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[Gamescom]豪華スタッフ陣による本格派シングルアクションRPG「Kingdoms of Amalur: Reckoning」その実力は?
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印刷2011/08/20 19:11

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[Gamescom]豪華スタッフ陣による本格派シングルアクションRPG「Kingdoms of Amalur: Reckoning」その実力は?

画像集#002のサムネイル/[Gamescom]豪華スタッフ陣による本格派シングルアクションRPG「Kingdoms of Amalur: Reckoning」その実力は?
 2012年2月の発売がアナウンスされたばかりのアクションRPG「Kingdoms of Amalur: Reckoning」PC / PS3 / Xbox 360)(以下,Reckoning)のライブデモがElectronic Artsのブース内で行われた。その際に,非常に短い時間ながらも少しだけ実際に触って遊んでみる機会に巡り合えた。

 日本ではあまり認知されていないゲームかもしれないが,このReckoningは,元大リーガーの名投手であったカート・シリング(Cart Schilling)氏がプロデュースするということで話題を呼んだシングルプレイ専用のロールプレイングゲームだ。「アイスウィンド・サーガ」や「ダークエルフ物語」などのファンタジー小説で知られる作家のR.A.サルバトーレ(R.A.Salvatore)氏がストーリーを書き下ろし,「スポーン」でお馴染みのトッド・マクファーレン(Todd McFarlane)氏がキャラクターデザインを担当,さらには「The Elder Scrolls III: Morrowind」や「The Elder Scrolls IV: Oblivion」のリードデザイナーとして名を馳せた“ゲーム業界の仙人”こと,ケン・ロルストン(Ken Rolston)氏がゲームデザインを担当するという,なんとも壮大なプロジェクトなのである。

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画像集#006のサムネイル/[Gamescom]豪華スタッフ陣による本格派シングルアクションRPG「Kingdoms of Amalur: Reckoning」その実力は?
 Reckoningの舞台は,Faelandsと呼ばれるゲーム世界だ。Faelandsは,長引く市民戦争によって混乱の最中にある。そんな中,ノーム達の極秘プロジェクトだった生命蘇生装置開発が初めて成功し,2度目の命を授かった戦士が生まれる。それが主人公だ。ただ,死ぬ以前の記憶がないため,自分がどのような人生を送っていたかが分からず,プレイヤーは断片的な過去を辿りながらも,その特異な能力によって世界の情勢に巻き込まれていくことになるのである。

 今回のライブデモ中のカットシーンにも出てきたのだが,この新たな英雄は過去に「神から授かった運命」(フェイト/Fate)とは完全に切り離されている。ただ,代わりに「自分で切り開いていく運命」(デスティニー/Destiny)は残されており,プレイヤーはそれを“キャラクタークラス”として利用していく。つまり,ゲームが始まった時点ではプレイヤーにクラスはなく,徐々に自分の戦い方を見極めながら,自分なりのデスティニーを見つけ出していくというのが,ゲームの要素として組み込まれているというわけだ。

 今回行われたデモでは,プレイヤーが自分のことを知るノームの騎士Templar Octienneを探してノーム族の首都Odessaにある図書館に向かっていた。主人公は死んでいる間に人殺しの汚名を着せられており,ここで自身の潔白を証明しようとするも話し合いに失敗。この騎士を追って図書館の屋上で戦うという流れになっていた。

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 Reckoningで注目しておきたいのが,その画風で,「Dragon Age」や「The Elder Scrolls V: Skyrim」ほどシリアスではなく,かなりデフォルメされた取っ付きやすさがある。それでいて,(今回のデモでは見られなかったのだが)モンスターなどの異様さは抜きん出ており,このあたりは流石にマクファーレン氏の妙技であると脱帽せざるをえない。
 また,アクション性が非常に高く,クイックタイムイベント式に特定ボタンを押すことで豪快なフィニッシュムーブを発動できるところなどは,「God of War」もしくは「ベヨネッタ」に似た印象を抱かせる。メレー系アクションやスペルも連動させての,さまざまなコンボ技で戦っていくのが楽しそうである。

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 アクション以外のスキルも多いのがReckoningの特徴でもある。隠れたアイテムを見つけるDetect Hidden,会話で他人の意見を上手くコントロールしていくPersuasion,スペルでかけられたトラップなどを解除するDispelなど,豊富に用意されている印象だ。さらに,スペル用のマナなどを調合するAlchemy,アイテム生産を行うBlacksmith,そしてポーションを作り出すSagecraftという3つのクラフティングスキルも楽しめる。

 先ほど,「デスティニー」というクラスシステムを紹介したのだが,これはプレイヤーがゲーム中に自分の好みのスキルにポイントを振り分けていくことで,やがて特定のデスティニーがアンロックされ,新たなスキルセットが利用可能になるというものだ。
 例えば,ソーサラーのデスティニーであるとすると,新たに利用できるスキルにプレイヤーが自由にポイントを振り分けていくことで,さらにウィザードやメイジ,アルケミストなどのデスティニーが与えられ,それぞれに特化したスキルセットに投資できるようになるという仕組みである。
 これらのデスティニーは,40種類に及ぶというから,単にスキルだけに限ると数百種類はゲームに用意されていることになる。このあたりは,「Sid Meier's Civilization」のスキルツリーを想像させる規模である。

 時間の関係から,実際に遊ばせてもらったのは5分ほどであったが,確かにクイックタイムイベントによるアクション性が高いワリに,しっかりとRPG作りが行われている印象だった。入手したアイテムの性能比較なども容易になっているなど,ちょっとした気配りも随所に見られた。見せてもらったゲーム世界も非常に広大で,1つ1つのダンジョンはすべて時間をかけて手作りしているとのこと。現時点では日本語版の話などは聞こえてこないものの,RPGファンには2012年注目の作品になるはずだ。

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