イベント
[TGS 2010]オレのカッコいい攻撃に惚れたらヤケドするぜ! 海賊令嬢ミストラルに挑む「シャイニング・ハーツ」プレイレポート
シャイニング・ハーツの舞台となるのは,ウィンダリアという周囲を海に囲まれた島で,ここでは人間以外にエルフや獣人,ドワーフなど,いくつもの種族が暮らしている。主人公のリックは,浜辺に打ち上げられた難破船を自宅代わりにして暮らしているのだが,今回出展されたバージョンは,ある程度ストーリーが進んでおり,自宅代わりの難破船が修理されていて,移動手段として使用できる状態になっていた。
TGS 2010のプレイアブルデモは,主人公達が船に乗って,ミストラルという海賊令嬢に攻撃を仕掛けるという話の流れで,そこで発生した戦闘を体験できる内容となっていた。
デモでは,ザコ敵との連戦があった後,ガデムという中ボス的な魔剣獣士が主人公達の目の前に立ちはだかる。ガデムを倒すと,ミストラルがリヴァイアサンというボスモンスターを召喚,これに勝てばイベントは終了だ。
実際に遊んでみたところ,会話シーンはフルボイスでキャラクター達がしゃべりまくり,必殺技や魔法を使えばカットインがあるなど,演出面はとてもリッチ。戦闘の難度に関しては,デモ版では主人公達がそれなりに育っているためか,さほど苦労せずにリヴァイアサンを倒すところまでいけたという印象だ。
戦闘システムはコマンド選択方式で,誰を攻撃するか,必殺技を使うか,魔法を使うかなど,じっくり考えてから選べる。戦闘では前衛と後衛の要素があり,戦闘中,前に出たり後ろに引いたりと,コマンドで指示を出すことが可能だ。後衛になれば近距離攻撃の対象から外れるものの,敵の位置によっては通常攻撃が届かないといったデメリットもある。
戦闘時のフィールドは一列あたり5マスのマス目状で構成されており,通常攻撃なら敵1体を,必殺技や攻撃魔法なら,種類によって前列にいる敵全員をまとめて攻撃,などといったことも可能だ。
デモでは試せなかったものの,複数いるパートナーから誰を選ぶか,パーティに誰を入れるかによって戦術がガラリと変わるのが面白い。RPGとしてオーソドックスなシステムにも見えるが,パーティをどう編成するかでプレイヤーの好みが出そうだ。
また,条件が整うとキャラクター同士で「合体技」という強力な攻撃が繰り出せる。これは誰とでもOKというわけではなく,好感度なども関係しているようだ。主人公の見事な攻撃を見た女性キャラクターが,うっとりして好感度がアップ……といったことも起こり,これらのシステムはゲームにいいアクセントとなっているように感じられた。
また,「戦闘の指示を出すのが面倒だ」「あまりRPGを遊んだことがない」という人は,「オートバトル」というコマンドで戦闘をAIに任せることができる点に注目したい。この場合は武器による通常攻撃のみで戦っていく「武器攻撃」,必殺技や魔法など消費コストを考えず,ガンガン使って攻撃していく「全力攻撃」,パーティの生存を重視した「回復優先」の3つから選ぶことが可能で,その都度,自分にあったものを選んでいくといいだろう。
今回出展されたデモは,バトルのみを体験できるというものだったが,テンポよく進められる戦闘はとても楽しかった。作品全体がどういった仕上がりになっているのか,シリーズのファンならずとも興味を抱いてほしい。
- 関連タイトル:
シャイニング・ハーツ
- この記事のURL:
(C)SEGA/SHINING-HEARTS-PROJECT 2012