全国5都市を巡る「ファンタシースターポータブル2 インフィニティ 全国ファン感謝祭2011」の開幕を飾った，東京会場の詳細レポートを掲載

　2011年2月24日に発売日を迎えるPSP用ソフト「ファンタシースターポータブル2 インフィニティ」（以下「PSPo2 インフィニティ」）の発売を記念したイベント，「ファンタシースターポータブル2インフィニティ 全国ファン感謝祭2011 supported by カロリーメイト」が，東京/大阪/名古屋/福岡/札幌の全国5都市で順次開催される（関連記事）。
　その開幕を飾る“東京会場”の開催が，2011年2月5日に横浜市内にあるパシフィコ横浜 ホールBにおいて行われた。“グラール最速”のタッグチームを決める公式ゲーム大会の東京予選をはじめ，「PSPo2 インフィニティ」の完成発表会やWebラジオの公開録音など，前作「ファンタシースターポータブル2」で2010年に開催されたイベントよりもさらに規模が大きくなり，さまざまな催しが用意されていた，本イベントの模様をレポートしよう。

「ファンタシースターポータブル2インフィニティ 全国ファン感謝祭2011 supported by カロリーメイト」特設サイト

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・「ファンタシースターオンライン2」のαテストは2011年夏予定！　抽選コードは「ファンタシースターポータブル2 インフィニティ」初回生産分に封入決定。人気メカデザイナーとのコラボ発表も

イベント開場前から，受付で入場用のリストバンドの配布を行っていたため，来場者は多数いたものの，あまり待たずにスムースに入場できた（開場後は受付待ちの列ができたこともあったが）。なお来場者には，公式サイトにあるように，カロリーメイトのメープル味2本入りと「イエローマンジャージ」「スキアブレードI（セイバー）」のパスワードカードが配布された

フレンドサーチができる場所や，来場者同士でゲームができるフリープレイコーナーも設置されていた

会場には，ナギサの武器「スティールハーツ」の造形物や設定資料の原画展示，記念撮影用のキャラクターパネルが設置されていた

東京会場と大阪会場でのみ，「ケンタッキー・フライド・チキン グラール出張店」が出展。チキンやドリンクが購入できるだけでなく，ルームアイテム「カーネル・サンダース像」が入手できるパスワードカード（※数量限定）がもらえる。ちなみに，16時過ぎにはフードメニューすべてが売り切れとなっていた

会場限定のグッズ販売コーナーでは，完成発表会が終わる頃まではかなりの行列ができていたが，イベント後半には待ち時間なしで購入できた。ただ，限定パンフレット「P-SPEC」，「リトルウィングイヤフォン：エミリアバージョン」「全国ファン感謝祭2011限定クリアファイル」などは，早々に売り切れてしまっていた。今後の開催でこれらのグッズを購入したいという人は，なるべく早くに会場を訪れたほうがいいかもしれない

限界を突破して“無限に遊べるもの”に

「PSO」「PSU」ファン垂涎のシナリオも収録？

　イベントのオープニングは，本作のテーマソングのライブステージで幕を開けた。
　続いては「PSPo2 インフィニティ」の完成発表会となり，プロデューサーの酒井智史氏，シニアディレクターの寺田貴治氏，ディレクターの菅沼 祐氏，アートディレクターの水野暁一氏，サウンドディレクターの小林秀聡氏の5名がステージに登壇してのトークセッションが行われた。

写真左から小林秀聡氏，水野暁一氏，酒井智史氏，寺田貴治氏，菅沼 祐氏

　まずは「PSPo2 インフィニティ」開発中のエピソードがトークのテーマとなった。
　酒井氏は，前作「PSPo2」ですでにPSPの性能・容量の限界近くまで使っていたが，「PSPo2 インフィニティ」では，“無限に遊べるもの”を目指して，スタッフ達は苦労していたが，そのおかげで，前作の上を行く内容を詰め込むことができたと話していた。
　寺田氏は，新たなキャラクターやストーリーを作ることは面白く，苦労よりも楽しさのほうが上回っていたとコメント。新キャラのナギサについても，「ロングの黒髪の女の子」をリクエストしたら，非常に魅力的なキャラクターになって嬉しいとも話していた。
　菅沼氏は，ユーザーからの要望に応えようと，当初は難しいと思われたスクリーンショット機能などの新機能も，なんとか実現できたと話す。自分でミッションを作れるという新機能「インフィニティミッション」については，菅沼氏が1ユーザーだった頃からの夢が実現できたので，ユーザーにもぜひ楽しんでほしいとコメントした。
　水野氏は，「PSPo2」ではすでに“PSPでやれるグラフィックス”の限界まで来ていたと話す。しかし，そんな中でもユーザーインタフェースからモーション，エフェクトなど，多くのパートに手を入れ，前作よりもグラフィックスを向上させられたという。
　「PSPo2 インフィニティ」ではテーマ曲を作ったが，開発中にステージやボス戦のBGM，SEなども自分で作ることになってしまったという小林氏。ゲームのキャッチフレーズ同様，“限界を突破”するほど大変だったが，その出来には満足しているようであった。

トーク中に紹介された，本イベント限定パンフレット「P-SPEC」。“同人誌的なノリ”で酒井氏責任編集で制作されたものだそう

　そのほかトークセッションでは，リコ達「ファンタシースターオンライン」のキャラクターが登場するという情報（関連記事）に絡め，菅沼氏が「本作にエンディングは複数あるのですが，その内の一つだけが“繋がっている”かもしれません」と，非常に意味深な発言。この発言に，会場の一部からは大きな歓声が上がっていた。
　また酒井氏からは，「ファンタシースターユニバース」のイーサン，ヒューガ，カレンが活躍するシナリオも用意されていることが明らかにされた。ちなみに，そのシナリオをプレイすると見られる“一枚絵”は，スタッフの多くが壁紙にしているほど気に入っているとのことだ。

　会場で発表された5人の人気メカデザイナー/イラストレーターによるコラボレーション企画については，大河原邦男氏，海老川兼武氏，石垣純哉氏，ヤスダスズヒト氏，huke氏ら5人によるイラストを「こちら」の記事に掲載済み。こちらはPlayStation Storeで順次配信予定とのこと。
　なおコスチュームは，大河原氏が「男性用パーツ」，海老川氏が「女性用パーツ」，石垣氏が「男性用パーツ」，ヤスダ氏とhuke氏は「女性用服/パーツ」となり，使用できる種族・性別が限定されるのでご注意を。ただし，武器については種族・性別を問わずに装備可能だ。


　また，先日「こちら」の速報記事でお伝えしたように，「ファンタシースターオンライン2」のαテストが2011年夏に行われることが発表された。
　αテストの“参加抽選コード”は，「PSPo2 インフィニティ」パッケージの初回生産分に封入され，ほかにも特定条件を満たした「ファンタシースターユニバース イルミナスの野望」と「ファンタシースターオンライン ブルーバースト」のプレイヤーに配布される予定。このコードを使って応募した人の中から，抽選でαテスト参加者が決定する，という流れになるそうだ。「PSU」「PSO BB」プレイヤー向けのコード配布予定，応募方法などの詳細は，後日あらためて発表されるとのことなので，続報を待っていてほしい。

ゲストの田中理恵さんはやっぱりガチプレイヤーだった

T隊長もタジタジの「インフィニティラジオ」公開収録

　発表会の後には，酒井氏と能登有沙さんをメインパーソナリティに，ゲストの田中理恵さんを招いて，Webラジオ「ファンタシースターポータブル2 インフィニティラジオ」の公開収録が行われた。
　田中さんは，「PSPo2 インフィニティ」の体験版もプレイ済みで，エピソード2もいけるところまで行っていて，あとは製品版の発売を待つという状態だそうだ。
　また田中さんは，インターネットマルチモードでも遊んでいるとのこと。使用キャラはヒューマンのブレイバーで，キャラ名は「水銀燈」だそうである。ただ，「水銀燈」というキャラ名にしている人が多いのか，別人に間違われてしかも怒られたことがある，というエピソードを披露した。

田中理恵さん

能登有沙さん

　田中さんは，途中から参戦したT隊長こと寺田氏に，かなり“ガチ”な質問をぶつけていた。その質問は，「Sの上のインフィニティランクのミッションに挑戦するには，転生したほうがいいいのか？」というもの。
　寺田氏は，自身が未転生のレベル200のキャラでインフィニティランクに挑戦したところ，最初のエリアでやられたと，その極悪な難度設定について話す。しかも，それを「難しすぎじゃない？」と聞いたら，「転生しましたか？」「いや，してない」「そうですか」というやりとりで終了してしまったとのこと。
　なお転生については，レベルが高い状態で転生したほうが割り振れるボーナスポイントが多くなるが，アビリティなど転生するだけで得られるメリットもあるので，必ずしもレベル200に到達させる必要はないとのこと。ともあれ，テクニックに自信のある人なら話は別だが，インフィニティランクに挑戦するには，転生できるならするに越したことはないといったところだろうか。


　また，前作については，田中さんがデザインした「ダガーオブセラフィ」を手に入れるのに，バッジ90枚を集めるのが大変だったとコメント。
　これに対し寺田氏は，「PSPo2 インフィニティ」では，インフィニティミッションで“サクラ”ステージにボス“SEEDヘルガ”の組み合わせにすると，ドロップしやすくなるとアドバイスしつつ，組み合わせたミッションでドロップ率も変化するという，新要素のアピールをしていた。
　ちなみに寺田氏，田中さんに事前打ち合わせの質問とはまったく違うことを聞かれ，少々戸惑っていたようだ。

続きは「こちら」

催し物の合間にサインを求められていた開発陣