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「バットマン:アーカム・シティ」発売記念イベントレポート。椿姫彩菜さんがキャットウーマンになりきり,有村 昆さんが魅力を語る
本作は「バットマン」をゲーム化した作品で,2009年に発売されて高い評価を得た「バットマン アーカム・アサイラム」(PC/PlayStation 3/Xbox 360)の続編にあたるタイトルだ。今回はアーカム・アサイラムの所長だったクインシー・シャープがゴッサム・シティの市長になっており,彼はゴッサム・シティの一角にあるスラム街を「アーカム・シティ」という巨大な刑務所にしてしまった。ここは刑務所とは名ばかりで,逃げ出しさえしなければ自由に行動でき,危険な状態になっているのだ。
「バットマン:アーカム・シティ」は,タイトル名の通りこの刑務所が舞台となり,マップの広さは前作比で5倍。フィールドを自由に行動しながらミッションをこなす,オープンワールドタイプのゲームだ。メインミッション以外に,サイドミッションも用意され,プレイボリュームも大幅に増加しているという。また,キャットウーマンがプレイアブルキャラクターとして登場するのもファンとしては見逃せない。
今回のイベントには,タレントの椿姫彩菜さん,映画評論家の有村 昆さんがゲストとして参加しゲームの実演を行った。本稿ではその模様についてレポートしよう。
「バットマン:アーカム・シティ」公式サイト
ワーナー・ホーム・ビデオ&デジタル・ディストリビューション ジェネラルマネージャー 福田太一氏 |
福田氏はワーナー・ブラザースがゲームのパブリッシング業務に参入し,欧米では強く成長していることをアピール。そして「ゲームパブリッシャーとして,米国で5位以内に入る見込み」と話す。
日本でのパブリッシング業務は2011年に始まり,これまでにPS3用ソフト「レゴ ハリー・ポッター 第1章-第4章」と,「フィアー3 (F.3.A.R)」(PS3/Xbox 360)を発売した。
最後に福田氏は,「『バットマン:アーカム・シティ』のような世界観の大きな作品のリリースによって,日本のゲーム業界の活性化に少しでも貢献していきたい」と述べ,挨拶を終えた。
ワーナー・ホーム・ビデオ&デジタル・ディストリビューション ローカルコンテンツ&ビジネスディベロップメント シニアマネージャー 山口貴也氏 |
前作のプレイ時間は10時間程度だったが,本作はサイドミッションなどを含めると,40時間程度になるという。
また,「キャットウーマン」「トゥーフェイス」「ペンギン」「リドラー」「ミスター・フリーズ」など,数々の悪役が追加される。ちなみに,キャットウーマンはプレイアブルキャラクターだが,ダウンロードコンテンツになり,本編のストーリーモードでの使用はできないが,独自のストーリーを体験できる。もちろん,使用する能力や技,ガジェットはバットマンのそれとは異なる。
ストーリーの作成にも力が入れられており,脚本を人気TVドラマ「LOST」にも関わり,エミー賞を5回受賞したポール・ディニ氏が担当している。
「バットマン:アーカム・シティ」の主な仕様。価格は両プラットフォーム版ともに7980円(税込)で,PS3のみ1万4980円のコレクターズ・エディションも発売される |
「バットマン:アーカム・シティ」コレクターズ・エディションの仕様。バットマンフィギュアは,世界市場向けのものが白黒だったのに対し,コトブキヤ製のものはカラーがついた特別モデルだ |
続いて山口氏は「バットマンの醍醐味といえばガジェットと戦闘です」と話し,「『バットマン:アーカム・シティ』には新たなガジェットとして『スモークペレット』が追加されるほか,『暗号シーケンサー』など,従来のガジェットも強化されています」と語る。戦闘は,「より簡単にコンボを繋げられる『フリーフローコンバットシステム』を導入し,手軽にバットマンの世界を楽しんでもらえます」とアピールしていた。
初回限定特典「ロビン バンドルパック」の詳細 |
プレゼンテーションの最後に山口氏は,すでに発売されている海外版についても触れた。こちらは1週間で460万本を出荷し,実売数は200万本を記録しているという。MetacriticでもPS3版が96点。Xbox 360版が94点と,非常に高いスコアをマークしている。山口氏は「日本でも必ずや大ヒットすると確信しています」と述べ,プレゼンを終えた。
椿姫彩菜さん,有村 昆さんが魅力を語るトークショウ
続いて,ステージにはタレントの椿姫彩菜さん,映画評論家の有村 昆さんが登場。2人によるトークショウが行われた。
MCから「珍しいツーショットですね」と言われ2人だが,有村さんによるとNHKで放送されたバットマンの特集番組で椿姫さんと共演経験があるのだという。
トークショウのテーマは,「バットマン」に限定されたが,最初は「『バットマン』の魅力とは?」というお題でスタートした。
有村さんは「バットマンは,大人が夢中になれる要素が詰まっているのが特徴的だと思います。主役はバットマンだけど,悪役も面白く,彼らに感情移入してしまいますね。バットマンがストーリーテラーであり,悪役を見るための映画だと思います」と魅力を語る。そしてゲーム化については「個性豊かな悪役が揃い,ところ狭しと出てきますから,映画を凝縮したようで,すごい贅沢な作品ですよ」と話していた。
椿姫さんは「一言で言うと,バットマンは放っておけないヒーローですね」と話す。そう考える理由として「カッコいいのはもちろん,特殊能力やスーパーパワーがあるわけでなく,自分の知能と肉弾戦で奮闘しているところですね。あと仲間が多いわけじゃないし,女性がいると誘惑されちゃったりするところが放っておけなくて,そこがカッコいいと思います。ほかにこういうヒーローはいませんからね」とコメント。
映画評論家の有村 昆さん |
タレントの椿姫彩菜さん |
続いてのテーマは,スクリーンに映し出されたバットマンシリーズのキャラクターを見て,それについてどう感じるかを話してもらうというもの。
最初に登場したのは主人公の「バットマン」。有村さんは「バットマンのいいところは,『悪を制するには悪しかないのか』という狭間で苦しむところですね」と話す。また,「バットマンには『人を殺さない』『銃を使わない』という2つの掟があるが,ジョーカーを倒すためにそれを破るか否かで苦しむのが人間っぽくて好きですね」と述べた。
椿姫さんは,「ヒーローとしての苦悩はもちろん,男として苦悩するところが魅力ですね。例えば愛する女性がいるけど,バットマンであることを明かしていいのか,危険に巻き込んでいいのかと苦悩します。そういった面も見どころではないかと思います」と話す。
2人とも「バットマン」好きということもあり,トークは大いに盛り上がった |
2人目のキャラクターは「キャットウーマン」だ。有村さんは「キャットウーマンは女性の本能的なものが現れていますね。『ルパン三世』の峰不二子みたいに都合のいいほうに行くところが魔性の女みたいだし,放っておけないですね」と魅力を語る。
椿姫さんは「普段押し殺している部分を,キャットウーマンで表現するのがかっこいいし憧れますね」とコメントした。
3人目は「ジョーカー」。有村さんは「本当の悪を突き詰めるとこれになると思います」と話した。続いて映画「ダークナイト」にある札束を燃やすシーンを引き合いに出し,「ジョーカーはお金も地位も名誉も関係なく,悪いことをするのに理由を持ちません。この考えは究極ではないでしょうか」と語っていた。
椿姫さんは「ジョーカーは怖い役だけど,昔のことを語るシーンを見ると,放っておけないですね。悪だからこそ,ちょっと良いところがあるのではないかと期待して見てしまう部分があります」と話すと,有村さんから「ジョーカーも放っておけないの?」とツッコミを受けていた。
終始無言でプレイしていた椿姫さん。2回目のプレイはキャットウーマンだったので,それにちなみ猫のポーズを決めておどけてみせるが,プレイが始まると本気モード。目は真剣そのものだった |
有村さんはこの中ではミスター・フリーズとリドラーが気になるという。ミスター・フリーズを選んだ理由は「ポイズン・アイビーといい仲になってしまうけど,奥さんがいることが発覚して,ポイズン・アイビーから叩かれてしまいます。映画でミスターフリーズを演じたシュワルツェネッガーさんも奥さんと離婚してしまっているので,そういった点で見てもバットマンは神がかっていますね」と話し,笑いを誘っていた。
リドラーについては,「『水戸黄門』でいうところの,うっかり八兵衛みたいなキャラですよね。お調子者で悪役になりきれていないところが好きです」と述べていた。
椿姫さんはトゥーフェイスを挙げる。「人生を滅茶苦茶にされたからか,運しか信じないのがすごい」と述べ,さらに「コインの表裏ですべてを決めるのは生々しいし,普段頑張っているのに上手くいかないと,人はこうなってしまうのかなと感じます。珍しい悪役だと思いますね」と語っていた。
また,ペンギンについては,「両親に捨てられて社会に反感を持って頑張るけど,悪に染まってしまう。そんな背景が気になります」とコメント。
トークショウが一段落したところで,「バットマン:アーカム・シティ」の実演プレイが行われた。ストーリーモードをプレイした椿姫さんは,空を飛んだり囚人達と戦ったりしていたが,ゲーマーの血が騒ぐのか終始無言で黙々とプレイ。「シンプルな操作で楽しめて面白いし,簡単な操作でバットマンを操れるのがいいですね」と絶賛。プレイ後には「バットマンの世界に入り込めた感じがします。手に汗握ってしまい思わず夢中でプレイしてしまいました」と,かなり好感触の様子。
このプレイを見ていた有村さんは「クリストファー・ノーランの映画のイメージそのままですね。ゲームと映画の境界線がなくなりつつあるのではないでしょうか?」と感心しきりだった。
続いて有村さんはバットマンを使用し,チャレンジモードをプレイ。これはラウンドごとに登場する敵をすべて倒し,4ラウンド勝ち抜くとクリアとなるモードだ。椿姫さんは「チャレンジモードは自分の得点をいかに塗り替えるかという戦いなので,好きなんですよ」とコメントした。
ゲームがスタートすると,有村さんは見事な腕前を披露し,4ラウンドすべてを危なげなくクリア。プレイを終えた有村さんは「最初はボタンを連打しているだけだったけど,カウンターやガジェットを使ったりと,やり込み要素も満載ですね」と話し,かなり気に入った様子だった。
最後は椿姫さんがキャットウーマンを使用し,チャレンジモードに挑戦。ここでも椿姫さんは実力をいかんなく発揮し,次々とラウンドをクリアしていく。有村さんはゲーム内のキャットウーマンを見て,「映画のイメージそのままで,見事に表現されていますね」とキャラクターモデリングを絶賛。
危なげなく全ラウンドをクリアした椿姫さんだが,「バットマンより武器は少ないけど,身軽でテクニカルですね。コンボは30ヒット以上決めたかったけど,途中で途切れてしまい,自分的には不完全燃焼です。でもすごく楽しかったです」と話していた。
椿姫さんは,「バットマンファンの私としては,映画の中に入ることができ鳥肌が立ちました。グライダーやワイヤーで街中を飛ぶこともでき,感動モノです。登場するキャラクターもオールスターでファンにはたまりません。ゲーム好きな私から言わせてもらうと,『完全なる良ゲー』です。本当に面白くやり込み要素もたくさんあり,謎解き要素もあります。ただのアクションゲームではありません。楽しんでください」と話し,イベントは幕を閉じた。
「バットマン:アーカム・シティ」公式サイト
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バットマン:アーカム・シティ
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BATMAN: ARKHAM CITY software(C)2011 Warner Bros. Entertainment Inc. Developed by Rocksteady Studios Ltd. All rights reserved.
DC LOGO, BATMAN and all characters, their distinctive likenesses, and related elements are trademarks of DC Comics(C)2011. All Rights Reserved.
WB GAMES LOGO, WB SHIELD:TM&(C)Warner Bros. Entertainment Inc.
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