AKB48の石田晴香さんがマルチプレイ大会に参戦！　開発チーム念願の初イベントとなった「パタポン祭」レポート

　2011年8月13日，ソニー・コンピュータエンタテインメント（以下，SCE）は，PSP用ソフト「パタポン 3」のファン感謝祭イベント「パタポン祭」を，東京都内で開催した。
　このイベントでは，ゲーム大会やゲストを招いたステージイベントが催されたほか，試遊コーナーやグッズ販売コーナーが設けられていた。物販コーナーでは，イベント開始から1時間でほとんどのアイテムが完売に。試遊コーナーでは，プレイヤー同士がパタポン3を持ち寄ってマルチプレイを楽しむ様子も見受けられた。

試遊コーナー

アンケート用紙の裏面に描かれたイラストも展示されていた

イラストを描いた人にプレゼントされたステッカー各種

フレンドマッチの抽選は，AKB48の石田晴香さんが行った

　ゲーム大会の一つである「フレンドマッチ」は，パタポン3の初心者二人と経験者二人がチームを組み，全4チームがトーナメント形式で対戦するという内容。この大会にはゲストとして登壇したAKB48の石田晴香さんも，初心者側で参加した。

　全チームとも，メンバーは参加希望者の中から抽選で決まったのだが，石田さんのチームは全員女性かつ抽選番号に7が入っているという偶然が重なっていた。これはラッキーが期待できるか？　とも思われたが，石田さんのチームは1回戦で敗退してしまい，残念ながら決勝に進むことはできなかった。

　石田さんは「すぐにあせってしまって何もできなくなってしまいます。AKBでもパタ友を募って，一緒にプレイしたいです」とコメントしていた。

石田さん自身もフレンドマッチに参戦。神妙な面持ちで作戦会議に臨んでいる

真剣に画面を見つめていた石田さんだが，残念ながら1回戦で敗退してしまった

チャンピオンシップ決勝トーナメントでは，パタポン3プロデューサーの吉澤純一氏（右から2番目）と，ゲームデザイナーの小谷浩之氏（一番右）が解説役を務めた

　もう一つのゲーム大会となる「チャンピオンシップ」は，初代パタポンマスターの座をめぐって，パタポン3の経験者が腕を競うという内容だ。予選は二人一組のマルチ協力プレイによるタイムアタックで，上位16チームが決勝トーナメントに進出した。

【予選会ルール】
1. 個人のPSPと，パタポン3のヒーローデータを持って二人一組で参加
2. クエストは「不屈の魔塊/裏仮面の大悪魔ズッタンカーメン/第1階層」
3. 決勝トーナメントへは，予選会クリアタイム(クエスト終了時のプレイ時間) 上位16組が出場

チャンピオンシップ決勝トーナメントはニコニコ生放送で中継され，椿姫彩菜さんが番組の司会を務めた。なお椿姫さんは裏ボスを倒すほどパタポン3をやり込んだそうだ

　決勝トーナメントでは，予選の二人一組を二つずつ組み合わせ，以下の4チームで競うこととなった。なお，マップは「ヘッドオン」「ミサイルバトル」「デッドヒート」の中から対戦するチーム同士が交互に選択する。

・バケモノでもかみポン
・パタポンブラザーズ
・PEKEPON
・バラバラ即席チーム


【決勝トーナメントルール】
1. 主催者側で用意したPSPと，ヒーローデータを使用
2. 4対4のマルチバトル3本勝負！　2本先取で勝利

　準決勝1回戦では，バケモノでもかみポンとパタポンブラザーズが対決した。1本目のヘッドオンは，パタポンブラザーズが安定した戦術で先取。2本目のミサイルバトルでは，バケモノでもかみポンが得点では上回るも，体力的に厳しい状況に追い込まれる。しかし，残り3分くらいからの逆転に次ぐ逆転で，バケモノでもかみポンが2本目を取った。結局，1対1で迎えた3本目のデッドヒートを制した，バケモノでもかみポンが決勝戦へとコマを進めた。


　準決勝2回戦のPEKEPONとバラバラ即席チームの試合は，偶然にも上記の1回戦とほぼ同じ展開となり，2本目のミサイルバトルと3本目のデッドヒートを制した後者の勝ちとなった。
　なお，バラバラ即席チームは，その名の通り，予選に一人でエントリーして会場で初めて顔を合わせた4人によるチーム（ほかのチームの参加者は基本的に二人一組でエントリーしている）だ。
　また，3位決定戦では，パタポンブラザーズが持ち味である安定したポテンシャルを見せ，2本先取で勝利していた。


　バケモノでもかみポンとバラバラ即席チームによる決勝戦は，1本目のヘッドオンから始まった。最初は拮抗した勝負を見せたが，残り時間2分前後から得点差が開き始め，バケモノでもかみポンが先取。2本目はバケモノでもかみポンがデッドヒートを選ぶが，準決勝2回戦と同じくワンダパラッパ3体編成で臨んだバラバラ即席チームが終始リードし，勝負を制した。

　3本目のミサイルでは，序盤からバラバラ即席チームの作戦がうまく展開し，バケモノでもかみポンに大きく得点差を付けた。残り時間3分前後で，バケモノでもかみポンが全チームメンバーを復活/回復させる「ショカーン」を使ったが，状況は好転せず，バラバラ即席チームが3本目を取って優勝を決めた。
　試合後，バラバラ即席チームのリーダーは，最初は面識のないメンバー同士で不安だったが，うまくまとまってよかったとコメントを述べていた。

チャンピオンシップ優勝チーム予想を当てた人の中から抽選で3名に，石田さんのサイン入りパタポン3トートバッグが贈られた。また予想を外した人にも石田さんのサイン色紙やサイン入りポスターを入手するチャンスがあった

石田さんは，ステージ上で自身のサインに当選者の名前を書き加えていた

　決勝戦終了後，大会委員長を務めたパタポン3のプロデューサーであるSCEの吉澤純一氏は，まず会場の大会参加者と，ニコニコ生放送で決勝トーナメントの中継を見ていた，延べ1万7000人の視聴者に感謝を述べた。
　そして，パタポン3のゲームデザイナーを務めたSCEの小谷浩之氏をはじめ，開発チームにとって，今回のようなイベントを開催することは長年の夢であったと続け，今後もより多くの人に遊んでもらうべく，選択肢を増やしていきたいと意気込みを語った。
　最後に，パタポン祭は1回だけでは終わらせないとも話していたので，今回は参加できなかったというパタポンファンは，次回開催に期待しよう。

チャンピオンシップに優勝したバラバラ即席チーム

チャンピオンシップ準優勝のバケモノでもかみポン

チャンピオンシップ3位のパタポンブラザーズ

チャンピオンシップ4位のPEKEPON