクターが公開されていますが,ほかにもガイド役のキャラクターはいるのでしょうか。
いままでもNPCというか,一緒に付いてきてくれるキャラがいましたが,今回もそういった意味ではたくさんいます。アイテムを預けておくと成長させてくれるキャラとか,お金を預けておくといいものを持ってきてくれるキャラなど。一緒に戦ってくれるキャラも含めてのお助けキャラがいます。
――イノリの里以外にも町は登場しますか。
中村氏:
もちろん,シレンの行く途中途中に村や町はあります。そのあたりは,初代シレンからと同じ流れです。
――前作のコンセプトは「原点回帰」で初代のテイストでしたが,今回は1発クリアはできない難度でしょうか。
中村氏:
毎回「こりゃムリだよね?」っていいながら作っているんですけど,みんながクリアするんですよ(笑)。それがこのゲームのすごいところというか。斜め歩きとかも皆さん普通にやっているんですけど,作り手側がそれを前提にしてしまうと難しくなってしまう。そのへんのバランス具合で,うまくクリアされてしまうんじゃないかと(笑)。今日のステージは,かなり順調にいったほうではないかと。ここだけの話,昨日のリハーサルではメチャクチャなことになってました(笑)。
――新しいアイテムやモンスターは,前作に比べてどれくらい増えているのでしょうか。
中村氏:
そうですねえ(困った笑いを浮かべつつ)。具体的な数はともかく,自分でプレイしてクリアしているのですが,それでもいまだに,知らないアイテムが出てきますから,かなり豊富です。もちろん,前作よりは増えています。
――4と5を並行して開発されたとのことですが,それによるメリットはありましたか。
中村氏:
コアになっているプログラムの部分を共有しながら作れたのはよかったですね。ただ通信など,5特有の要素を作るという大変さはありましたが,それ以上にスピードが早く開発を進められたのがよかったです。中核となるスタッフも共通しています。
――開発当初から,4の要素を引き継いだものを作ろうと思っていたのですか。
中村氏:
同じシレンですから,アイテムやモンスターはシリーズを重ねるごとに追加しています。ストーリーは当初から別にすることで決めていました。
――初プレイアブル出展ということで,ユーザーさんの反応もご覧になったかと思いますが,いかがでしたか。
デモプレイでお見せした「現代の塔」は,僕も何回か遊んで難しいんじゃないかと思っていたのですが,ショーで触ってくださった皆さんは,結構クリアしているみたいで(笑)。しっかり遊ばれてもらっているんだという気持ちになりました。
――そうしてコアに遊ばれているユーザーさんだけでなく,新しく入ってくるユーザーさんのことも考えないといけないと思いますが,そのための施策は
中村氏:
確かにシレンシリーズはハードコアなユーザーさんが多いので,単純に簡単にするだけだと,怒られてしまいます。ですから,新しく入ってくる方々がゲームを理解をできるような練習用ダンジョンを用意しています。今回も,クリアをするためのコツを半分くらい解説しているダンジョンがあります。
――6年ぶりのパブリッシャ復帰となりますが,その理由をお聞かせください。
中村氏:
ゲームって,シレンのような家庭用ゲーム機や携帯電話など,いろいろな広がりを見せている。いろいろな選択肢がある中で,いままでのように「CMだけ流していれば売れる」という状況ではなくなっていると感じたんです。ゲームの魅力をちゃんとお客さんに伝えるためにはどうしたらいいのか――そのことをしっかり考えながら,トータルでエンターテイメントとして届けられるように,改めてもう一度パブリッシャとして頑張ろうと思ったからです。
「不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス」公式サイト
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不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス
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(c) 2010 CHUNSOFT
- 不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス(2010年発売予定)
- ビデオゲーム
- 発売日:2010/12/09
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